ケナメタルがこのほど新製品を発表した。
新製品名は「KSSM8+™フェースミーリングプラットフォーム」。
8コーナーインサートを備え、低コストで鋳鉄および鋼のワーク材における金属加工性能を実現することに焦点を絞った製品である。
鋳鉄ポンプハウジング、ブレーキキャリパー、タービンハウジング、その他多数の部品は、自動車産業、重機産業、エネルギー産業、流体動力産業といった産業全体にとって重要な基礎コンポーネント。切れ刃あたり最低コストで、最高レベルのミーリング性能を達成することが重要である。
IC10のインサートサイズを使用すると9mm(0.354インチ)の切込み量、 IC12.7のインサートサイズを使用すると6mm(0.236インチ)の切込み量が得られる。大きなリード角(それぞれ88°と87°)があるため、固定具の制限上または部品の設計上90°に近いショルダー加工が要求されるアプリケーションに適している。
8コーナーの両面インサートの設計は、ユーザーに切れ刃あたりの最低コストを提供。また同時に、中切削から仕上げ加工において、LDブレーカ形状のポジすくい面とホーニング刃先による切削抵抗や優れた床面仕上げを実現する。
同社では、「フェースミーリングは、よくある日常的な金属切削加工であるものの、多くの重要な考察が必要な加工でもあります。長い工具寿命を得るために、切込み量は、切削速度および送り量の最大化とのバランスを保つ必要があります。高い表面仕上げ要件は、高い生産効率の達成に織り込まれる必要があります。そのため、新製品KSSM8+プラットフォームには、鋼やステンレス鋼のフェースミーリング用、およびダクタイル鋳鉄の湿式加工や乾式加工用の幅広いインサート材種をご用意しました。KSSM8+は、鋳鉄をミーリング加工する際に好ましい低コストの選択肢であるほか、中密度や微粒子密度のカッター本体を選択することにより、 最適なソリューションになります」としている。