2013年に登場したケナメタルのNOVOデジタル工具およびプロセスプランニングアプリケーションがプロセス機能を絶えず追加し、継続的に向上している。現在、NOVOバージョン1.3はクラウドを介して工具管理、Eコマース、および他の工場システムと連携しているため、データエラーが低減し、付加価値のないデータ転送は過去のものとなった。
ケナメタルの副社長兼最高マーケティング責任者であるJohn Jacko氏は次のように述べている。「当初から、NOVOに対する当社のビジョンは、切削工具データおよび機械加工の知識の活用が求められる工場システムと緊密に連携するオープンソースシステムを提供することで生産性を向上させること。デジタル工場提供の約束を果たすことは手始めにすぎません。クラウドを介してケナメタルのToolBOSS™工具管理システムに接続し、Eコマースシステムへの入力を効率化するというビジョンはすぐに現実のものとなります」。
●緊密な接続によるEコマース
顧客は技術プラットフォームの継続的かつ迅速な開発により、さらなる価値が提供されることを期待しているが、2013年にNOVO独自の工具選択機能、工具設定ツール、工具アドバイザー、およびジョブ機能が登場してから、NOVOは、Machining Cloudを介して、Eコマースとの接続、簡単なISO 13399エクスポート、およびToolBOSS工具管理システムとの統合を実現してきた。NOVOのユーザーは、「見積り依頼」ボタンを押してショッピングカートリストを代理店に転送することで、地域のケナメタル代理店に見積りを依頼でき、代理店はアイテムの詳細情報および回答する依頼者の情報に関する通知を受け取ることができる。また、新しいポップアップ機能により、既存のショッピングカートにスペアパーツおよび他の個別アイテムを簡単に追加することもできる。スペアパーツは、パーツ一覧で「追加」または「削除」を指定できる。
最新ソフトウェアバージョンを適用したクラウド上のToolBOSSのユーザーは、NOVOを使用してプロセスプランに提案されたアイテムがToolBOSSの在庫から入手可能かどうかを確認できるため、プランと予算の両方をさらに効率的に利用することができる。顧客の部品番号はNOVO工具アドバイザー結果へ自動的に入力され、工具在庫がToolBOSSデータベースを介してポップアップで表示される。
NOVOは、工具管理、Eコマース、および他のプログラムと緊密に連携し、工場システムを強化することで必要なときに正確な工具知識の提供をするツールである。