われわれの生活に溢れるカタチあるもの全てに切削工具は深く関わっている。
最先端の切削を提案し続けている日立ツール(社長=田中啓一氏)の強みといえばユニークな発想と高度な開発技術であろう。ベースの素材から形状、コーティング技術まで切削工具にかかわる全ての技術が一体となり、“価値ある工具づくり”をモットーとしている。
同社が提唱する「加工費半減運動」は、高速加工を可能とする最新工具でユーザーのトータル加工コストを削減するとともに、CO2の発生を削減し、加工現場に高い経済効果を提供しようという願いが込められている。同社では、新製品が売上高の1/3以上を占めており、開発技術にかける情熱が詰まった積極的な商品展開を行っているのも魅力的な特長である。
今回、“開発の日立ツール”の底力である技術者3人に、新製品に対しての思い入れや開発秘話などを取材した。