ヤマザキマザックは、米国、シンガポールの工場拡張や中国の新工場稼働など海外工場の設備投資に続き、国内工場生産設備増強の一環として、生産リードタイムの大幅短縮と短納期生産を実現するため、大口製作所内に大型部品加工設備として、知能ロボット付の長時間無人加工システム『モジュラテックシステム』を導入した。
今回の設備更新は、自動化・省人化を進めることで、少ない人員で生産量を維持し、さらに生産性を大幅に向上させることにより生産コストを下げ、経営基盤を強化させるのが狙い。
今回導入する新設備は多品種少量生産に対応し、市場変化に柔軟に対応できるフレキシ
ブルな生産システムとして、全世界で2,000 セットを超える納入実績を達成した『モジュラテックシステム』と知能ロボットと複合加工機によるセルシステム。
設備内容は、新開発の大型横形マシニングセンタHORIZONTAL CENTER NEXUS 12800-Ⅱ3 台、平面パレットストッカー17 棚、多関節知能ロボット4 台(素材・完成品の運搬、着脱、切屑の清掃、CCD カメラによる素材形状の確認)による長時間連続無人運転加工システム。このシステムにより、たとえば大口製作所で生産している横形マシニングセンタのコラムの部品加工では、従来に比べ60%~80%近くの生産リードタイム短縮が可能になる。また、人件費は、現在の5 人(昼勤3 人、夜勤2 人)から3 人(昼勤2 人、夜勤1 人)に削減する。