オーエスジー(社長=石川則男氏)が1月20日、愛知県豊川市のオーエスジーアカデミーで「OSG全国合同賀詞交歓会」並びに75周年を記念してピンクのクラウン10台の納車式を開催した。
納車式は午前10時より開催された。
昨年3月に創業75周年を迎えた同社は、ピンクのクラウン10台を納入するにあたり、「自動車、航空機をはじめとするものづくりの中心地である中部地区に本社と生産拠点を置いている。ものづくりに貢献すべく、新技術の開発と生産の高能率化のために75年の歳月をかけてきた。その節目を迎えるにあたり、新時代を切り開く斬新なデザインのピンククラウンの先進性に共感して10台納入するに至った」としている。
納車式にはデザイン開発の指揮をとった福市得雄トヨタ自動車専務、山口真史愛知トヨタ社長をはじめとする関係者も参列し、砥鹿神社によるお祓いを行った。
「穴加工用切削工具で世界トップを目指す」
11時30分より賀詞交歓会が開催された。
大沢輝秀会長が、「企業寿命説によると30年とされていますが、30年を2回まわって還暦の60周年を15年前に開き、そして75周年を昨年3月に迎えました。私がいつの間にか70才を迎え7年前に会長職に就きました。感じたことは、社長は15年続けないと自分の思うようにできない、ということです。今は75周年ですが、あと15年で90周年になります。それから30年、またさらに30年とタイミング良く発展できるようにと思っています。現在オーエスジーは5極を若手の責任者が頑張っています。特にアジア圏内においては大切なユーザーを守るという強い意志があり、このオーエスジーと一緒にやっていくんだ、という企業を応援したい。われわれと一緒に汗をかく、そんな皆様と一緒に仕事をやっていきたいと思っています」とあいさつをした。
続いて石川則男社長があいさつをした。この中で石川社長は、「2013年11月期の売上高が883億7800万円+5.1%、営業利益128億2700万円△8.1%、経常利益139億1000万円+1.6%、当期純利益86億1900万円+20.8%、と営業利益では残念ながら減益となりましたが、経常利益、純利益では4期連続の増益となりました。また2014年度については売上960億円、営業利益150億円、経常利益154億円を目標に社員一同頑張りたいと思います。また、2016年度に向けて中期経営計画を発表しております。1000億円の数字を達成し、営業利益170億円を目指したい。また、穴加工用の切削工具では世界ナンバーワンになることを目標にして、規模だけを追うのではなく、営業利益率20%も併せて達成したい」と述べた。
取引先を代表して吉井(注:吉は土よし)亨 山善社長が、「オーエスジーのアジア戦略に注力され、弊社もアジアに力を入れております。中国は若干、潮目が変わり良くなりつつある。今後はアジアをどのように攻めるか。アジアだけをみるのではなく、日本と連動してアジア戦略を練る。これは日本もアジアと一緒だということであり、まだまだ活性化の余地はあります。知恵、力、行動力、これをしっかり出して貢献していきたい。昨年の後半から景況は良くなっており、今年も4月以降、消費税の増税がありますが、政府の政策をいかに活用していくかが鍵となる」とあいさつをしたあと、鏡開きが行われた。
声高らかに、三橋 誠 テヅカ社長が乾杯の発声を行った。会場では参会者が和やかな雰囲気に包まれた。