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今年国内最大の工作機械見本市「メカトロテックジャパン2019」が過去最多の477社・団体が出展!

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191008メカトロ1あいさつをするニュースダイジェスト社 樋口社長 ニュースダイジェスト社(社長=樋口八郎氏)が主催する工作機械見本市メカトロテックジャパン2019(以下:MECT2019、共催:愛知県機械工具商業協同組合、理事長=水谷隆彦氏)が、10月23日(水)から4日間、名古屋市港区のポートメッセなごやにて開催するにあたり、9月25日、愛知県産業労働センター ウインクあいちで記者発表を開いた。

 会見の席上で、樋口社長は、「今回の出展者数は過去最多となる477社・団体。うち全出展者の12.1%にあたる58社(前回77社)が初出展となる。展示規模はリーマン・ショック前の2007年展の1,953小間に次ぐ1,941小間で、前回展の1,933小間を上回った。これは、今年国内で開催される工作機械見本市としては、最大規模となる。」と説明した。また、企画展示についても触れ、「今回は産業用ロボットにテーマを当てている。数々の企画を用意しているので、この展示会が景気回復の起爆剤となるように頑張っていきたい。」とあいさつをした。

191008メカトロ2説明をするMECT平野事務局長 平野MECT事務局長によると、「会場内に展示される工作機械は大小含めて270台、鍛圧・板金機械は21台。また、1,426点の新製品(1年以内に発表されたもの)が展示される予定。」だという。(※いずれも9月18日までの集計)。海外からの参加は25カ国・地域を数える。

 また、毎回、世界最先端の技術の実演展示に挑戦する主催者コンセプトゾーン(企画展示)では、人手不足の深刻化や生産性向上への期待から大企業だけでなく中小企業からも関心が高まる「ロボット」にスポットを当て、中小企業に最適な産業用ロボットの活用法や高度化したシステムなどを会場内で紹介し、新たな生産現場の可能性に迫る。また主催者企画のセミナーでは、トヨタ自動車、日産自動車、ボーイングらが、それぞれの分野から、ものづくりの今後について講演する。

191008メカトロ3愛知県機械工具商業協同組合 水谷理事長 協賛の愛知県機械工具商業協同組合、水谷理事長は、「商社の団体であるわれわれは産業界におけるメーカーの流通においてユーザーをつなぐ役目を担っているが、この展示会が情報交換最大の場として提供できることを大変喜ばしく思っている。」と述べた。



概要

【開催期間】2019年10月23日(水)~26日(土)10:00~17:00
※25日(金)は18:00まで、最終日26日(土)は16:00まで
【開催場所】ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)
【主催】株式会社ニュースダイジェスト社
【共催】愛知県機械工具商業協同組合
【入場料】大人1人=1,000円、団体10人以上1人=500円
*公式ウェブサイトからの事前登録者、海外来場者、学生は無料
【出展者数】477社・団体(うち58社が初出展)
【展示規模】1,941小間
【主な出展製品】工作機械、鍛圧・板金加工機、射出成形機、3Dプリンター、機械工具、鋸刃、切削工具、工作機器、測定機器、試験機器、研削砥石、研磨材、油圧・空圧・水圧機器、歯車・歯車装置、環境・安全対応機器装置、CAD/CAM/CAE、制御装置・関連ソフトウエア、産業用ロボット、搬送装置、洗浄機械装置、品質管理・安全・試験認証機関、新素材、マイクロマシン、ナノテクノロジー関連など

企画展示コンセプトゾーン

◇テーマ:中小必見!!ロボットで現場が変わる
◇開催場所:ポートメッセなごや1号館内特設会場
◇実施期間:10 月 23 日(水)~ 26 日(土)
◇展示内容

●A:ロボット切削で広がる可能性(協力 トライエンジニアリング、イワタツール、安川電機)
191008メカトロa
 愛知県のシステムインテグレーター(Sler 、エスアイアー)であるトライエンジニアリングとロボットメーカーの 安川電機による世界初披露の国産高剛性ロボット「MOTOMAN (モートマン GG250 」を使った切削加工システムを展示する。ロボット向けに開発した工具と組み合わせ、複数素材を多方向から加工。ロボットによる最新の切削加工技術を披露する。

●B:軽くて小さいロボットはこう使う(協力:デンソーウェーブ)
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 設置面積約200㎠、重量わずか約4kgのデンソーウェーブ製協働ロボット「COBOTTA(コボッタ)」。コボッタによるネジ締めをはじめ、初披露となるラベル貼りや精密部品の組み付け、ロボット化が難しかったFPC(*薄い絶縁材)の組み立てなど、軽くて小さいロボットならではの生産現場に適した具体的な活用例を複数提示する。

●C:重作業を肩代わりする(協力:ファナック)
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 作業現場に数多く存在する筋力が必要な「重筋作業」。作業者負担を軽減する解決策の一つとして、協働ロボット最大の可搬質量35kgを誇るファナックが開発した「CR-35iA」を活用し、重さ20kgのロボットアームの組み立て工程を披露する。大きくて安全な協働ロボットの最適な使い方、魅力を紹介する。

D:小型部品を一緒に器用に組み立てる(協力:ABB 体験可)
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 高度な自動化を実現するABB製協働型双腕ロボット「YuMi(ユーミィ)」と共に、塗装機部品の組み立て作業を体験できるコーナーを設置。人との真の協働作業が可能となる双腕ロボットの魅力、活用法を提示する。

セミナー

◇開催場所:ポートメッセなごや 交流センター3階会議ホール
◇開催時間:10月23日(水)~25日(金)①13:00~14:00 ②14:20~15:20
◇聴講料金:無料※MECT会場への入場料1,000円は別途必要です
◇申し込み方法:公式ウェブサイト(mect-japan.com)セミナーページから受け付け
◇定員:各セミナーとも400人(先着順)

◇講演内容
●10月23日(水)テーマ「自動車」新時代のクルマづくり
 講演①:13:00~14:00
 「変革期を乗り切る取り組み」
 トヨタ自動車 執行役員 生産企画本部副本部長 ユニット系工場担当 三好・明知工場長 岡田政道氏

 講演②:14:20~15:20
 「日産自動車パワートレイン生産技術開発の取り組み」
 日産自動車アライアンスグローバルVP常務執行役員パワートレイン生産技術開発本部本部長 村田和彦氏

●10月24日(木)テーマ「航空機」航空機製造の最新トレンド
 講演①:13:00~14:00
 「ボーイングと日本のパートナーシップ、航空機産業を取り巻くビジネス環境と最新動向」
 ボーイングリサーチ&テクノロジージャパンディレクター根岸英一氏

 講演②:14:20~15:20
 「先進ものづくりシステム連携研究センター最新の取り組みと航空機用材料の加工における一工夫」
 東京大学生産技術研究所教授先進ものづくりシステム連携研究センターセンター長臼杵年氏

●10月25日(金)テーマ「ロボット」広がるロボットの可能性
 講演①:13:00~14:00
 「Our Mission in Japan:ロボットの可能性を広げるユニークな活動および導入事例」
 ABBロボティクス&ディスクリート・オートメーション事業本部事業本部長中島秀一郎氏

 講演②:14:20~15:20
 「2019年のFA・ロボットシステムインテグレータ協会の取り組みとロボット社会実装」
 FA・ロボットシステムインテグレータ協会会長久保田和雄氏


オーエスジーが豊川市のマンホールに広告を掲載! 

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191008OSG オーエスジー(社長=石川則男氏、本社:愛知県豊川市)が、豊川市のマンホールのふたに企業広告を入れた。

 マンホールの広告デザインは「ロゴマーク」とオーエスジー公式のマスコットキャラクターの「タップくん」の2種類。広告を設置した場所は全国から多くの参拝者が訪れる豊川稲荷のすぐ近く。

 同社広報担当者は、今回、広告の募集に申し込んだ理由について、「全国でも珍しい取り組みのため、チャレンジをモットーとする弊社の社風にぴったりだった。マンホールという公共性の高さのもと、企業広告のコラボレーションは地域活性化にも繋がると思った。また、社員の約半数が豊川市在住であり、社員やその家族に見ていただくことで、モチベーションのアップにつながれば嬉しい。」とコメントしている。

ヤマザキマザック「Mazak Solution Partners」によるコラボレーションでソリューション提供力を拡大 

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191008マザック1 ヤマザキマザック(社長=山崎高嗣氏)は、このほど、スマートファクトリーの深化とソリューション提供力の拡大を目指し、ロボットメーカやソフトウェアメーカとの連携を強化するコラボレーション「MazakSolution Partners(マザックソリューションパートナーズ)」を発表した。

 同社では、近年、スマートファクトリー化が求められている背景に、「労働人口の減少と熟練作業者の不足への対応、マスカスタマイゼーションに代表される多品種少量生産の効率化などがあり、こうしたグローバル規模の多岐にわたるニーズに迅速かつ、きめ細かく対応することは工作機械メーカだけでは困難である。」との認識のもと、ロボットメーカやソフトウェアメーカとの連携を強化した。同社製工作機械との接続インターフェースをパートナー企業に公開することで、個々のユーザーニーズを反映したロボットによる自動化セルの構築や、オフィスPCによる段取り作業を支援するソフトウェアとのデータ連携を容易にし、さらなる生産効率の向上と顧客の工場のスマートファクトリー化を実現する。

 去る9月16日よりドイツで開催された欧州国際工作機械見本市(EMOHannover 2019)の同社ブースでは、各ソリューションパートナーと連携し、新製品の「INTEGREXi-450H ST」や「VARIAXIS C-600」などでのデモ展示を行い、好評を博している。

「MazakSolution Partners」で提供力を拡大

■ロボットコラボレーション( ロボットを活用した自動化セル連携)
 ・パートナー企業(順不同 敬称略)
 ファナック、三菱電機、 KUKA AG

 従来から工作機械オペレータの課題となっていたロボットのティーチング作業の簡易化と、長時間の無人運転を行うためのスケジューリング・ソフトウェアとのインターフェースを開発した。ロボットの専門知識がなくても、マザックの工作機械操作パネルから簡単にスケジューリングやティーチング作業を行うことが可能となる。今後、これらロボットメーカのSIer(システムインテグレータ)とも協業することで、世界各地のユーザへの個別対応力を高めていく。

■CAD/CAMインタラクティブ(CAD/CAMソフトウェア連携)
 ・対応ソフトウェアとパートナー企業(順不同敬称略):
 ESPRIT(DPTechnology社)/ FUSION360(AUTODESK社)
 hyperMILL(OPEN MIND社)/Mastercam(CNCSoftware社)

 工場の工作機械のリアルデータを取得し、オフィスPC上のソフトウェア(サイバー空間)で仮想機械(デジタルツイン)を構築、プログラミング作業の効率化やシミュレーションによる機械稼働率の向上を実現する。マザック製の工作機械専用パラメータや稼働データを利用するための専用インターフェースを公開し、パートナー各社がCAD/CAMソフトウェアのさまざまな機能開発を行う。

 EMO Hannover 2019で発表したソフトウェアシリーズ「MAZATROLTWINS」に対応しており、パートナー各社のブースでも紹介が行われた。

EMO Hannover 2019のマザックブース
191008マザック2 

ユキワ精工が速くキレイに削れるecoなホルダ 「グリーンG1チャック」のラインナップを拡充

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191008ユキワ精工 ユキワ精工(社長=酒巻弘和氏)は、このほど、“速くキレイに削れるecoなホルダ”として発売以来、好評を博している「グリーンG1チャックシリーズ」に新たにBBT40シャンク・BBT50シャンク・HSK63Aシャンクを追加し、ラインナップを拡充した。

 ツーリングシステムは、切削工具と機械主軸をつなぐアダプターの役割を果たし、機械加工における精度を引き出すために重要な役割を果たしているが、生産現場では常に「効率化」や「工程集約」、「コストダウン」といった課題を抱えている。同社では、それらの課題を解決するために、ツーリングシステムにおいて、「高剛性」「高振れ精度」「高把握力」の三要素が不可欠であると考え、それらの課題に対し、従来よりも“より速く、よりキレイに”加工を行う為のツールホルダとして、グリーンG1チャックを開発している。今回は、顧客の要望により新たにラインナップを拡充するに至った。

4つの特長

1.切削工具が長持ちする。
 ベストセラー商品であるスーパーG1チャックと同様に総合芯振れ精度5μm以内を保証している。高い振れ精度で加工を行うことが出来るため、加工時の工具への負担が大幅に軽減し、工具寿命を延ばすことが可能。また、高い振れ精度で加工を行うことにより、「切削工具の交換時期も安定し、管理がしやすくなった。」とユーザーの評価も高い。

2.ワークの加工面がきれいに仕上がる。
 ホルダ内部の振動減衰構造で振動を発生しにくくすることにより、高速・重切削でもワークの仕上がりが良好である。

3.加工送り速度を上げられる。
 振動減衰構造により、高速・重切削時の振動を発生しにくくする。振動が発生しにくくなるので、現状よりも条件を上げた加工にトライすることができる。

4.切削音が静かになる。
 振動減衰構造にくわえ、ホルダの高い剛性によりミーリング加工時に発生するビビリ音を抑えることが出来る。実際に使用されたエンドユーザーからも「以前のホルダに比べて加工音が静かになった」という声が多く寄せられ、高評価。

■仕様
 ●シャンク形状:BBT30 / BBT40 / BBT50 / HSK63A
 ●コレットサイズ(専用コレットSGコレット):φ1.0~φ25
(※SGコレット、ロックナット締め付け用フックスパナ、プルスタッドは別途ご注文が必要)

問合せ先
 本社営業グループ: TEL:0258-81-1111
 東京営業所 : TEL:048-434-7101
 名古屋営業所 : TEL:0561-64-0300
 大阪営業所 : TEL:06-6748-2020
 海外営業グループ: TEL:0561-61-1400

▼ホームページ
http://www.yukiwa.co.jp

イワタツールが6年ぶりに新製品「SPセンターゼロ」を発表! 

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191008イワタツール新製品の概要を説明する岩田社長 同社において6年ぶりとなる新製品は、『SPセンターZERO』。同社の主力製品である『SPセンター』は、今から20年ほど前に市場投入され、現在、売上げの約50%強を占めるほどのヒット商品だ。1㎜以下の位置決めでは日本を含むアジアではトップシェアを誇る。

 岩田社長は新製品名について、「弊社の主力製品はSPセンターだが、この進化バージョンにあたる。位置決めが限りなくゼロに近づく、ということでこの製品名となった。」と述べ、特長を、①ドリル位置精度1µmを実現、②穴の入口と出口のバリを低減、③薄板加工にも最適――であると説明した。

 現在、海外拠点の増強に注力するとしている同社では、現在、イタリアのtte社製の製品も在庫販売している。エンドミルで横にオイルホールが施されている切削工具は日本でほとんど見かけることはない特長ある工具の説明があった。

191008イワタツール2トライエンジニアリングにて。MECT2019でどんな展開をみせるのか楽しみだ。 今回、10月23日(水)から26日(木)までの4日間、ポートメッセなごやにて「メカトロテックジャパン(MECT)2019」が開催されるが、同社では、企画展示コンセプトゾーン(1号館内特設会場)」にて、「ロボット切削で広がる可能性」をテーマに、トライエンジニアリングと安川電機とともに切削加工システムを展示するに先立ち、トライエンジニアリングの見学を行い、ロボットマシニングシステムの説明があった。

 また、共同出展するヒーバックシステムや、協力出品をするかいわの2社からそれぞれ会社概要等の説明があった。

ブラッドケン社が日立建機グループリジッドダンプトラック向け純正荷台を出荷開始 ~軽量化した荷台をオーストラリア市場に拡販~

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191021日立建機ブラッドケン社が製造したリジッドダンプトラックの荷台 日立建機(社長=平野耕太郎氏)の100%子会社で、鉱山機械向け部品を製造するBRADKEN PTY LTD(以下、ブラッドケン社)は、このほど日立建機が従来と比べて約1割(3トン相当)分の重量を軽く設計した、日立建機グループのリジッドダンプトラック向け純正荷台をイプスウィッチ工場(オーストラリア連邦クイーンズランド)で製造し、出荷を開始した。初のブラッドケン社製となる荷台を取り付けたリジッドダンプトラックEH5000AC-3は日立建機オーストラリアから、燃料炭を供給するオーストラリアの鉱山会社Bengalla MiningCompany Pty Ltdに2台納入する予定。

コマツ 台風19号による被災地へ支援

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 コマツ( 社長=小川啓之氏) は 、被災地で必要とされる機材・物資の提供をはじめとする 1000 万円相当の支援を以下の通り行った。

 ・建設機械関連の支援
 ・決壊などの被害が発生した河川のドローンによる三次元測量の支援
 ・義援金等

 なお、同社による生産および販売・サービス活動に大きな影響はない見通し。

名古屋機工新聞社が事務所移転

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 名古屋機工新聞社(社長=岩田健嗣氏)がこのほど事務所を移転した。
 新住所は下記の通り。

【新住所】
 〒450-0003
 愛知県名古屋市中村区名駅南4-8-17(ダイドー名駅南第2ビル2A)

【電話】052-565-1231 
【FAX】052-586-4789
(電話・FAX番号は従来通り)


民間世界初! 宇宙ごみ除去のアストロスケールが除去実証実験機「ELSA-d」のシステム組立・試験を始動

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191021アストロELSA-dのFMモデル外観 宇宙機の安全航行を目指し、スペースデブリ(宇宙ごみ、デブリ)除去サービスに取り組む、アストロスケールホールディングス(CEO=岡田光信氏)が、このほど、2020 年半ばの打上げを予定するデブリ除去実証実験機「ELSA-d(エルサディー)」の詳細設計審査やサブシステム単位での各種試験を経て、衛星システム組立・試験(AIT:Assembly, Integration& Test)に移行していると発表した。

 ELSA-d プロジェクトマネージャー飯塚 清太氏は、「ELSA-d プロジェクトが、衛星システムの組立・試験へと重要な局面を迎え、着実に進行していることを喜ばしく思っている。同プロジェクトは、前例のない非常に複雑なランデブ・ドッキング及び近接運用の実証実験を宇宙空間で行うもで、この革新的なミッションが、軌道上の持続性確保へ寄与する第一歩となることはもちろん、従事するエンジニアにとって、大変刺激的な挑戦であると捉えている。」としている。

 民間で世界初となるデブリ除去実証実験機「ELSA-d(エルサディー)」は、捕獲機(約180kg)と宇宙ごみを模擬した人工衛星(約20kg)を結合した状態で低軌道へ打ち上げ、軌道上において、難易度の高い捕獲実証実験を行う。磁石を用いた複数回に及ぶ捕獲とリリースによって、接近(相対航法)、診断(近傍制御・作業)、捕獲(ランデブ・ドッキング)、捕獲後の軌道変更まで、デブリ除去に必要なコア技術を一連のシステムとして実施する。

 ランデブ・ドッキングの内、国際宇宙ステーションと補給船「こうのとり(HTV)」などで見られるような「協力接近・捕獲」の技術実証例はこれまで存在していたが、同プロジェクトが実施する「準協力接近・捕獲」は、捕獲対象の姿勢制御や捕獲対象が通信機能を持たない条件下となり、世界でも初の試みとなる。

 また、実証では将来の商業サービス提供の際の顧客要求や想定条件を見据えており、具体的には、捕獲対象を意図的に回転させることで、姿勢制御機能を失いデブリ化した人工衛星の状態を意図的に生み出したり、捕獲対象を相対航法センサーの視野から敢えて見失わせ、ドッキングプレートや捕獲機搭載のカメラや光学センサー等により、軌道位置の特定や接近が可能なことを実証する。

 低軌道での大規模コンステレーション計画の勃興により、機能停止中の人工衛星と稼働中の衛星の衝突可能性はこれまで以上に高まり、さらなる衝突予測がなされている。衝突確率の増加は、現存の衛星だけでなく、今後打上がる衛星も含めた社会活動を支える衛星データ利用すらも危険に晒すことになることも予測され、同プロジェクトは、軌道上の故障機を除去することで、延いては低軌道の安全性確保へ資する重要な役割を担う。

 創業者兼CEO の岡田氏は、「スペースデブリ問題の解決策は、長きに亘り議論がなされてきたが、以前に増して、世界中で解決を求める声が高まっている。ELSA-d は、デブリ低減における革新的な技術実証の一端として重要な意味を持ちながら、解決における一要素でしかないと捉えている。弊社では、宇宙が持続可能で安全に確保されるよう、そして人類が宇宙での経済活動を継承するために、法規制やビジネスモデルの確立に同時に取り組む所存である。」としている。

 なお、本プロジェクトの組立作業では、バス機器(電源系、姿勢制御系、推進系、熱・制御系、計装系、通信系、データ処理系)、ミッション機器(磁石を含む捕獲機構系、航法センサー等GNC 類)を搭載後、各種環境試験を終え、出荷・打上げを迎える。捕獲機と模擬デブリは、2020 年半ばにカザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地より打ち上げられる予定。

【動画】黒田精工が新バージョンの会社案内動画をリニューアル

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 黒田精工(社長=黒田浩史氏)が、このほど新バージョンの会社案内並びに事業紹介動画をリニューアルした。一般にも会社概要や製品を理解できるようアニメ動画を多く取り入れ、躍動感のある仕上がりとなっている。

▼会社案内動画

▼事業紹介動画

天田財団が2019年度前期助成先を決定! 95件 総額2億5,333万円

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 天田財団 (理事長= 岡本満夫氏)が、このほど2019年 度の前期助成先を決定した。助成総数は 95件、助成金総額は 2億 5,333万円 。

 1987年(昭和62年)の設立以来、32年間で累計助成件数は1,803件、助成金総額は29億5,240万円となった。うち、研究開発助成の合計は81件、2億4,761万円、国際交流助成の合計は14件、572万円。なお、今回決定した助成研究者に対して、11月30日(土)13時から神奈川県伊勢原市のFORUM246ホールにおいて、助成金目録を贈呈する「天田財団助成式典」を開催する。

 後期も引き続き、国際交流助成の追加募集を12月20日(金)まで行うとしている。

研究開発助成 詳細内訳
191021天田財団1

国際交流助成 詳細内訳
191021天田財団2

天田財団が「技能検定の受検手数料の助成」を開始

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 天田財団(理事長=岡本満夫氏)は、従来の「金属等の加工に係る研究への助成」のほかに「金属等の加工業に従事する人材の育成と技能の向上に有益な資格の取得に対する助成」を今年から行う。これまでの公益目的事業に加え「技能検定の受検手数料の助成」を10 月1 日(火)から開始している。

 2019 年度は、職業能力開発促進法施行令で指定され、都道府県職業能力開発協会が実施
する技能検定の職種である「工場板金」技能検定に係る「受検手数料の助成」を実施する。

 2019 年度は、技能検定「工場板金」の後期受検から助成先を募集する。
 (1) 助成金予算額 : 1,350 万円(約650 名相当)一法人10 名以内
 (2) 申請受付期間 : 10 月1 日(開始)~2020 年2 月29 日(または予算終了時)
 (3) 助成金振込日 : 11 月~3 月までの月末日、5 回を予定

 技能検定とは、働く人々の有する技能を一定の基準により検定し、国として証明する国家検定制度」で、技能に対する社会一般の評価を高め、働く人々の技能と地位の向上を図ることを目的として、職業能力開発促進法に基づき実施されている。(中央職業能力開発協会ホームページより)

 助成金申請には、技能検定受検申請書・受検票・受検手数料領収書等のコピーが必要。助成を希望する方は、同財団ウェブサイト(https://www.amada-f.or.jp/)に掲載している詳細を確認のうえ、応募すること。

オーエスジーが11月1日を「三枚刃ドリルの日」としてイベントを実施

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191021OSG オーエスジー(社長=石川則男氏)は、昨年の11月1日、日本国際工作見本市(JIMTOF2018)においてAブランドに加わる新たな3枚刃油穴付き超硬ドリル「ADO-TRS」を発表し、そのニックネームを一般公募して、「Triple Revolution(トリプルレボリューション)」と命名発表したが、このほど、同社では、この記念日である11月1日(1+1+1=3)を「3枚刃ドリルの日」として新たなイベントを実施すると発表した。

■イベント内容

 2019年11月1日のみ当日限定で、オーエスジーの3枚刃ドリルを標準価格(税別)で合計3万円以上購入の方から抽選で1名様に商品券3万円をプレゼント。また3名に3枚刃電動シェーバーをプレゼント。(当選の発表は、発送をもって行う)

  同イベントへの応募は、オーエスジー公式ウェブサイトから専用チラシをダウンロードし、必要事項を記入の上、オーエスジー取引販売店へ注文書として提出すること。

↓3枚刃ドリルの日 サイトはこちら↓(専用チラシダウンロード先あり)
https://www.osg.co.jp/news/2019/10/campaign1101.html

 同社では、「これまでの汎用超硬ドリルは2枚刃が常識。2枚刃に匹敵する低抵抗と切りくず排出性で進化を遂げた3枚刃ADO-TRS Triple Revolution(トリプルレボリューション)。オーエスジーは3枚刃で“ドリル新時代” “オーエスジーの常識から世界の常識へ”を提唱します。」としている。

サンドビック・コロマントのSASEAジェネラルに山本雅広氏が就任

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 サンドビック・コロマント(本社=スウェーデン-サンドビケン、社長:ナディーン・クラウヴェルス氏)は、10月1日付で山本雅広をセールスエリア・サウス・アンド・イースト・アジア(以下、SASEA)1のジェネラルマネージャー兼コロマントカンパニーのカンパニープレジデントに任命したと発表した。

 山本氏は、2018年11月にサンドビック・コロマントに入社し、コロマントジャパンの西日本クラスターマネージャーを務めており、1994年に入社したサンドビック・マテリアル・テクノロジー(SMT)で20年以上にわたり営業業務に従事し、2010年からはSMTのストリップビジネスのアジアパシフィックセールスエリアマネージャー(中国を除く)として、コストを適切に管理しながら顧客ベースを拡大し、利益成長を達成しながらセールスエリアを率いてきた。

 今回の任命について、サンドビック・コロマントのグローバルセールス担当上級副社長であるエドアルド・マーティン氏は、「山本は、リーダーとしてアジアのセールスエリアを統括してきた豊富な経験を有しており、SASEA地域とグローバル・セールス・マネジメント・チームに大いに貢献してくれるものと確信している。」と期待を込める。

 なお、これまでSASEAジェネラルマネージャー兼カントリープレジデントを務めてきたマイケル・エネベリ氏は、社外で要職に就くため2019年9月30日付で退職した。

三菱マテリアルが高送り加工用両面インサート式ラジアスカッタ “WJXシリーズ”用インサートを追加発売

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191021三菱マテリアル 三菱マテリアル 加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=中村伸一氏)が、このほど、高送り加工用両面インサート式ラジアスカッタ “WJXシリーズ”用インサートに切れ味優先形と刃先強度優先形を追加し、販売を開始した。

 高送り加工用両面インサート式ラジアスカッタ “WJXシリーズ”は、独自逃げ面形状の両面インサートを採用し、ネガインサートの経済性、高強度とポジインサートの切れ味、多機能性を融合させた荒切削領域用のカッタ。今回、インサートに切れ味優先形と刃先強度優先形を追加し、使用領域の拡大を図る。

■特長
 ① 切削開始時の抵抗上昇が少なく、断続切削や高切り込みでも、安定した静かな加工を実現。
 ② 切れ刃は、最大切り込み量まで直線を確保し、高切り込みでも安定した高送り加工を実現。
 ③ ダブテイル構造により、インサートの浮き上がりを抑制し、クランプ駒なしで安定したクランプを実現。
 ④ インサートの独自切れ刃稜線(りょうせん)はコンパクトなカール状の切りくずを生成させ、工具本体やチップコンベヤーの切りくず詰まりを抑制。
 ⑤ インサートの厚みを増すことで、インサートの欠損および本体の破損を防止。
 ⑥ 切れ味優先のインサートは安定切削加工時の寿命延長やチタン合金の切削に最適。
 ⑦ 刃先強度優先のインサートは不安定切削加工時の耐欠損性が向上。

・標準価格 : JOMU140715ZZER-L MC7020:2,200円
(代表型番)JOMU140715ZZER-R MP6130:2,200円
(*いずれも税抜価格)


タンガロイがヘッド交換式リーマ「ReamMeister」を発売

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191021タンガロイ タンガロイ(社長=木下 聡氏)が、このほどヘッド交換式リーマ「ReamMeister(リーム・マイスター)」を発売した。

 この製品はH7公差のような高精度な穴仕上げ加工が可能な高精度ヘッド交換式リーマ。ヘッド製造時の精密な径・振れ精度管理と、ヘッド取付け部に設けたテーパーと端面の2面拘束による同心性の高いクランプ機能により精度の高いリーマ加工を実現する。

 特殊ねじと専用キーを利用した独自のクランプシステムの採用により、簡単で迅速なヘッド交換を可能にしている。工具交換はヘッドを付け替えるのみで、ツールホルダからの工具の脱着や突出し量の調整が不要となることから、工具交換時間を大幅に短縮できる。

 今回、加工用途に応じた2種類のヘッドラインナップを揃えた。ストレート刃仕様のASヘッドは、穴形状や被削材を問わず汎用的に使用が可能なヘッド。貫通穴用に設定されたBLヘッドは、左ねじれ刃を採用し、切りくずを前方に排出することが出来るため、貫通穴加工時の切りくず処理改善に大きく貢献する。これらヘッドにはコーティングが施されているため、従来のノンコートのソリッドリーマやロウ付けリーマでは適用の難しかった高速切削が可能になり、また寿命延長にも効果的である。

 同社では、「この新製品は、加工能率と寿命延長に加え、工具交換時間の大幅短縮および再研削にかかわる費用を無くせるなど、トータルの加工コスト削減に大きく貢献します。」としている。

主な特長
 ●工具径:φ11.5~32.0 mm、加工深さL/D = 1.5, 3, 5, 8に対応するツールを設定
 ●H7公差を達成する高精度ヘッド
 ●独自のクランプシステムにより、ヘッド交換時の繰り返し精度に優れる
 ●1本の特殊ねじと専用キーでのクランプにより、ヘッド交換が簡易かつ迅速
 ●コーティングヘッドと独自の切れ刃形状により高能率なリーマ加工が可能
 ●穴形状により、2種類の切れ刃形状を持つヘッドが選択可能

主な形番と標準価格
【ヘッド】
 HRM-11.501-AS-T5 AH725:37,400円
 HRM-32.000-AS-T9 AH725:60,400円
【ツール】
TRM-T5-R16-1.5:52,000円
TRM-T9-R32-8: 99,100円
(いずれも税抜き価格)

イスカルジャパンが超高送り加工対応、高剛性、強化タイプ突切・溝入れ工具「マルチFグリップ」(MULTI F GRIP)を新発売

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191021イスカルジャパン イスカルジャパン(社長=岡田一成氏)が、このほど、超高送り加工対応、高剛性、強化タイプ突切・溝入れ工具「マルチFグリップ」(MULTI F GRIP)をリリースした。

 この製品は、突切・溝入れ加工時にブレードに掛かる負荷を、従来のX軸方向からY軸方向に分散させる角型ブレードを採用し、極めて高い剛性での加工を可能とする工具で、耐久性の高いブレードは、防振性に優れ、加工中のビビリを抑制する。

 また、優れた仕上げ面と真直性で、高圧クーラント対応の内部給油式で、良好な切屑排出も実現した。

 マルチFグリップには、2種類の角型ブレードが取付けられる。特長は以下のとおり。

「タングFグリップ」
 ・縦置き構造、タンググリップチップ取付用
 ・最大突切径Φ120mm (3~5mm幅チップ使用時) 
  →加工の無駄を省き、コスト削減
 ・高送り対応「HFブレーカー」の使用により、従来の2倍以上の送りで加工が可能
  →高生産性を実現

「ドゥーFグリップ」
 ・2コーナー使い、ドゥーグリップチップ取付用
 ・加工中のビビリを抑制し、優れた仕上げ面と真直性を実現
 ・最大突切径Φ120mm (4~5mm幅チップ使用時) 
 ・高生産性を実現

■レパートリー
 ●マルチFグリップ (ホルダー)
 高圧クーラント対応
 TGTBQ…JHP、突切・溝入加工用ホルダー

 ●角型ブレード
 TGAQ-JHP タンググリップチップ用ブレード
 DGAQ-JHP ドゥーグリップチップ用ブレード

日本機械工具工業会が令和元年度「秋季総会」並びに「日本機械工具工業会賞」表彰式を開く

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191021機械工具00 日本機械工具工業会(会長=石川則男 オーエスジー社長)が、10月9日、アーバンネット大手町ビル(東京都千代田区大手町)内の東京會舘で令和元年度「秋季総会」並びに「日本機械工具工業会賞」を開催した。受賞者は次のとおり。



業界功労賞

■中河 清氏(元、株式会社不二越)
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平成20年6月~平成21年6月 日本工具工業会 理事長 1年0カ月
平成16年6月~平成24年3月 日本工具工業会 中部支部長 7年9カ月
(企業経歴)
昭和50年4月 株式会社不二越入社
平成16年2月 取締役
平成19年2月 常務取締役
平成23年2月 同社退任

【功績の概要】
 平成20年6月、日本工具工業会第11代理事長に就任、就任中は日本工具工業会創立60周年記念事業を成功裏に遂行された。特に、創立60周年記念誌では経済産業省をはじめ関連業界のトップから今後の機械工具の進むべき方向など幅広く寄稿いただき取りまとめられた。また、製品技術・開発技術、資源問題、さらに環境問題の解決について工業会の各委員会から意見を集約された。一方、平成16年から7年余りに亘って、日本工具工業会中部支部長を歴任され、中部支部の会員の活性化に取り組まれ、毎回趣向を凝らした会合を企画立案されるなど、工業会の基本理念である会員の全員参加に尽力された。その経験を理事長時代にも生かされ、総会、理事会はじめ製品別部会や各委員会活動の活性化を図られた。また、機工グループ展のメンバーとして、10年以上毎年作品を出展され、不二越退職後も当業界のメンバーはもちろん幅広く関連業界との交流も続けられている。

■藤井裕幸氏(元、サンドビック株式会社)
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平成12年6月~平成21年6月  超硬工具協会 理事       9年0月
平成21年6月~平成23年6月  〃 国際関係担当常任理事    2年0月
平成23年6月~平成25年6月  〃 副理事長国際関係常任理事  2年0月
平成25年6月~平成27年6月  〃 国際関係担当常任理事   2年0月
平成27年6月~平成28年6月 日本機械工具工業会理事      2年0月
(企業経歴)
平成17年 4月   取締役副社長兼コロマント事業部長
平成19年11月   代表取締役社長
平成28年11月   同社退任

【功績の概要】
 平成12年6月より旧、超硬工具協会理事に就任、以来16年の長きにわたり役員を務められた。平成21年6月倉阪克秀理事長により新設された国際関係対策常任理事に就任。世界はまさに猛烈な勢いで変革を始めた年で、リーマンショックに端を発した世界不況、その一方で、その後中国などの新興国の目覚ましい発展。このような中で、協会発展のため海外からの情報収集や海外の切削工具団体などとの情報交換を展開された。
 特に、1998年から米国、欧州、日本の3極で3年おきに開催されている世界切削工具会議(WCTC)では、5回目にあたる2013年5月京都会合の実行委員長として両団体から選考されたプロジェクトメンバーを主導された。準備段階では、USCTI(米国切削工具協会)、ECTA(欧州切削工具協会)両工業会の理事会や総会に出席され、日本会合に何を期待、望まれているか等、きめ細かな内容調査を行うなど周到な準備をされ、会期中には「匠とおもてなし」を掲げられ各国のVIPからご婦人までその企画運営に賞賛が送られるなど成功裏に終えられた。

技術功績大賞

●「Silent Toolsプラスの開発」
サンドビック(株) 河田洋一
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[新規性]
 従来、工作機械にセンサーを取り付けて加工のモニタリングを行う製品・ソリューションはあったが、本来の加工部位である刃先から距離があるため(特に今回のような深い内径用の突き出しの長い工具では)、機械側で得られるデータと刃先での現象に乖離があった。本製品においては、より刃先に近い工具内部にセンサーを内蔵とした点、それにより、刃先で起きている現象と得られるデータの整合性が大幅に向上した点が新しい。

技術功績賞

●「アルミ加工用Tung Speed Millの開発」
(株)タンガロイ 阿曽孝洋、竹澤大輔、服部隆幸
191021機械工具2
[新規性]
本開発品の最も大きな特徴は、刃先調整機構付きカッタでありながら、調整用のカム部品をレンチに配置し、ボディから調整用の部品を排除した事である。こうする事で、調整機構やその操作に必要なスペースをミニマム化し、φ100で22枚刃を達成した。レンチを持ち替えず調整できるように工夫されており、操作時間を約45%短縮した。

●「ハイパー Z スパイラルタップ チタン合金用の開発」
(株)不二越 高見俊輔
191021機械工具3
[新規性]
 これまでのチタン合金用タップは、加工しためねじに通りねじゲージが入らない、突発折損するなどの問題があった。原因調査したところ、分断型切りくずを逆転時に噛み込む様子が観察された。比較的切りくずが小さく分断される低延性材料に対し溝形状を2段溝とし、主溝と副溝の間に凸部形状を設けることで逆転時の噛み込みを抑制する点に新規性がある。

技術奨励賞

●「低嵩炭化タングステン(WC)粉末の開発」
(株)アライドマテリアル
191021機械工具4
[新規性]
 従来WC粉末は、微粒であるほど凝集粒子が多く嵩高となる課題があった。
今般、原料、還元工程、炭化工程の最適化を図ることにより、W粉やWC粉の凝集を抑制したことに新規性がある。

●「アルミニウム合金加工用高能率カッタANX型の開発」
住友電工ハードメタル(株)  木下啓次、沖田泰彦、金田泰幸
191021機械工具5
[新規性]
 ①高速回転対応構造と4.5刃/inchの多刃設計(従来比1.5倍)により、 超高能率加工を実現。
 ②クランプ時のボディ撓みによる刃先位置の変動を抑制する構造にしたことで、正面振れ5μm以下に高さ調整する作業時間の大幅な短縮に成功。
 ③新技術のブレード(超硬)スルーで、刃先近くへ高い圧力のクーラントを噴出することにより、切りくずを細断することが可能。

●「溝入れ突切りバイトGWシリーズの開発」
三菱マテリアル(株)  木曽拓真、渡辺彰一郎
191021機械工具6
[新規性]
 従来主流であったインサートをハンマーで叩いてクランプする方法から、専用レンチを使用したクランプ方法に一新することで刃先位置再現性や作業性、安全性を向上させた。またクランプ方法の変更に伴い、インサートクランプ面の逆テーパ化を実現し、抜け防止効果を高めることで、切削性能に加え作業性も向上した突切り用バイトを製品化した。

環境賞

(1)環境大賞 日本特殊陶業(株)
(2)環境特別賞 (株)東陽

「こだわりは日本流の製品に対する熱い思いとサービスの向上」

191021機械工具7あいさつする石川会長 懇親会の中で石川会長は、日頃の感謝の意を表したあと、「日米の新しい貿易協定が決まったということで、私どもにとっては追い風になる。」とし、最近、大いに賑わいをみせたラグビーの話題に触れたあと、「世界で活躍できる企業を目指す。国籍も民族もこだわってはおらず、こだわっているのは日本流の製品に対する熱い思いとサービスの向上。世界経済はやや下降気味だが、こうした気概をもって残りの数カ月間、皆様と一緒に発展したい。」とあいさつをした。

 来賓を代表して松本 崇 経済産業省産業機械課生産機械課長補佐が、ドイツで開催されたEMO Hannover(エモ・ハノーバー)国際金属加工見本市での出来事を話した。塚本 裕副会長(不二越 取締役)が乾杯の発声を行い開宴し、参会者は親睦を深めた。
191021機械工具8

「MECT2019」がいよいよ開催! 注目各社の新技術&目玉製品を公開!

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 10 月23 日(水)から10 月26 日(土)までの4日間、ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)で「メカトロテックジャパン2019(通称MECT) 」(主催=ニュースダイジェスト社)が開催する。

 今回は過去最多となる477社・団体が出展。出展規模については展示規模がリーマン・ショック前の2007年展の1,953小間に次ぐ1,941小間で、前回展の1,933小間を上回っている。また、海外からの参加は25カ国・地域を越える。

 製造現場ドットコムでは一足早く、注目メーカー各社の新技術や目玉製品を一挙公開する。

 (アマダグループ、イスカルジャパン、イワタツール、オーエスジー、オークマ、OKK、岡本工作機械製作所、北川鉄工所、黒田精工、サンドビック、住友電気工業、大昭和精機、ダイジェット工業、タンガロイ、DMG森精機、東芝機械、ナガセインテグレックス、日進工具、不二越、ブルーム-ノボテスト、牧野フライス精機、牧野フライス製作所、三井精機工業、三菱日立ツール、三菱マテリアル、安田工業、ヤマザキマザック、ユキワ精工、碌々産業)

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「Grinding Technology Japan 2021(研削加工技術と工具製造技術展)」開催概要説明会を開く

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191111GTJ1 本年3月、日本で初となる「Grinding Technology Japan (研削加工技術と工具製造技術展)」(主催:日本工業出版、フジサンケイビジネスアイ)が開催され、盛況のうち幕を閉じたが、2回目にあたる「Grinding Technology Japan 2021(研削加工技術と工具製造技術展)」の開催概要説明会が、10月29日、都内の大手町サンケイプラザで開かれた。


191111GTJ2あいさつをする日本工業出版 小林社長 主催者を代表して、小林大作 日本工業出版 社長が、「この展示会は今年の3月に第1回目を開催したが、お陰様で大変高い評価を得ることができた。第2回目も第1回の経験を活かしながら業界を盛り上げていきたい。」とあいさつをした。

 続いて、清水伸二 日本工業大学 工業技術博物館 館長/上智大学名誉教授が「研削盤の最新技術動向と今後の課題」をテーマに講演を行った。

開催概要を、小山 宏 日本工業出版「機械と工具」編集長、荒井一則 フジサンケイビジネスアイ執行役員がそれぞれ説明した。

 それによると、来場対象は、研削加工技術者・研究者、工具製造者、切削加工業者、学生など。今回も前回に引き続き、基調講演、特別講演、セミナーも開催する。また、新テーマを「磨く」(予定)とし、レンズ磨きなどの実演を行う予定だ。

 この展示会の特長は“課題解決型”だが、来場者の課題解決に貢献する「研削コンシュルジュ」も前回の成功に基づいて、さらに増やす方向とした。

 予定として砥粒加工学会関連事業では、「砥粒加工技術ポスター展」が開催される。前回は15研究室(大学・高等専門学校)が出展した。また、今回は新しく、「砥粒加工学会 先進テクノフェア(ATF2021)」も開く予定。ここでは①卒論発表(予定)、②リクルートコーナー(予定)、③技術セミナー、④企業発表等を予定している。

開催概要

会期:2021年3月2日(火)~4日(木)までの3日間(以降2年に1度開催)
開場時間:10:00~17:00
会場:幕張メッセ 4.5ホール
入場料:2000円(ただし招待券持参者・インターネットからの事前登録者は無料)
主催:日本工業出版(株)、フジサンケイビジネスアイ(日本工業新聞社)
企画:日本工業出版(株)「機械と工具」編集部
後援:在日ドイツ連邦共和国大使館(予定)
特別協賛:切削フォーラム21
特別協力:公益財団法人 砥粒加工学会
協賛:日本工作機械工業会、日本工作機械輸入協会、日本工作機械販売協会、日本鍛圧機械工業会、日本精密機械工業会、日本機械工具工業会、日本工作機器工業会、日本精密測定機器工業会、研削砥石工業会、ダイヤモンド工業協会、日本光学測定機工業会、ンホンフルードパワー工業会、日本歯車工業会、日本機械鋸・刃物工業会、精密工学会、日本フルードパワーシステム学会、ターボ機械学会(予定)

出展料と小間企画

Aタイプ
[出展小間規格]
1小間=9m(間口3m×奥行き3m×高さ2.7m)

[出展料(1小間)]
◎一般 385,000円(税込)
・10~19小間 -5%
・20小間~  -10%
◎会員 330,000円(税込)
*切削フォーラム21の会員のみ  

[募集小間数]
500小間

Bタイプ 1社1小間限定
[出展小間規格]
1小間=間口2m×奥行き2m×高さ2.7m
*一定装飾付き(角小間側壁なし)

[出展料(1小間)]
◎一般 220,000円(税込)
◎会員 198,000円(税込)
*切削フォーラム21の会員のみ

開催までのスケジュール(一部予定含む)

2019年12月2日(月):出展申込受付開始

2020年10月21日(水):出展者説明会

2020年11月中旬:展示会招待状の完成⇒配布(出展者には無料で希望枚数を配布)

2021年12月中旬:出展ブースに関わる書申込み締切(電気、備品など)

2021年2月27日(土)~3月1日(月):展示品搬入・ブース装飾

2021年3月2日(火)~4日(木):展示会開催

2021年3月4日(木):搬出・撤去(17:00~21:00)
〃3月5日(金):搬出・撤去(9:00~17:00)

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