東京都機械工具商業協同組合(理事長=斎藤保男氏)が1月8日、東京・中央区のロイヤルパークホテルで賀詞交歓会を開催した。
あいさつに立った斎藤理事長は日ごろの感謝の意を述べたあと、「アベノミクスの効果もあり、円安に振れたお陰で輸出を中心とした製造業は業績を上げられました。今年の初詣は大変な人手であり昨年よりも人手が多く、しかもお賽銭にお札が多くあるのを拝見し、皆様のマインドがいいと感じました。アベノミクスの矢が放たれ、通り過ぎていくのか失速していくのか不安もありますが、成長戦略については政策も豊富にあり、期待をしています。いよいよ4月から消費税が5%から8%になりますが、12月から受注が増加し、3月までになんとか収めて欲しいと言う声があります。駆け込み受注のあとの反動減を考えると頭が痛くなりますが、本日お集まりのメーカー様と力を合わせていきたい。昨今、ユーザーの海外進出についての対応について考えられている方が多いと思いますが、やはりフェイス トゥ フェイスは重要であり、われわれはユーザーニーズに応えられるような知識をもっていなければ、このような商売、勝負に打ち勝っていくのは難しいと感じています。組合の活動では年に4回ほど勉強会を開催していますが、大勢の組合員が参加しており、知識を身につけ、なんとしても商売に結びつけていこうという熱意が表れています。今年は大いに期待が持てる年でありましょう」とあいさつをした。
続いて来賓を代表して船橋義啓 経済産業省素形材産業室室長補佐が、「昨年を振り返りますと、アベノミクスの効果でデフレからの脱却、行きすぎた円高が是正されました。そうした中でようやく回復の兆しが見えました。経済対策としまして5.5兆円の補正予算が政府として閣議決定されました。これを有効に活用しながらわが国の経済再生に向けた確かな道筋をつくっていきたいと思っています」とあいさつをした。
続いて佐分孝一 研削砥石工業会会長が、「昨年はアベノミクスの影響で円高の是正で国内の景況は輸出産業を中心として活況です。昨年の中間期では増収増益を出された企業もあります。しかしながら、この活況は為替の影響であるところが大きく、物流ではそれほど回復しているとは言えないという状況でありましょう。昨年の研削砥石の出荷金額も徐々にではありますが、回復傾向となりました。9月以降からは一昨年を若干上回るところまできています。今年は4月に増税があります。一般的には4月以降、3カ月くらいの市況は低迷し、そのあとは再び右肩上がりで回復すると予想されています。今年は政府の成長戦略が確実に実行されることがこの右肩上がりになるための前提になると思います。今年はますますの発展を期待したいと思っています」とあいさつをした。
続いて後藤 勇 日進工具会長の発声で乾杯をした。