三井精機工業(社長=奥田哲司氏)が、「さらなる高機能への挑戦」をテーマにプライベートショー「MTF2015」(三井テクニカルフェア)を本社工場(埼玉県川島町)、名古屋(名古屋市工業研究所)、大阪(大阪文化館)それぞれの地域で開催した。川島・大阪会場では新しい試みとして、協賛メーカに15分程度の基礎的なミニプレゼンテーションを企画し、またJIMTOF2014でも注目を浴びた「キサゲ」のプレゼンテーションも行った。
来場者の注目を引いていたのは、展示していた「ステンレス製圧縮機」で、2016年度オプション対応予定。“水潤滑オイルフリーテクノロジー”完全なクリーンエアを実現している。
素材には、食品・医薬品関係への更なるオイルフリー展開を睨み、食品衛生要求事項のステンレス鋼を採用しており、三井精機ならではの難削材の超精密加工・複雑形状加工を実現していた。
担当者は、「コンプレッサの展示水潤滑では、錆びないように抗菌を使っていた。清浄度を求めようとするとステンレスの材料がいい。ステンレスは加工が難しいので加工技術も同時に開発し今のステンレス製の圧縮機ができた」と説明。高耐食性と耐摩耗性を兼ね備えた高効率・高性能エアエンドである。
本社工場では工場見学も実施した。
高速の「Vertex55XⅡ」があった。航空機関係メーカが惚れ込んだマシンだとのこと。見た目はVertexだが、様々な要素が詰め込まれた1台が工場にあった。圧倒されたのは巨大な「HU100-5Xシリーズ」。
来場者は日頃入ることのできない工場で工作機械づくりを見学していた。