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第54回機械振興賞募集開始

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 機械振興協会(会長:釡 和明氏)は、第54 回機械振興賞の募集受付を4月1 日から5 月31 日の期間で実施する。

 機械振興賞は、1966 年度に創設された機械振興協会賞が、2003 年度に中堅・中小企業新機械開発賞と統合して発足した新機械会振興賞を、2018 年度に改名したもので、開催回数は機械振興協会賞と新機械振興賞の回数を引き継いだ。機械振興賞は、優秀な研究開発を行い、その成果を実用化することによって、わが国機械産業技術の進歩発展に著しく寄与した企業・大学・研究機関等および研究開発担当者を表彰するもので、2014 年度より小規模事業者を対象とした審査委員長特別賞が設けられ、2019 年度はより多くの企業に受賞の機会を設けるため奨励賞を新設する予定。また、近年注目されているIoT などの新技術や人手不足、ヘルスケア、環境問題などの社会的課題に対応した開発など、幅広い分野についても応募を求める。

 募集の概要は以下の通り。
 機械振興協会のWebページにも詳細な資料が用意される予定。

1.表彰対象
 独創性、革新性および経済性に優れた機械産業技術に関わる研究開発およびその成果の実用化により、新製品の製造、製品の品質・性能の改善、または生産の合理化に顕著な業績をあげたと認められる企業等および研究開発担当者(一業績につきおおむね5人程度を限度とし、事情により当該企業等に属さない者も含む。)とする。ただし、当該研究開発は、おおむね過去3年以内に完成したものに限る。

2.募集の方法
 機械産業に関わる関係団体、地方公共団体、国公立試験研究機関、学会等に募集を依頼し、受賞候補者の推薦を求める。また、受賞候補者による自薦も受け付ける。

 受賞候補者の推薦期間は、2019年4月1日(月)から5月31日(金)必着とする。

3.表彰の方法
 (1) 特に優秀と認められる業績は経済産業大臣賞および中小企業庁長官賞(中小企業のみ)の授与を申請する。機械振興協会会長賞、小規模事業者(中小企業基本法における小規模企業者)を対象とした審査委員長特別賞および奨励賞(予定)に対し、会長名の賞状を贈呈する。

 (2) 経済産業大臣賞、中小企業庁長官賞、機械振興協会会長賞及び審査委員長特別賞を受賞する企業等に対し、記念楯および賞金を贈呈する。賞金の金額は以下の通り。

 経済産業大臣賞80万円、中小企業庁長官賞50万円、機械振興協会会長賞30万円、審査委員長特別賞20万円(研究開発担当者が複数である場合も、これらと同額)。

4.受賞者発表
 2019年12月に発表予定。

5.後 援 (予 定)
 経済産業省、中小企業庁、中小企業基盤整備機構、日本政策投資銀行、日本政策金融公庫、東京中小企業投資育成、名古屋中小企業投資育成、大阪中小企業投資育成、日本商工会議所、全国商工会連合会、全国中小企業団体中央会、発明協会、JKA、日本機械工業連合会、日本技術士会、中小企業診断協会、日本経済新聞社、日刊工業新聞社

6.問い合わせ先
 機械振興協会 技術研究所 産学官連携センター(東久留米) 賞事務局
 〒203-0042 東京都東久留米市八幡町1-1-12
 TEL 042-475-1168 FAX 042-474-1980
  E-mail:prize@tri.jspmi.or.jp


タタ日立社の工場が太陽光パネル発電に切り替え、約30%の電力消費量を削減

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190402日立建機タタ日立社カラグプール工場敷地内に設置された太陽光パネル。 日立建機(社長=平野耕太郎氏)の連結子会社であり、建設機械の販売、サービスおよび部品の製造、販売を行うタタ日立コンストラクションマシナリーCompany Private Limited(本社=インド カルナタカ州バンガロール/以下タタ日立社)は、西ベンガル州にあるカラグプール工場敷地内に設置された太陽光パネルで発電した電力の利用を開始した。

 この取り組みにより、2019 年度からカラグプール工場の電力消費量の約30%にあたる年間約7,000MWh を環境負荷の少ない再生可能エネルギーで賄うことができる。CO2 の削減量は、年間3,500 トン、電力コストは年間で1,470 万インドルピー(約2,300 万円)のコスト低減を見込んでいる。

 また、カラグプール工場の事務棟には、LED照明をすでに導入している。従来の蛍光灯照明と比較すると、約年間76MWhの電力量を削減でき、電力コストでは年間約68万インドルピー(約100万円)削減することができる。

 タタ日立社では、2018 年3 月より、インド カルナタカ州のオープンアクセス制度を背景にした電力供給契約(Power Purchase Agreement)により、ダルワッド工場の工場敷地外に設置されている太陽光パネルで発電した電気を利用し、ダルワッド工場の電力消費量の約75%にあたる年間7,500MWh を環境負荷の少ない再生可能エネルギーで賄っている。

 インドは、経済発展に伴い、電力需要が年平均4.9%のペースで拡大し、2025年までに欧州連合を上回り、中国と米国に次ぐ電力消費大国になることが見込まれているが、現状、慢性的な供給電力の不足により電力供給は不安定な状況だ。そのような状況の下、インド政府は、再生可能エネルギーの導入促進計画として、2022 年までに175GW(太陽光と太陽熱100GW、風力60GW、バイオマス10GW、小水力5GW)の導入目標を掲げている。

東京工業大学とコマツ、「コマツ革新技術共創研究所」を設置  ~-先端科学技術と産業現場の知見を結集 機械部品の高機能化へ向け研究を深化~

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 東京工業大学(学長=益一哉氏 以下、東工大)とコマツ(社長=大橋徹二氏)は、東工大における新しい産学連携プログラム「協働研究拠点」の第1号として「コマツ革新技術共創研究所」(以下、共創研究所)を本年4 月1 日に設置した。東工大すずかけ台キャンパスに325 ㎡の専用スペースを確保して、組織対組織の幅広い分野での連携を進めていく。

 東工大とコマツは2015 年に組織的連携協定を締結し、建設機械などの高性能化に欠かせないトライボロジー技術を中心として複数の共同研究を進めてきた。現場のノウハウや経験に依存してきたトライボロジー分野で、東工大の機械・材料・化学各分野の研究者とコマツの研究者による基盤的な研究を進めてきたことで、油圧ポンプの寿命延長など、実際の製品にも活用できる多くの知見を得ている。

 今回設置する共創研究所では、これまでのトライボロジー研究をさらに深化させ、また機械要素全体に研究分野を拡げることで、機械部品の高機能化と長寿命化を図る。さらに産業の現場で現出する未解明事象を基盤研究の源泉として、新たな研究分野を生み出していく構想。そのために、共創研究所では東工大・コマツ双方からの人材による企画室を設置し、連携テーマの探索、研究の企画機能を担っていく。

 共創研究所の設置により、東工大にとっては学内にない産業現場の課題への接点、コマツにとっては自社が保有しない先端技術の獲得、さらに双方にとっては新たな人材育成の場の形成につながるとしており、今後も東工大とコマツは、取り組みを通じて、先端科学技術と製造業のノウハウを結合して日本の産業競争力の底上げを図っていくとしている。

 なお、東工大として共創研究所の設置は最初のケース、コマツの国内大学における研究所の設置は、大阪大学に続き2 校目となる。

≪コマツ革新技術共創研究所の概要≫
名  称 :国立大学法人東京工業大学 オープンイノベーション機構協働研究拠点 コマツ革新技術共創研究所
場  所 :神奈川県横浜市緑区長津田町4259  東京工業大学すずかけ台キャンパス S1棟
設置期間 :2019年 4 月 1 日~2024 年 3 月 31 日
拠 点 長 :大竹 尚登(東京工業大学 教授 科学技術創成研究院副研究院長)
副拠点長 :住谷 明(コマツ 開発本部 材料技術センタ 所長)

「Grinding Technology Japan 2019」が盛況裏に終了

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 日本初の本格的な研削加工の専門見本市「Grinding Technology Japan 2019」(主催:日本工業出版/フジサンケイビジネスアイ)(特別協賛:切削フォーラム21、特別協力:砥粒加工学会)が、3月20日(水)に盛況裏に終了した。

 この展示会は“課題解決型展示会”とも呼ばれ、技能が求められ、課題を抱える研削従事者のための展示会。無料の技術相談会である「ケンサクコンシェルジュ」は、事前にネットの予約が殺到し、当日受付分もほぼ埋まってしまうほど盛況となった。

 会場には国内外を代表する研削盤メーカー、工具研削盤メーカー、砥石メーカー、各種周辺機器メーカーが一堂に会し、展示会期間中は天候にも恵まれ、来場者は合計4,988名を数えた。

 出展者からは、「来場者が研削の専門家ばかりで話が早く、密度の濃いディスカッションができた」等の意見が寄せられた。

 また、今回の併催行事として、手作業でミクロン単位の加工精度をつくり出した技能五輪出場者による「精密組立」(平面検索、やすり掛けによる手仕上げ、組み立て)、さらには切削フォーラム21の主催による、汎用工具研削盤を使用した各種加工(底刃、外周、溝)の技術指導を公開した「工具研削体験会」には、連日立ち見の見学者が押し寄せ、手仕上げによる加工への感心の高さを示した。

 また、砥粒学会の全面協力を得て実現したセミナーは、連日満員のセミナーが続く盛況ぶり。主催者は、「多くの課題を抱えているものの、専門展としての特性を生かして、出展者と来場者が密に話会う“課題解決型展示会”が実現できた。」としている。

 次回の開催は、2年後の2021年3月2日(火)~4日(木)までの3日間、幕張メッセ4、5ホールで開催される予定。

タンガロイがマシニングセンタ用ねじ切り工具 「SolidThread」(ソリッド・スレッド)を拡充

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190402タンガロイ タンガロイ(社長=木下 聡氏)は、マシニングセンタ用ねじ切り工具「SolidThread」(ソリッド・スレッド)を拡充し、このほど発売を開始した。

 今回は、航空機産業向けねじ切り工具(MTECSシリーズ:UNJ内径ねじ、MJ内径ねじ)、低抵抗な1山仕様ねじ切り工具(MTECIシリーズ:60°普通刃、ISOメートル内径ねじ)の拡充を行う。特に需要が高くなっている航空機産業向けにラインナップ拡大を行い、広い範囲のピッチ(山数)の適応が可能となった。また1山仕様のねじ切り工具は、切削抵抗を軽減でき切削中のびびり振動を生じやすい加工や、M1X0.25等の小径ねじ加工時の信頼性向上を実現する。

 今回、22形番の拡充により、SolidThread全体で合計293形番のシリーズ設定となり、顧客の使用目的にあった最適工具を選定できるようになった。

 なお、UNJねじおよびMJねじをマシニングセンタで加工する際のNCプログラム作成は、同社のホームページ上で無料公開しているソフト「ThreadMilling Advisor」で作成可能となっている。

↓ThreadMilling Advisor↓
http://www.imc-companies.com/mtt/

 主な特長は以下の通り。

●航空機産業向けねじ切り工具の拡充により加工可能な対応ピッチ(山数)を拡大
MTECSシリーズ(短刃長仕様)
 UNJ内径ねじ :山数32-13
 MJ内径ねじ :ピッチ0.7-2mm

●1山仕様MTECIシリーズの拡充により、加工環境に応じた工具選択の幅を拡大
MTECIシリーズ
 60°普通刃内径ねじ :ピッチ0.35-3.0mm/山数72-8
 外径ねじ :ピッチ0.35-2.5mm/山数72-10
 ISOメートル内径ねじ :ピッチ0.25-0.5mm

主な形番と標準価格
●MTECSシリーズ
 UNJ内径ねじ MTECS06033C1032UNJ AH725 29,000円
 MJ内径ねじ MTECS06032C100.7MJ AH725 29,000円
●MTECIシリーズ
 60°普通刃 MTECI03019C5A60 AH710 31,800円
 ISOメートル内径ねじ MTECI03007C30.25ISO AH710 38,400円
 (いずれも税抜価格)
 設定アイテム:22形番

オークマが中国の販売・サービス体制強化! 「済南テクニカルセンタ ー」を開設

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190402オークマ オークマ(社長=花木義麿氏)が3月21日、中華人民共和国の東部山東省済南市に建設した「済南テクニカルセンター」の開所式を行った。

 同テクニカルセンターは、上海、広州に続いて中国で3箇所目のテクニカルセンター。済南市の高速鉄道駅(済南西駅)から22km、済南遥墻国際空港から38kmの距離にある済南ハイテク産業開発区に位置する。山東省のビジネス、研究開発の中枢となるこの地区は最先端のハイテク産業が数多く進出し、活気ある国際企業都市に急成長している。

 済南テクニカルセンターの活用で、山東省を中心とするその北部(河北省・天津・北京)及び、内陸部(河南省)において、顧客への技術提案・サポート、またアフターサービスを強化して受注・売上げの拡大を図り、中国全体で年間400億円の受注獲得を目指す。

 済南テクニカルセンターを開設した背景について同社では、 「2019年の中国の国内総生産(GDP)成長率目標は6~6.5%。米国との貿易摩擦により中国のみならず、世界経済を取り巻く環境は厳しい状況にある。中国政府は2019年の景気拡大策として、製造業に対する増値税の引き下げ、インフラ投資の拡大など積極的な経済政策を進める方針を示している。中国では製造業の高度化の動きが年々高まっており、5軸制御マシニングセンタや複合加工機等の高付加価値工作機械の需要が伸びている。また、労働力不足が深刻化している中、ロボットシステム等を活用した自動化・省人化分野の需要拡大が期待される。」としている。

 今回の開設で、①最新鋭の高付加価値工作機械による現地でのテストカット対応、加工サポートの強化、②機械操作指導の充実、③サービスパーツ在庫の充実によるアフターサービスの迅速化、④地域に密着した営業活動の展開―――を掲げており、中国での営業活動、技術提案、技術サポート、アフターサービスの一層の強化を進める方針。

■概要

名  称:大隈機械(上海)有限公司済南テクニカルセンター
所 在 地:山東省済南市天橋区梓东大道8号中徳産業園35号
代 表 者:名旭泰博
建物面積:1,646m2(ショールーム面積479m2)
展 示 機:最新CNC工作機械5台
・5 軸制御立形マシニングセンタMU-4000V-L
・立形マシニングセンタGENOS M560-V
・1サドルCNC旋盤GENOS L3000
・1サドルCNC旋盤LBR-370
・横形マシニングセンタMBR-5000H
社 屋 内:1階=ショールーム、修理工場、測定室 2階=事務所、会議室、セミナー室
従業員数:12名(営業4名、技術2名、サービス5名、業務1名)
投 資 額:約3億円
設立年月:2019年3月

イスカルジャパンが「2019年イスカルジャパン責任者懇談会」を開催

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190402イスカルジャパン イスカルジャパン(社長=岡田一成氏)が3月15日、同社神戸テクニカルセンター(神戸市中央区)にて全国の販売上位特約店を対象に、「2019年イスカルジャパン責任者懇談会」を開催した。

 昨年10月に発表した最新LOGIQ工具シリーズが大きな反響を呼んだ同社では、開催の狙いについて、「新製品の積極的な市場投入・認知性の向上のため、より多くの顧客において紹介させて頂く機会を設けた。」とコメントしており、セミナーでは、商品のみだけでなく、新製品開発の背景及び理念の説明・企業概念、新体制での営業方針の発表を行った。

 今回は特に、イスカル社の加工ソリューションや成功事例等の有価な情報の提供ツールを、厳選された参加特約店トップに紹介し、セミナー後はテクニカルセンターにて実際に最新LOGIQ工具シリーズを用いたデモ加工を行った。

 セミナー後は、ホテルオークラ神戸へ場所を移して懇親会を開催し、参加者は和やかな雰囲気の中、情報交換や交流を楽しんだ。

 同社では、「日頃より弊社商品の拡販にご尽力頂いている流通の皆さまに、より深く弊社について御理解頂ける時間を過ごして頂いた。」としている。

【社長訓示】「安全・健康第一に、グローバルに活躍しよう!」 コマツ 社長 小川啓之

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190402コマツ社長 入社おめでとう。今日から、私たちの仲間になったことを心から歓迎したい。

 皆さん一人ひとりには、何よりも安全・健康第一で、コンプライアンスを徹底し、社会人人生を歩んで行ってもらいたい。

 コマツグループは、その市場や共に働く仲間もグローバルに展開している。皆さんにも多様な文化を受け入れ、人脈を作り、専門技術力や独創力を培いながら、グローバルな人材能力を磨いてもらいたい。そしていろいろな機会に積極的にチャレンジすることで、さまざまな知識を身につけ、行動の範囲を広げていって欲しい。

 また、これからどんな仕事についても、わからないことは恥ずかしがらずにどんどん人に聞き、いろいろな場に積極的に飛び込み、現場・現物・現実に基づいて問題点をしっかりと見つめ、自律的・継続的に改善・改革する現場力を身につけて欲しい。そして、言葉にしたことは必ず実行するという強い意志を持ちながら、自分自身の夢の実現に向けて強みを磨いてもらいたい。


【社長訓示】「“自己”、“当処”、“即今”の心がけが大事」DMG森精機 社長 森 雅彦

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190402森社長 新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。厳しい就職戦線の中で当社を選んでくれたこと、また無事に学校を卒業されて入社されたことを心より嬉しく思います。

 当社は、昨年創立70周年を迎えました。70周年というのは大変歴史があるように感じますが、会社としては100年を極めることも重要です。これから30年、悠々とお客様から可愛がっていただいて、働く人に活気があって、技術で飛び出ている―という会社でやっていくためには、みなさんと一緒に相当に努力しないといけないと思っています。

 今年はDMG MORIグループとなって10年目です。グループ全体で約13,000名、そのうちの3分の1が過去10年に入社しています。国籍や文化、言語から来る意識の違いを統一していくことが新入社員に強く求められています。昨年、売上収益が5,000億円を超えました。これから皆さんとともにさらに成長していくこととなります。

 いま世の中は非常に混とんとしていますが、確実に言えることもあります。本日納入された機械は10年後も動いています。つまり未来のことで決まっていることも多いです。決まっていることは何か、変えられないこと、変えられることは何か。自分の意志を持って、できるだけ正しい情報と深い知識をもとに自分の将来をしっかりと築いていくことが重要になります。

 工作機械はいかに丁寧に作って、丁寧に納めて、丁寧にサービスしていくかという仕事になります。派手さには欠けますが、一生をかけるのに悔いのない仕事です。一番大事なことは、いかにお客様と良い関係を長く続けるかということです。照れずにかまさず、威張らず、正直に淡々とやっていきましょう。また、禅で「自己」「当処」「即今」という言葉があります。まず自分でやろう、目につくところからすぐにやろうという心がけが大事です。

 1日12時間を勤務の上限とし、次の出社まで12時間は休むインターバル制を取っていますので、メリハリをつけて最大のパフォーマンスを発揮してください。よく遊んで、よく学んで、よく働いて、充実した人生を送ってください。

【レポート】「牧野精機の機械を入れて良かったと言われたい!」~牧野フライス精機が新本社工場を完成! 生産能力が36%アップ!~

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190402牧野精機1 工具研削盤メーカーとして国内市場トップシェアを誇る牧野フライス精機(社長=清水大介氏)が、このほど新本社工場を完成した。同社は10年前からアジアを中心とした海外市場にも積極的に進出しており、国内外の旺盛な需要を取り込んでいるため、生産能力の限界が近いことに加え、今後の事業拡大を考慮して2015年より旧本社工場を解体しながら三期に分けて工事を進めてきた。総工費は25億円。これにより、生産能力は、旧工場対比で36%増となった。

幅広いラインナップと優位性

190402牧野精機2説明する清水社長 同社の国内における営業拠点は、本社工場のある厚木(神奈川県)、太田(群馬県)、名古屋(愛知県)、大阪(大阪府)の4カ所。現在アジア地域にも積極的に進出をしており、近年は売上げの30%~40%が海外向けとなっている。中国に3カ所のほか、タイ、インドネシア、インドに工具研削盤のデモマシンを設置しており、機械見学やテスト加工を現地で行うことができる。また、各国に日本から営業を含め、加工技術やサービスが駐在しているので、海外でも日本国内と同様の迅速な対応が可能であるところが大きな魅力だ。

 同社が製造している工具研削盤は、ドリルやエンドミル等の切削工具を製造及び再研削するための工作機械だ。航空機からスマートフォンまで世の中にある大半の製品、直接的、間接的にこの切削工具を用いた切削加工を経て生み出されている。切削工具はものをつくるための道具でもあることから、世の中にとっては必要不可欠なものであり、清水社長は、「弊社が製造している工具研削盤も必要不可欠、非常に重要な工作機械だと言えます。」と述べている。

 同社の工具研削盤の歴史だが、万能工具研削盤「C-40」から始まる。清水社長はこの研削盤について、「1962年に牧野フライス製作所で開発され、1968年に当社に移管されたものであり、歴史的価値のある工作機械ロングライフ・ベストセラー賞を頂いています。」と説明をしており、50年以上たった今でも、同社ではこの機械を作り続けている。すでに世界で1万3,000台以上を販売しているというから、まさにロングセラー中のロングセラーだろう。

 同社のNC化、数値制御化は1982年のこと。日本で初めて、ワンチャック全加工が可能なNC工具研削盤「CNX40」を開発した。これからも同社かなり早い段階でNC化に成功したことが分かる。

190402牧野精機3開放的で広々とした社内 現在、同社における製品ラインナップだが、工具の外刃から外周までの全行程を行うワンチャック全加工機と言われるものから、工程を限定させた工具研削盤、太径工具対応から0.05φの極小径工具対応の工具研削盤など多様な種類を持つ。現時点で先進国における工具研削盤メーカーでは、同社ほど幅広い製品ラインナップを揃えているところはないと聞いた。

 切削工具は通常、ブランク研削、もしくは段研と言われる円筒素材の大まかな形状出しを行って、工具研削で歯を付け、最後に測定をするが、この工具研削の前後工程に同社は2017年から進出をしている。この前後工程までカバーしている企業・メーカーについて清水社長は、「現時点で、世界では当社のみとなっています。」と優位性をアピールした。

これが新工場だ! 特長はダントツの生産能力!

190402牧野精機4価格競争に巻き込まれない! ダントツの生産力を目指す工場内。 清水社長は、新工場建設に至った経緯について、「弊社はどんな会社になっていきたいのか。私はお客様から『牧野精機の機械を入れてほんとによかったよ。』と10年後も20年後も言ってもらえるような会社にしていきたいと考えています。そのためにわが社は継続して存続し、かつ発展をしていかなければなりません。そのためにはダントツの生産力と価格競争回避が必要と考えています。」と述べた。

 なぜ生産力が断トツでないと駄目なのか――の理由に、「当社のライバルメーカーは、主にドイツ、スイス、オーストラリアになり、その生産拠点は東欧、中国、台湾、タイ等、人件費の安い所に所在をしています。当社がここ日本で今後も製造していこうと考えたときに、人件費の差を跳ね返すためには、生産力がダントツでなければなりません。ダントツの生産力を達成するためには、旧工場では限界があるということを2012年終わりに判断をして、一気に工場建設に動き始めました。」と説明した。

 新本社工場は、3つの棟をつなぎ合わせた形で構成されている。それぞれサイト1~3まであり、サイト1は1階、中2階、2階、3階、サイト2とサイト3は1階、中2階、2階という構造だ。

 新工場1階は生産スペース機械の組み立てが重量に関係なくできるようになっているうえ、サイト2の2階が丸ごとユニット組み立てエリアとして使用できる。生産スペースの従来比較では、重量級工具研削盤をどこでも作れるようになったことを挙げた。機械の大きさは機種によって違うが、旧工場においては19台設置が可能だったことに対して、新工場ではマックスで30台の機械が設置可能だ。サイト2の2階が丸々ユニット組み立てエリアとして使用することができるので、生産スペースは旧工場と比べるとかなり広がった。

 物の整流化については、サイト3をパーツ供給センターに機能特化させることで、整流化を実現した。基本的には、ここで物を受け入れ、サイト1のプロダクションエリアやサイト2の機械組み立てエリアに物を流す。サイト3で物をストックしておいて、サイト2のユニット組み立てエリアのほうに物を流す―――ということで整流化を実現する。

社員が働きやすい環境へ

190402牧野精機5社員の健康を考慮し、ジムを完備している。設備も最新のトレーニングマシンがズラリ! 清水社長は、「この生産スペースの拡張や物の整流化、この2つだけでも生産能力はかなり上げられると思っています。生産能力は旧工場対比で36%増できるという計算ですが、ただ、これで満足するのではなく、50%増・・・最終的には75%増の生産能力を達成したい。そのために当社は、人員増強と同時に、組立ての自動化、搬送の自動化、検査の自動化などにも積極的に投資をしていきたいと考えています。」と考えを述べた。

 また、価格競争回避についても触れ、「新工場ができてスペースが広がりますので、サイト1の1階部にソリューションセンターを設けます。このセンターでは機械を常設して、テスト加工や加工ノウハウの蓄積、研究開発等を行う計画です。現在機械メーカーは、機械だけ売っていれば良い、という時代はとうに過ぎています。加工ノウハウ等までを提供していかなければ簡単に価格競争に巻き込まれてしまう。今後はIoTを念頭に置いた研究等も実験を通して行う必要があり、ようやくこのソリューションセンターが完成したことでその準備が整いました。」と意気込みを示した。

 最後に清水社長は、「新本社工場建設にあたり、思いがありました。それは、社員が誇りを持てる職場環境づくりを目指すということです。従来、中小製造業と言えば、どうしても老朽化した薄暗い工場というイメージがつきまとっていました。私はそうしたイメージを払拭して、社員が清潔で働きやすく、家族を連れて来たくなるような職場環境を目指したかった。様々な意見はあろうと思いますが、私は優れた製品というのは、良い職場環境から生まれると信じております。けっして華美ではなく、社員が気持ちよく働けるようなデザインを心掛けて工場を建設して参りました。」と新工場建設において率直な気持ちを話し、しめくくった。

板金エキスパートを目指せ! アマダスクールが「第31回優秀板金製品技能フェア」の入賞作品を表彰 ~厚生労働大臣省はナダヨシ、経済産業大臣賞は佐藤医療機械製作所が受賞~

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 職業訓練法人アマダスクール(理事長=末岡愼弘氏:神奈川県伊勢原市)は「第31回優秀板金製品技能フェア」5部門の入賞作品を選定し、3月9日(土)にアマダ・246ホールで表彰式を開いた。

 選考は日本塑性加工学会会員、シートメタル工業会役員と審査委員の他、アマダ・ソリューションセンターの来場者の投票で行われ、その結果、応募総数263点の中から技能賞以上の優秀作品67点が選ばれた。また、今回は、過去最多であった昨年に迫る作品集に加え、海外から新たに出品する国が増えて、作品の幅が広がったこと、また、主要な賞に海外からの作品が例年より多く選出したことが特長となった。

 

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コマツがバッテリーフォークリフト「FE15/FE18-1」を新発売

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190415コマツ コマツ(社長:小川啓之氏)は、このほど、新型バッテリーフォークリフト「FE15-1」、「FE18-1」を発売した。

 同社による小型クラスはバッテリー式フォークリフト「FEシリーズ」、中型クラスは油圧駆動式トランスミッションを採用したディーゼルエンジン式フォークリフト「FHシリーズ」を中心に商品展開を進めている。新発売の2機種は、FEシリーズの特長である同社独自の急速補充電システムにより稼働時間の延長が可能であるほか、イージーメンテナンスバッテリ―により、面倒なバッテリー補水作業や充電時のバッテリーフード開閉作業は一切不要だ。

 バッテリー式の特長である「環境性能」「経済性」と、エンジン式の特長である「長時間にも対応できるフレキシブルな稼働」「手間いらず」を両立し、バッテリー式フォークリフトの稼働現場を一気に拡大する。

 なお、東京・関越・中部・近畿四国カンパニーおよび浜松小松フォークリフト・福岡小松フォークリフト圏内にて先行販売。上記以外の地域は2019年下期に販売開始予定。

【動画あり】サンドビックが3Dプリンタで壊れないギターを製作し、ロック界のレジェンド、イングヴェイ・マルムスティーン氏がその破壊に挑戦!

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 ギターの破壊パフォーマンスといえばロックスター。サンドビックは、自社の最先端の技術を試すべく、世界初となるオールメタル製の壊れないギターを製作し、マルムスティーン氏にその破壊スキルを思う存分ぶつけてもらったと発表した。

 この破壊の検証に白羽の矢が立ったのは、なんとスウェーデン生まれのカリスマ・ギタリストであるイングヴェイ・マルムスティーン氏。「ギター破壊に情熱を燃やすミュージシャンはいないだろう。」とサンドビックのスポークスマン。

 動画では、マイアミ郊外のロッククラブで、エキサイトしたファンの群れを前にギターを演奏するマルムスティーン氏の様子紹介される。その後、お決まりの破壊パフォーマンスを試みるが・・・。

https://youtu.be/k1hxZyD9VGI
(日本語の字幕設定が可能)

 サンドビックによると、今回、精密かつ持続可能な自社の最先端技術の高さを実証するために、壊れないギターの製作を企てた――という。

 「私たちは消費者向けの製品を作っていないので、当社のメソッドが世界の最先端にあることに、一般の人々が気づくことはありません。」と、サンドビック・マシニングソリューションクラス・フォーストロム社長は言う。「マルムスティーン氏のような要求の厳しいミュージシャンのために、破壊に耐えるギターを作ることで、あらゆる複雑な加工課題に対処できる当社の能力をはっきりと示せるのです。」と自信たっぷり。

 ネオクラシカルヘビーメタルの第一人者マルムスティーン氏は、タイム誌によって、世界で最も偉大なエレキギタープレーヤー10人の1人に挙げられたミュージシャン。カリスマ的なギタープレイと激高した感情をギターにぶつける破壊パフォーマンスで知られている。これまでに30枚のアルバムをリリースし、30年にわたってステージでギターを破壊してきたという驚きのミュージシャンだ。

 「こいつは野獣のようなギターだ! サンドビックは明らかに時代の最前線にいる。熱心に取り組み、働いただけの成果を上げる。その姿勢には共感できるね。」と、マルムスティーン氏はその強度に驚きの声をあげる。

 「この結果は驚くべきものだ。持てる力も技量もすべて出し切ったけれど、このギターを壊すことはできなかった。」

 今回、このギターを製作したエンジニアは、著名なギター設計者のアンディ・ホルト氏(Drewman Guitars社)と協力して、マルムスティーン氏の厳格な音楽的基準と電光石火のような速弾きスタイルにマッチするギター製作に取り組んだという。

 「私たちは上から下まですべてを新たに開発しなくてはなりませんでした。このギターには、これまでに作ったことのある部品は1つもありません。まさに芸術品です。」と、ホルト氏。

 ギターの弱点は、ネックとボディの接合部。サンドビックは、ネックとボディのメインのハブ部分を1つの部品としてフライス加工することにより、この問題を解決した。

 このギター製作は、サンドビックのいくつかの異なる部門が共同で取り組んだ大がかりなプロジェクトである。3Dプリンタでのギターボディ製造には、同社が誇る、金属粉末およびアディティブマニュファクチャリングにおける専門知識を活用した。これは、チタン合金の微粒子粉末床に、設計図通りにレーザを走査して粉末素材を溶融結合させ、順次積層する方法で、人間の毛髪よりも薄い層を重ねることにより、ギターボディを形づくる仕組みである。これにより、極めて複雑な設計の部品の小ロット生産が可能になった。

 サンドビックのアディティブマニュファクチャリングエンジニア、アメリー・ノルビー氏は、「より軽量かつ高強度で柔軟性も高く、従来のフライス加工では不可能だった複雑な内部構造を持つ部品を作ることができるようになった。また、部品に必要な分だけしか材料を使わず、廃棄物が最小限に抑えられるため、より持続可能な製造方法ともいえます」。

 ギターのネックと指板は、サンドビック・コロマントによって1台の機械でリサイクルステンレス鋼のブロック材から加工された。

 「精度が極めて重要でした。」と、サンドビック・コロマントの加工プロセス開発担当者、ヘンリク・ロイカネン氏。「長年の経験を基に構築された当社のソフトウェアによって、最適な工具と推奨加工条件が提示されるので、フライス加工で、厚さ1ミリという難しいサイズの指板を作ることが可能になった。」

 次の課題は、ギターボディに差し込む指板とネックの強度を高めることだった。このソリューションでは、ギターのネックと指板の間に超軽量の新しい格子構造を挟む形が採用された。サンドビックが最近開発したハイパー二相鋼による、この格子構造は、所定の重量において最も強度が高いものだ。

 「共同の取り組みでより複雑な問題も解決する、このようなコラボレーションが、未来につながる重要な鍵なのです。」と、サンドビックの製品開発スペシャリスト、トマス・フォシュマン氏はコメントしている。

▼世界初の壊れないギターの製作過程を紹介する動画はこちら▼
https://youtu.be/4TKXvyYxoVw

DMG森精機が「サービスセンタ」から「修理復旧センタ」へ名称変更

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 DMG森精機(社長=森 雅彦氏)がこのほど、「サービスセンタ」を「修理復旧センタ」に名称を変更した。

 同社の修理復旧センタは、顧客の修理/復旧活動の中心拠点として、最短ルートで問題解決を行うために、コール機能を集約し、顧客情報や納入機械情報、顧客の機械修理履歴を日々データベースに蓄積しており、高い技術を持った専門家により、問題点をスピーディに解決することを目的としている。なお、電話番号等に変更はない。

問合せ窓口の名称変更
 サービスセンタ ⇒ 修理復旧センタ

 電話番号(変更なし)
 ・0120-124-280
 ・0077-78-0222
 *いずれも通話料無料

アマダホールディングスが日立との協創を通じて、IoT を活用したヒトに優しい次世代製造モデルを国内の主要拠点に構築

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190415amadaHD組立ナビゲーション アマダホールディングス(社長=磯部 任氏)は、このほど日立製作所(社長CEO=東原 敏昭氏)との協創を通じてIoT を活用したヒトに優しい次世代製造モデルを国内の主要拠点に構築することを決定した。

 2020 年4 月までに、アマダグループで板金加工機械を手掛けるアマダ(社長=磯部 任氏)の富士宮事業所(静岡県富士宮市)、土岐事業所(岐阜県土岐市)においてハンズフリーの組立ナビゲーションシステムや生産計画立案の自動化システムなどを構築する。アマダグループは、IoT を活用して、「ヒトに優しい最先端のモノづくり」を実現することにより、製造現場の生産性を高めるだけではなく、人手不足の解消や働き方改革など労働環境の変化に積極的に取り組み、多様な人材を活用できる製造現場への変革を推進していく。また、日立は、顧客との協創を通じて、顧客の重要な課題を共有し、共にソリューションを創りあげるとともに、先進的なデジタル技術を活用した「Lumada(ルマーダ)」ソリューションを提供し、顧客の課題解決とSDGs(Sustainable Development Goals持続可能な開発目標)の達成に貢献していく。

 近年、製造業では、少子高齢化に伴う労働人口の減少や現場のモノづくりを支えてきた熟練者の引退による人手不足、グローバル競争の激化による効率性重視や、個別最適に留まり自社や業界など垣根を超えた全体最適への対応不足など、多くの課題がある。金属板を切断するレーザ加工機などを製造するアマダの生産拠点においても、熟練者の経験に依存する作業が多く、個人の能力に依存しない働きやすさに配慮した製造現場や、技能伝承による人材育成が求められている。

 現在、アマダグループは2021 年を最終年度とする中期経営計画からその5 年先までの成長を見据えて、ファイバーレーザ加工機や自動化対応装置といった板金事業部門の商品供給体制を整備しており、欧米で生産能力の増強を推進中。加えて、富士宮事業所と土岐事業所に新工場、富士宮事業所近郊にサプライヤー拠点を建設することにより、グローバルで生産体制の最適化を図っている。

 一方、日立はIoT をはじめ先進的なデジタル技術を活用した「Lumada」ソリューションを展開している。日立グループとしてこれまで、日立産機システムが、2007 年にアマダの富士宮事業所においてパンチングマシン向けにサーボモーターを納入して以来、2017 年には土岐事業所の金型IoT 工場のシステムを立ち上げるなど、アマダの製造現場の高度化や効率化に貢献してきた。こうした実績に加え、日立が自ら製造業として長年培ってきたプロダクトからOT(Operational Technology制御・運用技術)、IT まで一貫して対応できる強みを踏まえ、アマダグループと日立は、2018 年6 月からIoT を活用した次世代製造モデルの構築に向けた協創を開始している。

 板金加工機械市場において国内トップシェアで高度な技術力を有するアマダグループと、製造現場の豊富な知見や「Lumada」のオープンなIoT プラットフォームを有する日立が協創することで、両社の技術・知見を結集し、日本のモノづくりを支え、さらに進化させることを目指す。


タンガロイが焼入れ鋼加工用コーテッドCBN「BXA20」の拡充発売

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190415タンガロイ タンガロイ(社長:木下 聡氏)が、焼入れ鋼加工で好評を博しているコーテッドCBN「BXA20」インサートを大幅に拡充し、このほど発売を開始した。

 この製品は、耐欠損性を大幅に改善した専用CBN母材と従来比約2倍の厚さを持つ新多層PVDコーティングの組み合わせにより、耐欠損性と耐摩耗性に優れ、連続加工から断続加工までの安定した長寿命加工が可能。今回、ワイパー刃付きインサート、ウエイビージョイントインサートなど22アイテムを拡充することで、より幅広い焼入れ鋼加工に対応が可能となる。

主な特長
 ●「BXA20」は低・中速領域での耐摩耗性と耐欠損性に優れたCBN材種であり、焼入れ鋼の仕上げ加工から深切込み加工(浸炭層除去加工)までの幅広い領域の連続加工および断続加工に適する。
 ●強力なろう付けを特長とするウエイビージョイントインサートを大幅に拡充することにより、深切込み・高送り加工に対応できる。

主な型番と標準価格
・2QP-DNGA150404 BXA20 :5,900円
・2QP-CNGA120412WL BXA20 :6,700円
・3QP-WNGA080408WL BXA20 :8,700円
・2QP-DCGW11T304 BXA20 :7,000円
・3QP-TPGW110204 BXA20 :9,000円
・4QS-DNGA150408 BXA20 :12,600円
・6QS-WNGA080408 BXA20 :16,200円
(*いずれも税抜価格)

ダイジェット工業が高硬度材加工用「ワンカット70」を新発売!

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190415ダイジェット ダイジェット工業(社長=生悦住 歩氏)が、ソリッドエンドミル「ワンカット70」に新コーティングDH1コート及びコーナーRタイプを4月15日より発売した。

 この製品は、70HRC 高硬度材の加工が可能なスクエアエンドミル「ワンカット70」に新コーティング被膜「DH1」を採用しリニューアルしたもので、焼入れ鋼など高硬度材の高速加工、長寿命化を実現し、さらなる加工能率と加工寿命向上を図っている。高強度なコーナーR タイプを取り揃え、高硬度材(60HRC以上)、合金鋼、工具鋼等の荒~仕上げ加工に威力を発揮する。

特長
 ① 心厚剛性のある本体設計により、工具の倒れを最小限に抑え、高硬度材の高速・高能率加工を実現。
 ②独自の切れ刃形状の採用により、切削抵抗を低減し、中仕上げから仕上げ加工までの高精度加工が可能。
 ③高硬度材の切削加工で長時間・高精度加工を実現するコーティング材種「DH102」を採用。新コーティング被膜「DH1」は、ナノ多層膜で構成され耐高温酸化性・耐衝撃性・被膜靭性および密着性に優れる。高硬度材加工で他社品比2 倍の加工寿命が得られる。
 ④コーナーR タイプのR 形状部は、ネガリードギャッシュ形状を採用し、外周切れ刃との繋ぎを滑らかとすることで、耐欠損性を向上させ高能率加工を実現できる。

 ●スクエアタイプ: Φ2~Φ20(全10 形番)
 ●コーナーR タイプ: Φ3~φ20(R0.3~R1.5 全28 形番)
 ●標準価格:6,940 円~79,900 円(税抜き)

【訓示】「生き甲斐のある人生を築いてほしい」日立建機 社長兼CEO 平野耕太郎

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2019年度入社式社長訓示(要旨)

190415日立建機 皆さん、入社おめでとうございます。日立建機グループの未来の担い手として、ここに皆さんをお迎えすることは、私としても大変喜ばしく思います。私から皆さんにお伝えしたいことを申し述べます。

 これまでお世話になった方々への感謝の気持ちを忘れずに、これからは日立建機グループの一員として、若さと豊かな感性を生かし、仕事を通じて、社会へ貢献していくとともに、充実した生きがいのある人生を築いてほしいと思います。

 建設機械事業は、グローバルで、今後さらに発展する魅力ある業界であります。製品自体も自律運転や電動化、IoT、AIの先進技術を活用し進化してきています。日立建機がさらに躍進していくため、新風を吹き込み、一日も早く日立建機グループの発展の頼もしい担い手として活躍することを望んでいます。

 国際的な視野を持って、語学力や異文化への適応力をしっかりと身に付け、常に新しいものを吸収しようという前向きな姿勢で何ごとにも取り組み、必要な知識や技術・技能を習得し、一日も早く「プロフェッショナル」としてグローバルに通用する人間になれるよう取り組んでください。

 また、我々「メーカー」に対しお客さまから求められるものが、「製品を創る」ことから「課題を解決するソリューションを創り、提案する」ということに大きく変化しています。日頃から感性を研き、常にアンテナを高く張りながら、表面的な事象にとらわれず、物事の本質を的確に捉える力を養い、お客さまのニーズや困りごとに対して自由な発想で知恵を出し、スピード感をもって対応することを心掛けてほしいと思います。

 先輩たちが築いてきた「Kenkijinスピリット」を貫く3つの思想、すなわち「Challenge(チャレンジ精神)」、「Customer(個客志向)」、「Communication(風通しの良さ)」を発揮して仕事に打ち込むとともに、自分の趣味や生活、家族を大切にし、心の豊かさも追求してください。人として幅の広さや深みができてこそ、本当の生き甲斐を持って充実した生活を送ることができ、結果としてこれが良い仕事にもつながると考えてもらいたいと思います。
(2019年4月1日、土浦工場において)

【訓示】「新たな時代の幕開け」アマダホールディングス 社長 磯部 任

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入社式あいさつ(要旨)

190415アマダHD入社式の様子 新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。
「平成」から「令和」へと新たな時代が幕を開けるなかで、製造業は今、100年に1度と言われる大きな変革期を迎えています。情報通信分野における技術の進展は目覚ましく、世界のモノづくりの形を根本から変えてしまうインパクトさえも持っています。また、少子高齢化や働き方改革など労働環境の激変も、生産現場のあり方を大きく変えようとしています。

 アマダグループは、金属加工機械における総合メーカーである強みを生かしながら、IoTやAIなどの情報通信技術を活用して、近い将来に世界中のアマダのマシンをネットワークでつなげていきます。いつでもどこでもマシンの稼働や状態を把握できる時代は既に始まっており、このような製造業の変革期において、我々はグローバルで勝ち残っていかなければなりません。そのために最も重要なのは、社員一人ひとりの力、すなわち人材であります。

 この新たな時代にアマダグループの一員となった皆さんには、3つのことを期待します。
1つ目は、「今日から5年間、愚直に努力すること」です。それぞれが与えられた職場や仕事のなかで5年間頑張り続ければ、相当な力がつき、成果が表れてきます。まずは、努力をしてください。

 2つ目は、「自らの世界や視野を広げること」です。自身の業務の専門性を深めるタテ、部門の垣根を超え、連携を深めるヨコ、そして、社内外を問わず情報にアンテナを張り、人脈を広げるナナメの視点が自らの成長に必ずや役立ちます。

 3つ目は、「アマダグループの社員としての自覚と責任を持つこと」です。当社のマシンは世界で約30万台稼働しており、お客さまから大きな信頼をいただいています。そして、この信頼を支えているのは、9,000人を超えるグループ社員です。今日から皆さんは、会社の顔として「金属加工機械のアマダ」を担っていることを常に意識して行動してください。

 今、皆さんは同じスタートラインに立っていますが、5年後にどれだけ成長できるかは、自身の努力と取組み姿勢にかかっています。激変する環境下で、新しいアマダグループを担っていくのは自分であるという気概を持ち、変革の担い手となっていただくことを期待しています。

【レポート】日本初の本格的な研削加工の専門見本市「Grinding Technology Japan 2019」が濃厚だった! 注目企業の動向は!?

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190415Gr1

 日本初の本格的な研削加工の専門見本市「Grinding Technology Japan 2019」(主催:日本工業出版/フジサンケイビジネスアイ)(特別協賛:切削フォーラム21、特別協力:砥粒加工学会)が3月18日(月)~20日(水)の3日間、幕張メッセ展示ホール1で開催された。展示会期間中は天候にも恵まれ、来場者は4,988名を数えた。

190415gr2小林 日本工業出版社長 開会式であいさつに立った小林大作 日本工業出版社長は、「今回フジサンケイビジネスアイとの共催で、このような規模の展示会を開催できたことを、大変うれしく思う。この展示会が業界発展の力となり、参加いただいている皆さま方にとって有意義な時間となるよう願っている。」と開催の喜びと期待を述べた。




190415gr3高井 切削フォーラム21会長 来賓を代表して高井 作 切削フォーラム21会長が、「日本発のGrinding Technology Japan 2019への来場者は、多くの周辺技術に関する“研削”のキーワードで、熱い思いを持った熱心な方々ばかり。単なる個々の企業の受発注というイベントにとどまらず、出展者同士、あるいは来場する技術者とともに、未来に向けた技術を進化、創造するような展示会と位置付けて、日本の工業社会に貢献できるよう、期待を込めてエールを送りたい。」と声援を送った。


190415gr5向井 砥粒加工学会 会長 特別協力の砥粒加工学会 向井良平会長が祝辞を述べた。この中で向井会長は、「研削の分野において、日本の技術レベルは欧米と比べても優位性があり、今日の日本のものづくりに大きく貢献してきたと言っても、決して過言ではない。しかし100年に1度の変革といわれるように、ものづくりの世界には、大きな変化の波が押し寄せてきている。日本のものづくりが引き続き世界に貢献するためには、いかに価値のある加工を実現していくかが1つの鍵だと思われる。その意味でも、研削の分野はまさに価値ある加工を実現しなければならない分野だと思っている。また、ご覧いただいた際には皆さまから多くのご意見をいただき、今後の研究テーマにも反映していく。」と研削の重要性について述べた。

注目企業の目玉はコレだ!

 オークマ、岡本工作機械製作所、ジェイテクト、ナガセインテグレックス、牧野フライス精機、三井精機工業

190415gr5オークマのオンリーワン技術のつまった「Gl-20NⅡ」は独自の機械構造設計と熱変位制御技術が特長。面倒臭い寸法補正から解放される。 オークマは、内径・外径研削の工程集約、多目的な高精度内面研削盤「Gl-20NⅡ」が展示されていた。これはオークマのオンリーワン技術である“サーモフリーコンセプト”を研削盤に適用したもの。サーモフリーコンセプトとは、独自の機械構造設計と熱変位制御技術により、高い加工精度を実現しましょう――という概念。面倒臭い寸法補正からも解放され、熱変位を安定させるための暖気運転時間を短縮、加工再開時の寸法補正の負担が軽減される。このお陰で長時間連続運転や工場の温度環境の変化にも抜群の寸法安定性を発揮するわけだ。つまりは、機械の稼働率が上がるという嬉しい設計なのだ。具体的には、機械の熱変位特性を踏まえ、適切に配置されたセンサの温度情報と、送り軸の位置情報で、環境温度変化による機械構造体の熱変位を推定し、制御してくれる。

190415gr6最新研削加工トレンドをテーマにした技術発表の場で、同社の最新技術をおしみなく説明。あっという間に満席という人気ぶり。 岡本工作機械製作所も優位性をアピール! 「最新研削加工トレンド」をテーマにした技術発表の会場は、あっという間に満員になったという盛況ぶり。働き方改革と製造現場における高能率加工の鍵を説明していた。同社によると、①センサーによる自動化、②ロボットによる自動化、③文字レス操作――にヒントを見出しており、聴講者も熱心にメモをとる様子が見受けられた。同社ではベースから研削盤を自社製造しており、木型・鋳物の自社工場を保有し、部品加工から塗装、組立まで徹底した内製化を行っているが、これは世界でも珍しいことで、これら一貫体制の強みから、生産能力向上やトラブル発生時の早期解決を実現している。また、今回目立っていたのは、全自動平面研削システム「PSG63CA3-SELF」で、特長はセンシング技術を搭載した平面検査宇盤の全自動化システムだ。ボタンを押すだけで平面検査が始まる。

190415gr7職人へのこだわりを考慮した「GE4Pi-100」は単品加工の効率アップが狙い。 ジェイテクトは、グループの総合力を押し出していたのが特長的だった。今回同社の目玉となった展示マシンは、CNC円筒研削盤「GE4Pi-100」。安定した研削精度を保つため、熱を遮断するアイソレーションカバーを採用している。このマシンの注目点は、使いやすさの追求をしている点だ。特に職人へのこだわりを考慮し、職人技の見せどころである手動介入操作を実現し、単品加工の効率アップを図っている。さらに、高い回転精度と送り精度を実現している鍵を握るのは、熟練技能者による“きさげ”の技。真直性が高いうえ、摺動面の摩耗を防ぐことができるので、長期にわたる精度維持が可能なのだ。また、同社では、近年トレンドワードのひとつでもある“IoT”の概念について、IoTではなく、人、モノ、情報、サービスをつなぐ“IoE”(Internet Of Everything:すべてのインターネット化)を採用している。

190415gr8小物部品の多数個同時検索や静電チャック等の中型部品の加工に威力を発揮 ナガセインテグレックスのブースでは、超精密ロータリマルチ研削盤「RG500」に来場者は興味津々の様子。このマシンは、φ500のチャックサイズで、小物部品の多数個同時研削や、静電チャック等の中型部品の加工に威力を発揮する。独自開発の対話式加工ソフト「Neo」の搭載で、平面だけでなく、階段形状の加工も簡単に設定できるのも嬉しい。「機械構造を一から見直し、省スペース化にこだわった。」とされるだけあって、驚くほどのコンパクトさ! なんと設置スペースは従来比25%もダウンしたという。最大の特長は、回転テーブルに、独自の多面拘束非接触油静圧案内を採用していること。これは振動の減衰性に優れた利点がある。したがって上下左右の回転振れが少なく、広範囲のテーブル面積において、非常に高い平面精度を実現しているのだ。なお、タッチセンサを取り付け、機上計測機能を追加するといった充実した周辺機器をオプションにて取り付けも可能だ。

190415gr9小径から中径工具を高精度に安定して生産する「SG10」 牧野フライス精機では、高精度CNC工具研削盤「SG10」が展示されていたが、このマシンのウリは、高精度・高速・コンパクト。小径から中径工具を高精度に安定して生産するマシンだ。機械本体は熱変形の影響を最小限に抑える左右対象構造。温度調整された研削液を機内に循環させるベッドクーラント機能も付いている。さらに注目したいのは、同社が独自開発した切削工具加工プログラム作成ソフト「MSPS-Ⅱ」(Makino Seiki Programming SystemⅡ)」が搭載されていること。これは溝や外周、底刃工程などの加工工程を自由に追加・編集することができるので、標準形状の工具から複雑形状の工具まで、様々な形状の工具に対応するシステム。3Dシミュレーション機能や、2Dシミュレーション機能、干渉チェック機能、寸法測定機能、サイクルタイム表示機能、マクロプログラム登録機能がある。

190415gr10砥石自動切込みが-3~+50mmの広範囲なストロークを実現している「J350G」 三井精機工業は、高精度ジグ研削盤「J350G」を展示。最大の特長はなんといっても、砥石自動切込み(U軸)が-3~+50mmという広範囲なストロークを実現していること。このストロークはあらゆるジグ研削盤の中でも最大のものなのだ。遊星回転で穴径の異なる穴を加工する際に、1本の砥石で小さな穴から大きな穴まで連続で自動加工することができる。また、三井らしさといえば、徹底したつくり込みで実現した究極の高精度だが、X,Y軸摺動面は、きさげ仕上げをした面上に精密ニードルローラを入れ、高い真直度の実現と微細な送りに追従。十分な厚みとリブが配置された3点指示ベッドは、基礎の変化に影響されないので、機械の直角・平行・真直を保つとのこと。さらに、自社開発した「G-MAPS」も搭載されているが、これは必要データを入力するだけで最適な研削加工プログラムを自動生成するもの。スマホ感覚で直感的な入力が可能なので、ラクラク操作で煩わしいことがないのも嬉しい。

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