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「5000億円を目指す」日本機械工具工業会が賀詞交歓会を開く

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180205日本機械工具工業会 牛島会長あいさつをする牛島会長 日本機械工具工業会(会長=牛島 望 住友電気工業 専務)が1月16日、都内の第一ホテル東京で賀詞交歓会を開いた。

 あいさつに立った牛島会長は、「昨年は政治、安全保障関係は慌ただしかったが、経済的には景気は良く、皆様も良い新年を迎えられたと思う。経済省が音頭をとられているコネクテッドインダストリーズについても工業会としてしっかり一旦を担っていきたい。」としたあと、足元のビジネス環境について、「昨年の工作機械の受注額(速報値)は1兆6455億円という過去最高の数字となった。内容についてはマシニングセンタが増加しているとのこと。それに付随してロボット等が好調である。私ども機械工具の実績だが、1月から3月までの過去最高は07年の4870億円(出荷ベース)。この17年度は4870億円程度にいくと見込まれるが、前年対比でみると7~8%の伸びが見込まれる。工具はお客様の操業に比例する。7~8%というのは、工作機械の生産レベルと同じ水準になるだろう。したがって18年度は5000億円を超えたい。」と意気込みを述べたあと、「工作機械は2/3が輸出である。その中でも中国の影響が高い。ロボットも同じような傾向だと思うが、工具でいえば2/3が内需である。しかもそれほど中国にウェイトは高くない。これは私見だが、中国で日本のマシニングセンタやロボットが入るが、必ずしもそれらの先に付く工具は日本製ではない。マシニングセンタの先に付く工具で操業度が高いのはスマホ関係で、こうしたものを加工するとなるとドリルやエンドミルが多い。これらは超硬の丸棒素材に設備を使うと比較的簡単に完成品が出来てしまうこともあり、この分野では中国の工具が強くなってきている。」と危機感を示した。また、「日本のものづくりに限らず全ての産業において人手不足が挙げられる。企業によってはバブルの頃のように外国人をたくさん採用していると聞いている。ロボットをつくるのには工作機械も工具も必要になるが、工作機械をつくるにもロボットと工具が要るというこの3者は切っても切れない関係にあるといえる。」と述べた。

 今後の工具業界を取り巻く環境について、「電気自動車化について、まず電気自動車というカテゴリーではなく、電動自動車化と自動運転化が今後、われわれのビジネスにどう影響してくるかと考えなければならない。EV化というより、電動自動車化と考えている。これは間違いなく増えていくだろう。これは単なる電気自動車が増えるということより、プラグインハイブリッドなど2030年までこの傾向は間違いなく続くと思われる。電動化によりインバータ等の付属品やカメラ、モニター、センサーもあるので、車体の重量が従来よりも増えるので、今後ますます部品や車体の軽量化が求められるだろう。したがって、アルミ、マグネシウム、セラミックといった非鉄、非金属の材料が車にはどんどん使われるようになると癒えるのではないか。プラグインハイブリッドに限らず、電動化をすると内燃機関やトランスミッションは残るが、間違いなく小型化する。昨年17年の自動車生産量は世界で9500万台だった。これが2030年には1億6500万台になるという見方もある。その何割かはトランスミッションや内燃機関は無くなるが、完全な電気自動車化になっても変速機やモーターのケース、センサー等には半導体がたくさん使われる。これには微細なエンドミル加工や研削加工、穴あけ加工があるので、さらなる用途がわれわれの業界に広がっている。」と期待を込めた。

180205日本機械工具工業会 経産省 片岡産機課長経産省 片岡 産業機械課長 来賓を代表して、片岡隆一 経済産業省 製造産業局 産業機械課長があいさつをした。この中で片岡課長は、「足元の景気はアベノミクス開始から5年が経過したが名目GDP56兆円増となり、正社員向けの有効求人倍率は1倍を超えた。これは過去バブル期以外ない。皆様の業界も生産も良いが、人手不足に悩むという課題もある。企業の業績も過去最高水準とのことで、工作機械、人手不足解消のためのロボット投資、マテハンといった自動化に向けた工程の中で様々な投資が起きているといった国内にも強い背景が見受けられる。今年も滑り出しは上々ではないかと思われる。機械工具はマザーマシンを支える根幹のツールであり、自動車や電子機器、医療機器から航空機に至るまで幅広いものづくりの礎となっている。ぜひ、受注はしたけどものはつくれず、といった状況にならぬよう、生産に勤しんでいただきたい。」と声援を送った。

 石川則男副会長(オーエスジー社長)が乾杯の発声を行った。宴もたけなわのころ、生悦住 歩氏が中締めを行い散会した。
180205日本機械工具工業会 乾杯


【レポート】MTF2018(本社川島工場)が大雪の翌日でも盛況! 新しくなった「VERTEXシリーズ」に来場者も熱視線

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 三井精機工業(社長=奥田哲司氏)が、このほど本社川島工場を皮切りにプライベートショー「MTF2018(MITSUI TECHNICAL FAIR2018)」の開催をスタートさせた。

 関東地区(本社会場)は、1月23日(火)から24日(水)の2日間開催された。今回の目玉は、軸立形マシニングセンタ 「Vertex」の新型。「Vertex75X」は“Ⅱ”から“Ⅲ”にバージョンアップし、また、航空機エンジンに使われる大型ブリスク加工を高精度で加工する「Vertex100」がそれぞれ展示されていた。コンプレッサで目に付いたのはオイル式インンバータ・タイプの新製品「ZgaiardX(ジーガイヤX) 」の55。また、また周辺機器を担う協賛メーカー37社の製品も多数並んでいた。本社工場内で奥田社長に今後の意気込みを伺うことができた。

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シュマルツが3D 吸着クランプシステム「SSCB」をリリース

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170222シュマルツ 真空機器専門メーカーのシュマルツが、このほど曲面や凹凸のあるワークに対応し、位置を保ちながら安定性の高い吸着搬送およびクランプを可能にする3D 吸着クランプシステム 「SSCB」を開発した。

 従来の吸着パッドは吸着時のワーク位置が保障されず、精度が求められる搬送やクランプのアプリケーションには不向きだった。「SSCB」 は吸着パッドと位置決めピンが一体化しており、パッドのみでの吸着時に問題であった揺れや位置のばらつきをおさえる。位置決めピンは圧縮エアによってロック/アンロックでき、任意の高さに変更可能なため、あらゆる製品に汎用的に対応することができる。ワークそのものを基準にピンのポジションを転写したり、3D データを用い、ロボットの動作によってピンのポジションを設定することも可能。

 これまでメカクランプや基準ピン、ガイドなどを使用し専用に製作していた搬送ハンドやクランプ治具は、「SSCB」を用いることで簡素化・汎用化することが可能。とくに、多品種・小ロット生産の加工や溶接工程での専用治具を用意するコストや段替え時間を大幅に削減する。

 吸着パッドには耐摩耗性・耐裂性に優れたバルコラン製のパッドを使用しており、鋭い鉄板のエッジにあたっても切れにくく長寿命。また、2.5 段のじゃばらがあるため、ワークにしっかりと追従する。

 位置決めピンのセットアップが容易な一括ロックタイプと、位置決めピンの許容荷重がより大きい個別ロックタイプの2タイプをラインアップしている。

 主な特長は、① 吸着・固定時の安定性と高い位置決め精度、② 位置決めピンを任意の高さに設定できるため、あらゆるワークに対応可能、③ 圧縮エアのみでピンの固定ができるため、素早く容易にセットアップ――である。

5軸機を活かしきるための高能率加工セミナー ~5軸機を導入済みの方、これから導入する方への4社による最新提案~

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 「5軸加工」をテーマに、3月2日(金)OKK東京テクニカルセンターで、3月2日(金)、5軸機を導入済みの方、これから導入する方を対象とした最新技術セミナーを開催する。
当日はJBM、三菱日立ツール、MSTコーポレーションの3社によるセミナーを実施し、その後ショールームにて5軸加工機を使用した実演加工を行う。

 実演加工では、最新5軸加工機「VC-X500」と3社の最新製品を駆使して最新異形工具と従来工具との比較加工を予定。また、閉会後には個別相談会の時間を設け、4社のベテランスタッフが聴講者の疑問を解決する。

 実施は当日同じ内容のセミナーを2回行う。

開催内容

日時
 平成30 年3月2日(金)
 ●第1部 13:00~15:05 (受付開始 12:30~)
 ●第2部 16:00~18:05 (受付開始 15:30 ~)

場所
 OKK 東京テクニカルセンター(埼玉県さいたま市北区日進町3-610)

人数
 定員30 名/部(先着順)

締め切り
 3月1日(水) *期日前でも定員となり次第、締め切る。

費用
 無料

問合せ先
 (株)ジェービーエム 関東支社 045-476-3371まで

コマツが無人ダンプトラック運行システム商用導入10周年! 稼働台数100台超過達成、既存稼働鉱山の無人化を加速

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180222コマツAHSAHS 改造後付キットを搭載し無人稼働する830E(場所:豪州リオ ティント社鉄鉱山) コマツ(社長=大橋徹二氏)の鉱山向け無人ダンプトラック運行システム(Autonomous Haulage System以下、AHS)は、商用導入開始から今年で10周年を迎え、豪州・北米・南米でのAHSダンプトラックの稼働台数は、合計で100台を超過した。これまでの10年間に稼働環境の異なる鉱山現場で実証・蓄積したAHSの安全性・生産性・環境性・システム柔軟性に対する高い市場評価を踏まえ、同社では鉱山現場でのAHS導入を一層加速していくとしている。

 同社は、2005年にチリコデルコ社銅鉱山へAHSを試験導入し、2008年1月に同社と共に世界初のAHSの商用導入に成功した。2008年末には豪州リオティント社鉄鉱山においてもAHSの導入に成功し、リオティント社は、現在までに西豪州ピルバラ地区の4鉱山でAHSダンプトラックを導入・稼働させている。リオティント社の全ての無人オペレーション運行管理は現場より約1,500km離れたパースの同社オペレーションセンターより安全に、かつ、効率的に実施されている。これらの成果を受け、2013年に同社はカナダのサンコー社オイルサンド鉱山の一部稼働エリアへのAHS試験導入の支援を実施している。

 現在、同社のAHSは合計3カ国・6鉱山・3鉱石運搬で24時間稼働しており、2017年末時点までの累計総運搬量は15億トンを達成している。AHSの安全性に関しては、わずかな運転ミスが重大事故に発展する可能性のある鉱山現場において、既存の有人オペレーションに比べて格段に高まるとの評価を得ている。また、生産性に関しても、既存の有人稼働の積込・運搬コスト単価に比べて、15%を超えるコスト削減効果が実証されている。

 AHSの最適な自動運転制御による急加速・急ハンドルの減少により、タイヤ寿命が40%改善する効果も実証されており、AHS導入による様々な効果は環境負荷低減にも多大な貢献を示している。AHSで実証した無人化の効果を既存稼働鉱山にも展開すべく、同社は昨年9月にリオティント社既存鉱山で有人稼働中の電気駆動式大型ダンプトラック830E(最大積載量:220トン)を無人稼働可能とするAHS改造後付キットの試験導入に成功し、このほど、リオティント社より同社豪州ブロックマン4鉱山で有人稼働する830E29台向けに一括受注した。

タンガロイが「TungTurn-Jet」 (タングターンジェット)シリーズに自動盤用突切り加工およびねじ切り加工用ホルダを拡充

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180222タンガロイ タンガロイ(社長=木下聡氏)は、高生産性加工を可能とする高圧クーラント対応ホルダシリーズ「TungTurn-Jet」(タングターンジェット)に、「DirectTungJetシステム」(ダイレクトタングジェットシステム)にも対応可能な自動盤突切り加工用および外径ねじ切り加工用ホルダを拡充し、このほど全国で発売を開始した。これにより、既に好評を博している自動盤用「タングターンジェット」シリーズに、大径(最大32mm)の突切り径に対応可能なTungCut(タングカット)シリーズと、様々なねじ切り加工に対応可能なTungThread(タングスレッド)シリーズを追加発売し、幅広いトータルツーリングが可能となった。

 今回追加発売するタングカットとタングスレッドシリーズには、機械設備にホース配管接続する従来のタイプに加えて、ホース配管を使わず工具刃物台から直接ホルダ内部へ切削油を供給可能な次世代自動盤機にも対応する「ダイレクトタングジェットシステム」を有したホルダを中心に設定します。「ダイレクトタングジェットシステム」を有したホルダは、ホース配管を使って接続する従来の切削油供給方法で使用することも可能である。

■主な特長
 ●「ダイレクトタングジェットシステム」を有したホルダは、工具刃物台から直接ホルダ内部へ切削油を供給可能な次世代自動盤機にも対応する工具。
 ●「ダイレクトタングジェットシステム」は、ホース配管を使わないため、ホルダの取り付け作業が容易で、ホースへの切りくず堆積が生じない。
●タングカットシリーズは、既存タングカットインサートが取り付け可能であり、最大突切り径32mmまで対応可能(12角シャンクサイズのみ最大突切り径25mmとなる)。
●タングスレッドシリーズは、様々なねじ切り加工に対応した16ERタイプインサートを取り付け可能。

三菱マテリアルが高硬度鋼加工用エンドミル「インパクトミラクルレボリューション」にシリーズを追加発売

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180222三菱マテリアル 三菱マテリアル株式会社 加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=中村伸一氏)は、このほど高硬度鋼加工用エンドミル「インパクトミラクルレボリューション」にシリーズを追加し、販売を開始した。

 「インパクトミラクルレボリューション」シリーズは、金型材の高硬度化に伴い、さ
らなる耐摩耗性に加え潤滑性と高い密着性を備えた新コーティング“インパクトミラ
クルコーティング”と、高硬度鋼の安定加工を実現する超微粒超硬合金のコンビネー
ションによる高硬度鋼加工用エンドミル。ショートシャンク「VFR2SSB」を追加で、シリーズの拡大を図る。

主な特長
 ① 耐酸化性と潤滑性に優れる新開発の(Al,Cr,Si)N系コーティングと耐摩耗性と高密着性に優れる(Al,Ti,Si)N系コーティングの組み合わせで、高硬度鋼加工に優れた耐摩耗性を発揮。
 ② 2枚刃ボールエンドミル「VFR2SSB」は、切れ刃カーブ、ねじれ角、すくい角を最適化し、ボール刃全域で切れ刃強度の向上を実現。

■標準価格
・VFR2SSBR0050S04:7,200円
・(代表型番)VFR2SSBR0100:7,200円
・VFR2SSBR0300:9,200円
・VFR2SSBR0600:21,700円
*いずれも税抜価格。

「ダイジェットスプリングキャンペーン2018」がスタート!

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180222ダイジェット工業 ダイジェット工業(社長=生悦住 歩氏)が、2 月21 日~4 月30 日まで、新製品発売を記念して高能率加工用カッタ「高送りダイマスター」「QMミル」「QM マックス」「スーパーダイメイト」および、刃先交換式ドリル「TA-EZ ドリル」「TA タイラードリル」を対象としたキャンペーンを実施する。

概要・対象商品

 フライス荒加工用インサートの新コーティング材種「JC8118」および刃先交換式ドリル「TA-EZ ドリルMT シャンク」発売を記念したキャンペーン。「新コート編」および「TA ドリル編」の2 種類を同時実施。

「新コート編」
 ・高能率加工用カッタ「高送りダイマスター」「QM ミル」「QM マックス」「ス
ーパーダイメイト」に新コーティング材種「JC8118」を採用したインサートを追加ラインナップ。
 ・「JC8118」は耐摩耗性と耐欠損性を最適化し極めて汎用性が高い新材種。幅広い被削材に対応し、プリハードン鋼や50HRC 以下の高硬度材加工において長寿命を実現。

「TA ドリル編」
 ・刃先交換式ドリル「TA-EZ ドリル」にMT シャンクタイプを追加ラインナップ。
 ・MT シャンクタイプは突出しの長い穴あけ加工に適しており、従来ハイスドリルで行うタップ穴やノック穴の下穴加工等、大型金型部品の穴あけ加工における加工能率を改善。さらにインサート交換式により経済的かつ機上で工具交換できるため作業性にも優れる。
 ・先端角180 度フラットの刃先交換式座ぐり加工用ドリル「TA タイラードリル」もキャンペーン対象としており幅広い穴あけ加工が可能。

セール内容

●新コート編
〈A コース〉
 JC8118 お試しコース :インサート20 個購入で、JC8118 同一サイズ10 個サービス。
〈B コース〉
 本体サービスコース:インサート規定数購入で本体1 台サービス。

●TA ドリル編
〈Cコース〉
 他社乗換えお試しコース:対象インサート2個購入+他社ドリル引き取りで適用本体サービス。(他社下取りは超硬ドリル・ハイスドリルも可)。
〈Dコース〉
 インサートサービスコース:本体1台購入で適用インサート2個サービス。


アマダホールディングスがグループ再編 ~持株会社機能のスリム化と事業会社機能の強化~

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 アマダホールディングス(社長=磯部 任氏)は、このほどグループ内の連結子会社であるアマダとアマダエンジニアリングを2018年4月1日付けで合併することを決定したと発表した。

 同社グループでは、「お客様とともに発展する」という経営理念のもと、激変するグローバル市場に対応する改革を間段なく進め、顧客により早く、より良い金属加工のソリューションを提案するために2015年4月に持ち株会社体制へ移行している。

 現在、2021年3月2021年3月期に売上高4,000億円、経常利益率20%、ROE10%を目標とした中期経営計画「TASK3・2・1」を推進中の同社だが、持ち株会社体制から3年が経過し、当初の目的としていた販売とサービスの改革による「成長戦略の推進」と開発・製造コスト削減による「収益性の向上」については、一定の成果が現れている。一方で、IT・ロボット・AIといった最新技術の進歩、ものづくりの現場における自動化や働き方改革の進展、環境への意識の高まりと環境規制の強化など外部環境が大きく変化している中、事業会社間の連携強化を前提とした「権限委譲によるスピード経営の実現」には、さらなるアクションとして組織の一体化と一生の効率化を進める必要があると判断し、板金事業における主要子会社2社の合併を決定した。

グループ再編の概略図
180222アマダHD

 今回の合併並びにグループ再編により、アマダは板金機会の開発・製造・販売・サービスおよび切削・プレス・工作機械の製造を担うグループの中核をなす事業会社となる予定。なお、今回の合併はアマダを存続会社とする吸収合併方式で行うことから、アマダエンジニアリングは解散する予定。

 これにより板金事業における組織の一体化と効率化を実現することで、新商品投入やソリューション提供の観点から、顧客のニーズにより迅速に対応できる「スピード経営の実現」に舵を切る。

 同社では「今回の連結子会社の合併並びにグループ再編により、持続的成長と一層のグループ経営効率の最大化による収益拡大に向けて経営基盤の強化を図り、さらなる企業価値の向上を目指す。」としている。

合併に伴う代表者の移動(2018年4月1日付)
・磯部 任 
〈新〉(株)アマダホールディングス 代表取締役社長 兼(株)アマダ代表取締役社長
〈現〉(株)アマダホールディングス

・柴田耕太郎
〈新〉(株)アマダホールディングス 専務取締役 上席執行役員 兼 天田(中国)有限公司董事長兼総経理
〈現〉(株)アマダホールディングス 専務取締役 兼 アマダ代表取締役社長 兼 天田(中国)有限公司董事長

・阿部敦茂
〈新〉(株)アマダホールディングス 専務取締役 上席執行役員 兼 AMADA EUROPE S.A.社長
〈現〉(株)アマダホールディングス 専務取締役 兼 (株)アマダエンジニアリング 代表取締役社長

DMG森精機 躍進! 2017年12月期(1月~12月)連結決算

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DMG森精機説明をする森社長 DMG森精機(社長=森 雅彦氏)は、2月13日に、2017年12月期(1月~12月)の連結決算を発表し、同社の東京グローバルヘッドクォータで会見を開いた。

 当期における業績は、売上収益4296億64百万円(前年同期3766億31百万円)、営業利益293億91百万円(前年同期19億61百万円)、税引前当期利益248億3百万円(前年同期78億26百万円)、親会社の所有者に帰属する当期利益152億63百万円(前年同期△78億26百万円)となった。

 工作機械関連の受注金額は、4483億円で前年比22%増となり、受注計画を大きく上回った。周辺装置・テクノロジーサイクルなど含む機械本体の受注は同30%増となった。受注台数の増加に加え、5軸加工機、複合加工機などの高付加価値・高機能機などの機種構成が上昇したことやソリューション提供により受注単価が向上したことなどが受注金額の増加に繋がった。各市場とも需要環境は好調に推移し、国内は43%増、米州は22%増、欧州は25%増、中国を含むアジアは34%増となった。

 企業を取り巻く環境は、電気自動車(EV)へのシフト、人工知能(AI)の発達、高齢化など大きく変革している。このような中で同社は、コネクテッドインダストリーズ/インダストリー4.0への対応を強化しており、工作機械や計測器など生産ラインにある複数の機械のデータを産業用IoTプラットホーム「ADAMOS」を通じて一元管理し、保守や生産計画の精度向上、機器の故障予測に活用。また、パートナー企業とのオープンイノベーションにも積極的に取り組み、多くの顧客の課題である加工の段取り時間削減を実現する周辺機器を紹介している。

 新製品開発では、10月より国内販売を開始した5軸制御マシニングセンタDMU50 3rd Generationおよび横形マシニングセンタNHX5500/6300 2rd Generationにおいて、自社
開発の高性能主軸「MASTERシリーズ」を標準搭載して切削能力を大幅に向上させた。本年1月に独国フロンテン工場オープンハウスにて世界初披露した12インチチャック搭載の複合加工機NTX 3000 2rd Generationでは、工具主軸・ワーク主軸の両方に「MASTERシリーズ」を使用し、高速で正確な加工を実現した。

 同社は働き方改革にも取組んでおり、会見の席で森社長は、「有給休暇の取得促進、コアタイム制の導入、残業ゼロに向けた意識改革、社内託児所の整備などを進めている。“よく遊び、よく学び、よく働く”をモットーに、広い分野での社員の活躍を支援し、全社一体となって成長していく。」旨を話した。

 今後については、日本、米州、欧州の各地域ともに受注環境は引き続き堅調に推移すると思われ、同社では開発・製造・販売・サービスの各分野でAG社と連携を進め、営業サービス拠点がフルに稼働し、さらなる企業価値の向上に努めるという。次期業績(連結)は、営業収益4500億円、営業利益350億円、親会社の所有者に帰属する当期利益200億円を見込んでいる。なお、米ドルレートは110円、ユーロレートは130円を想定している。

平成29年度新機械振興賞表彰式を開催 

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180222新機械振興協会賞
 機械振興協会(会長=釜 和明氏)は、このほど平成29年度の新機械振興賞の受賞者を決定し、2月7日に機械振興会館ホールにて表彰式を開いた。

 新機械振興賞は、従来の機械振興協会賞(昭和40年度創設)と中堅・中小企業新機械開発省(昭和45年度創設)を統合し、平成15年度に発足したもので、新機械振興賞の表彰対象は独創性、革新性及び経済性に優れた機械工業技術に係る研究開発およびその成果の実用化により新製品の製造、製品の品質・性能の改善または生産の合理化に顕著な業績をあげたと認められる企業等及び研究開発担当者である。

 今年度は、経済産業大臣賞に「レーザー円形操作溶接法を用いた車体骨格開発」(トヨタ自動車)、中小企業長官賞に「高精細ディスプレイ向け極微量・高精度・平坦か塗布装置の開発」(AIメカテック)、機械振興協会会長賞に「額縁レス表示が可能な押しボタンスイッチ」(NKKスイッチズ)、「ロボット位置決めによる高精度抜き打ちプレス加工装置の開発」(サンコー技研)、「スライス肉自動盛付スライサーの実用化(日本キャリア工業)、「高感度と低ダメージを両立するレーザ照射式ウエハ検査装置」(日立製作所/日立ハイテクノロジーズ)、「作業者負担を軽減した立ち植え式長いも植付機」(フクザワ・オーダー農機/三陽商事)、「水素関節冷却による世界最大出力900MVA級タービン発電機の開発と製品化」(三菱電機)、審査委員長特別賞に「空気対流を利用した壁掛け式野外AED収納ボックス」(飯田電子設計)、「超音波の応用技術によるバリ取り洗浄装置(ブルー・スターR&D)がそれぞれ受賞した。

ものづくり日本大賞・経済産業大臣賞の授賞式が開催 ~マツダ、シンテック、ファインテックに注目!~

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 政府のものづくり日本大賞経済産業大臣賞・特別賞の授賞式が2月5日、都内のANAインターコンチネンタルホテル東京で開かれた。この賞は産業社会を支えるものづくりから製造生産プロセス部門、製品技術開発部門、伝統技術の応用部門、ものづくりプラス企業部門、ものづくりの将来を担う高度な技術技能から人材育成支援部門、各部門より特別賞の表彰をそれぞれ行っている。

 授賞式の様子とともに、受賞したマツダ(広島県府中町)、シンテック(山口県熊毛郡)、ファインテック(福岡県柳川市)の3社に受賞した内容について取材した。

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ディープラーニング機能を搭載した画像処理ソフトウェア「HALCON 17.12 Progress Edition」が好評

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180312リンクス IIoT(Inudstrial IoT)分野の技術商社であるリンクス(社長=村上 慶氏)は、このほどディープラーニング機能をはじめとする最新機能を搭載した画像処理ソフトウェア「HALCON(ハルコン)17.12 Progress(プログレス)Edition(エディション)」の販売を開始し、早くも注目を集めている。「HALCON」は、ドイツM V T e c(エムブイテック)Software(ソフトウェア)社が開発した画像処理ソフトウェア。多機能性や高速性、精度、安定性等が評価され、世界中の顧客に幅広く利用されている。販売を開始した「HALCON 17.12 Progress Edition」は、最新の画像処理機能をより迅速に評価・導入したいという顧客のニーズに対応し、6 ヵ月に一度、最先端の画像処理機能を追加していく、新しいラインナップとなった。

 「HALCON 17.12 Progress Edition」には、MVTec の長年の経験に基づき構築された、産業用画像処理に最適なディープラーニングネットワークが搭載されている。顧客自身の画像を追加して学習させることで、ネットワークの再トレーニングも可能だ。これにより、画像の良否判定や、欠陥種別分類などを、複雑な特徴量解析や抽出アルゴリズムを組まずに、簡単に行うことができるようになった。 さらに、反射率が極端に高い対象物の局所的な変形や傷を検出するために、デフレクトメトリ機能が搭載されている。複数の既知のパターンを対象物に投影することで、対象物の変形を計測することができ、自動車ボディの変形計測などで活用できる。その他、文字の自動読取機能が改善され、接触している文字の領域分割が自動的に行われるようになった。

 リンクスは、1997 年にMVTec Software 社と日本国内における総代理店契約を締結しており、以来、「HALCON」を日本国内の企業を対象に独占的に販売している。

「HANNOVER MESSE2018」~ジャパンパ・ビリオン 出展企業がブースを儲けて紹介~

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180312ハノーバー安江日本能率協会産業振興センター センター長 ドイツメッセは2月28日、都内のフクラシア東京ステーションにて本年4月にドイツ・ハノーバーで開催する「HANNOVER MESSE2018」の日本企業出展に関する記者発表を開いた。

 安江あづさ 日本能率協会産業振興センター センター長は、「ハノーバーメッセは世界最大の産業見本市であり、世界のものづくりの関係者に大きな影響を与える展示会である。毎年世界100カ国以上から5,000社以上の出展者、20万人以上の来場者が訪れる。開催国のドイツにおいては近年取り組んでいるインダストリー4.0を国内外に広げるためのプラットフォームとして活用している。また、ドイツ以外にもアメリカ、フランスなど各国の政府、関連団体、企業においてもものづくりにおけるIoTやデジタル技術を活用した新しい技術や考え方の普及を目的にこの展示会を活用している。日本能率協会はドイツメッセにおける日本のパートナーとしてこの3月で丸3年を迎えることになる。初回は1942年の設立以来産業の振興を目的に活動を行ってきた。産業を活性化するにあたり、ハノーバーメッセを活用し、世界に日本の技術、考え方を発信すべく、このほどロボット革命イニシアティブ協議会と共催でハノーバーメッセの中に日本パビリオンを構築することになった。経済産業省が掲げるコネクテッドインダストリーズのうち、ものづくり、ロボティクスの領域における日本の国際プレゼンス向上と、関連技術を持つ企業の海外展開支援を行うことを日本パビリオンの設置目的としている。」と話した。

開催概要

会    期:2018年4月23日(月)~27日(金)
会    場:ハノーバー国際見本市会場
主催 ・運営:ドイツメッセ(株)
同 時 開 催:CeMAT(セマット)
展 示 内 容:Integrated Automation,Motion&Drives(IAMD);Digital Factory;Energy;Industrial Sipply;Research&Technorogy
メインテーマ:Integrated Industry-Connect&Collaborate
出 展 者:約70カ国から約5,000社が出展予定
入 場 料 金:ドイツメッセ日本代表部HPにて販売中
・一日券:5,000円 ・通し券:10,000円(前売り券の購入(ユーロ)は、HANNOVER MESSE公式HPでも購入可能。

コマツが超小旋回型油圧ショベル「PC138UU-11」を新発売

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180312コマツ コマツ(社長=大橋徹二氏)は、最新技術を随所に織り込み、「特定特殊自動車排出ガスの規制等に関する法律」2014年基準に適合した超小旋回型油圧ショベル「PC138UU-11」を、このほど発売した。

 このマシンは、新たな建設機械用排出ガス後処理システムを採用した新世代エンジンを搭載し、窒素酸化物(NOx)と粒子状物質(PM)の排出量を大幅に低減している。加えて、機体のメインユニットを最適に制御するトータルビークルコントロール(機体総合制御)のさらなる進化やオートアイドルストップ機能などにより、燃料消費量を当社従来機に比べ10%低減(※同社従来機との比較)した。

 KomVision(機械周囲カメラシステム)を標準で装備するほか、最新のKOMTRAX(機械稼働管理システム)は、オペレーターごとの車両運転情報の管理を可能にするとともに、排出ガス後処理システムの選択触媒還元(SCR)に必要なAdBlue®(※ドイツ自動車工業会の登録商標)の残量についても確認可能にするなど、最新のICTを搭載している。

 また、ロックレバー自動ロック機能や、バケットの車体への干渉を防ぐ干渉自動回避システムを新たに採用し、安全性も高めている。さらに、国内で初めてパワーラインの保証延長と無償メンテナンスを取り入れたサービスプログラム「KOMATSU CARE(コマツ・ケア)」が新車購入時から付帯され、トータルライフサイクルコストの低減と長時間稼働に貢献する。


OKKが東日本プライベートショーを開催

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180312OKK多機能ハンドによるワーク搬送と自動面取り加工の実演は大好評。 OKK(社長=宮島義嗣氏)が、2月15日~16日の2日間、OKK東京テクニカルセンター(埼玉県さいたま市)で東日本プライベートショーを開催した。

 今回の見所は、「VC51」の多機能ハンドによるワーク搬送と自動面取り加工の実演。機械とロボットが連動する姿を見せてくれた。また、また周辺機器を担う協賛メーカー19社の製品も多数並び、華やかなプライベートショーとなった。

 近年、製造現場もIT化の流れが加速しているが、データ通信技術に注力している同社が提案していたのは『OKK NetMonitor』。これは、「事務所で工場内の各機械の加工実績を管理したい」、「自宅から工場の機械の稼働状況をモニタしたい」、といった要望に応えるための技術。機械とパソコンをイーサネットで接続し、パソコン上で機械の状態のモニタ、実績管理、加工プログラムの入出力を行うもの。同社では、「お客様の生産効率向上に貢献出来るようネットワークを活用した機能として提案しています。工作機械の情報管理やダウンタイム削減に貢献する機能としてご検討をお願いします。」としている。

180312OKK2逞しい削りっぷりに来場者も釘付け。 さて、同社の納入実績10,000台以上を誇るベストセラーシリーズ機といえば立形マシニングセンタ『VM/R SERIES』。各送り案内面は精度と剛性に優れた角形すべりガイドを踏襲し、一般部品加工からチタン等の難削材部品の加工まで対応しているマシン。今回の展示会でもOKKならではの削りを見せつけてくれた。

 同社のマシンづくりの姿勢といえば、“忠実に基本なものづくり”。安定した工具交換と耐久性のためには、同社独自のカム式高速同期工具交換装置を採用している。また、厚肉リブとダイヤゴナルリブ(三角リブ)の組合せ構造による高い剛性本体で、重切削を安心して維持できるマシンとなっている。

 機械加工で得ることができないと言われている平面土、直角土、真直度の実現するためには、熟練の職人による基本に忠実なキサゲ面が必要であり、これらを実現する職人技が、潤滑油の油止まりをつくり、固着や焼き付きを防止している。

 IT技術と工作機械の融合を見せつけたOKKは、“使う人の立場に立った”マシンで加工現場に貢献するとしている。

オーエスジーが第105回定時株主総会を開く

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180312osg1 オーエスジー(社長=石川則男氏)が、2月17日(土)に同社アカデミー グローバルテクノロジーセンター(豊川市一宮町)で第105回定時株主総会を開催した。

 2017年度は販路拡大を目指しM&Aに取り組み、アフリカに進出するなど新たな販路開拓に注力した。また、国内外で増加する受注に対応すべく国内主力工場におけるスマートライン構築における設備投資を行った。タップの八名工場、超硬製品の大池工場を中心に連続加工が可能な最新の機械を導入した。

 この結果、売上高は、1,201億9,800万円(前期比13.9%増)、営業利益は191億3,700万円(同4.9%増)、当期純利益は139億9,300万円(同38.1%増)となった。

 地域別の経済環境は、欧米は消費、生産、輸出に支えられ堅調に推移した。中国も堅調な個人消費、輸出を中心に持ち直しの動きが続き、その他アジアの新興国は、以前の高い伸びと比べ鈍化したものの一定の成長を持続した。国内においては個人消費の伸び悩みはあるものの、自動車販売、輸出、投資に支えられ、拡大を維持した。この結果、国内は主要ユーザーである自動車関連産業を中心に需要は拡大した。主力のタップ、超硬ドリル、超硬エンドミル及び転造工具の売上が増加し、前期と比較して増収増益となった。米州においては、主要市場の北米で航空機関連産業向けが底堅く推移し、メキシコ、ブラジル他の自動車関連産業向けが好調だったため、増収増益となった。欧州・アフリカでは、既存の売上増加に加え、M&Aによる売上が増加したことにより増収となった。アジアでは主力のタップを中心に売上が増加したが韓国での労務費一時金計上等により営業利益は減少した。

180312osg2 石川社長説明をする石川社長 2018年度は、Aブランドの新製品発売を予定しており、さらなる受注拡大を目指す。また、昨年、設備投資した工場の最新機械とITの最新技術を融合させ、72時間連続加工が可能なスマートラインの構築に努める。さらに再研磨事業、コーティング事業をはじめとするサービス事業にも注力し、世界中の顧客の様々な需要に対応する。これらの取り組みにより2018年度は売上高1,300億円、営業利益220億円を計画している。

 なお、同社の今後対処すべき課題については、「2020年度に売上高1,500億円を達成する」とし、次の諸施策に取り組むとした。

1.大手ユーザーの開拓
 最適な加工方法の提案、最先端技術を取り入れた製品を投入するとともに、対面型販売組織をグローバルで拡充することにより、自動車、航空機産業をはじめとする大手ユーザー開拓を推進する。また、医療分野など今後成長が期待できる市場での顧客開拓を推進する。

2.カタログ品戦略
 主力製品ごとにフラッグシップである「Aブランド製品」のラインナップを拡充することにより、OSGブランドの価値向上を図るとともに、海外販売代理店網の強化に取り組むことにより、ボリュームゾーンでのシェアアップを目指す。

3.海外市場でのシェアアップ
 グローバルで積極的に経営資源を投入し、競合他社との差別化を図るための生産、販売組織の増強を図る。海外においてテクニカルセンターを拡充し、ユーザー対応力を強化する。またM&Aを継続的・効果的に行うことで、そのスピードを高めていく。

 剰余金処分の件、取締役(監査等委員である取締役を除く。)1名選任の件、監査等委員である取締役6名選任の件、役員賞与支給の件が上程され、それぞれ満場一致をもって承認可決し閉会となった。

 なお、本総会に関連して恒例のプレゼンテーションでは、総会開会前に新製品等の紹介、総会終了後には成長戦略について海外動向を中心に報告があった。

日本建設機械工業会の需要予測がまとまる

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180312建機工業会 平野会長 日本建設機械工業会(会長=平野耕太郎 日立建機社長)が需要予測をまとめ、2月27日に経団連会館(東京都千代田区大手町)で会見を開いた。

 この需要予測は同工業会の正会員である建設機械メーカー67社を対象に、冬期1月と夏季7月の2回実施し、それぞれ2月と8月に結果を発表しており、1992年に調査を開始してから今回で53回目になる。

 2017年度の通期の出荷金額において国内は、前年度比3%増の8,895億円。輸出は前年度比29%増の1兆3936億円、全体では前年度比17%増加の2兆2831億円になるとの見込み。これは、前回予測した2兆1165億円を上回り、直近のピークであった2007年度に次いで過去2番目の出荷金額となる見通しとなっている。

 2018年度通期では国内は前年度比、4%減の8571億円、輸出は同11%増の1兆5,427億円、全体では前年度比5%増の2兆3,998億円と予測。2年連続で2兆円を超える予測となった。輸出比率は2013年度以降50%台で推移していたが、2017年~2018度の2年度は60%を超える比率となっている。

国内出荷

 2017年度は、2014年次排ガス規制生産猶予期間終了に伴う旧型機需要に加え、安定した建設投資やオリンピック関連の需要により、下期はミニショベル、道路機械、基礎機械、油圧ブレーカ圧砕機、その他建設機械が増加すると見込まれる一方、前述の駆け込み需要の反動減が下期から生じていることから、油圧ショベルをはじめ5機種が減少し、4,524億円(前年同期比5%減)と見込まれる。ただし、上期が好調だったことから2017年度合計では8,895億円(同3%増)となり、2年ぶりに増加すると見込まれる。2018年度は、引き続き堅調な公共・民間建設投資による需要が予測される一方、前途の駆け込み需要の反動源が継続すると想定され、上期計では4,076億円(同7%減)、下期計では4,495億円(同1%減)となり、2年ぶりに減少すると予測している。

輸出

 2017年度は、上期から北米、欧州、アジアの3大輸出先を中心に需要が好調に推移して、下期は8機種が増加し、下期計では7,525億円(前年同期比32%増)と見込まれる。この結果、2017年度合計では、1兆3,936億円(同29%増)となり、3年ぶりに増加すると見込まれる。2018年度は引き続き、北米、欧州、アジア向け等の需要が堅調に推移すると予測し、上期計では、7,102億円(同11%増)、下期では8,325億円(同11%増)と予測している。この結果、2018年度合計では、1兆5,427億円(同11%増)となり、2年連続で増加すると予測している。

三菱日立ツールが人気の「APRF形」と「ASC形」にラインナップを拡大!

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 三菱日立ツール(社長=増田照彦氏)が、このほど刃先交換式仕上げ用ラジアスエンドミル、アルファラジアスプレシジョン「APRF形」に、隅R除去加工に適したSQタイプインサートを加えたほか、モジュラーミル専用シャンクシリーズ「ASC形」のラインナップを拡大した。

刃先強度と切れ味を合わせもつねじれ刃形インサートに隅R除去加工に適した「SQタイプ」を追加

180312三菱日立ツール1 アルファラジアスプレシジョンARPF形は刃先強度と切れ味を合わせもつ独自のねじれ形状のインサート(SGタイプ、SWタイプ)は、金型構造部の仕上げ加工の用途などで威力を発揮しているが、加工現場では金型構造部の隅部の加工では、一般的にコーナーRをR0.5未満にすることが行われている。しかし、隅部にスクエア形状を求められる場合では工具を替えて加工しなければならないという課題があった。そこで同社では、こうした悩みを受け、ラジアス工具で加工した後に残る隅R部の除去加工に適したスクエアタイプインサート「SQ」を発売し、ラインナップの拡大を図った。金型構造部の隅R部の除去加工、金型構造部の平面・側面の加工に威力を発揮する。対象被削材は、炭素鋼、合金鋼、FC/FCD、高硬度鋼、アルミニウム合金。

■特長
(1)SQタイプインサートはよりスクエア形状に加工することができるR0のインサート。
(2)金型構造部の隅R部の除去加工などに適している。
(3)独自の刃形と新材種PN215の採用で高精度で長寿命な加工が可能。

■仕様
 SQタイプインサート:φ8~φ26 全10アイテム

■価格(税抜)
 ZCFG〇〇〇SQ:(φ8~φ26):8,330~12,200円

モジュラーミル専用超硬シャンクシリーズ「ASC形」のラインナップ拡大

180312三菱日立ツール2 今回すでに好評を博しているモジュラーヘッド用超硬シャンクASC形に8サイズを追加し、全サイズセンタースルー対応となった。

 この製品は、クーラントやエアーを内部供給にすることにより、切りくずの排出性が向上し切りくずの噛みこみなどのトラブルを低減する効果がある。同社では、「このほど全サイズでクーラントやエアーの内部供給が可能な仕様となり、お客様にはより安心してモジュラーヘッドをお使いいただけるようになりました。今後ともセンタースルー対応モジュラーヘッド製品の拡充をすすめてまいります。」としている。

■特長
 (1)モジュラーヘッド専用に設計された、最新のマシニングセンターに対応した製品。
 (2)鋼シャンクと比較して高剛性でより高精度な加工が可能。
 (3)高能率な加工が容易になるため、自動加工など加工の合理化に寄与。
 (4)クーラントやエアーを内部供給にすることでより切りくずの排出性が向上。

■価格(税抜)
 ASC:(M6~M16):22,000~173,000円

●商品コードの変更●
 一部商品においてこのほど商品コードが変更になった。詳細は下記の通り。

ASC16-8.5-95-30 ⇒ ASC16-8.5-95-30Z
ASC16-8.5-120-55 ⇒ ASC16-8.5-120-55Z
ASC16-8.5-140-75 ⇒ ASC16-8.5-140-75Z
ASC16-8.5-160-95 ⇒ ASC16-8.5-160-95Z
ASC16-8.5-160-30 ⇒ ASC16-8.5-160-30Z

テグテックジャパンがヘッド交換式穴あけ加工用工具「DRILL RUSH(ドリルラッシュ)」の販売を開始 

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180312ドリルラッシュ テグテックジャパンは、このほどヘッド交換式穴あけ加工用工具、「DRILL RUSH(ドリルラッシュ)」の販売を開始した。

 最新ドリルラッシュヘッドTCDは、独自の曲線切刃形状採用により、低切削抵抗、優れた切屑処理、スムーズな加工を実現。革新的なクランプシステムの採用により、機上で簡単迅速にヘッド交換可能。機械稼働率を大幅に向上させ、加工時間を短縮する。

 炭素鋼/合金鋼(P)・ステンレス鋼(M)・鋳鉄(K)の加工に対応する3種の標準タイプヘッドの他、平底穴加工用のフラットタイプや、高精度仕上げ用のダブルマージンタイプもレパートリー化している。

 ヘッド材質は最新多層PVDコーティングのTT9080を採用。耐摩耗性・耐チッピング性に優れ、長い工具寿命を実現。高速・高送り加工の条件下でも安定した加工性能を発揮する。

 また、ドリルラッシュホルダーは、ツイストクーラント穴を備え、フルート断面積が大きく、耐久性と安定性に優れたボディ構造を採用。ホルダー先端にクーラント穴を設け、ワーク侵入時のクーラント効果を最大に発揮する。ポリッシュ仕上げの幅広いフルート部は、スムーズな切屑排出性を可能とし、工具寿命の向上と高精度な穴加工を実現する。

 標準穴あけ加工に加え、面取り加工(穴あけ・面取り同時加工) /ねじ下穴加工の多機能加工にも対応。加工効率向上かつ経済性にも優れた工具シリーズだ。

■レパートリー
・ヘッド :TCD--P(炭素鋼/合金鋼)/-M(ステンレス鋼)/-K(鋳鉄用)φ6.0mm-φ25.9mm
・TCD-F(フラットヘッドタイプ)φ8.0mm-φ25.5mm
・TCD-P2(ダブルマージンタイプ)φ8.0mm-φ19.5mm
・ホルダー : TCD-T/S *Sのみ

希望小売価格 < 参考 >
・TCD--P/M/Kヘッド:7,200円(φ6.0mm)、8,900円(φ15.0mm) * PVDコーティング
・TCDホルダー :30,600円(φ6.0mm, 3xD)、47,900円(φ15.0mm, 8xD)

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