日立建機(社長=平野耕太郎氏)は、このほど運動場の施工および生活道路などの小規模舗装工事における整地などでの活用が期待されるPAT ブレード仕様機において、複雑な動きをするPAT ブレードの3D マシンコントロール機能を実現するミニショベルシステムを開発した。
運動場の施工および生活道路などの小規模舗装工事における上層路盤の整地は、PAT ブレード仕様のミニショベルや、モータグレーダ、ブルドーザなどの建設機械を使用して施工されているが、その施工には、オペレーターの高い運転技術が必要である。今後、進んでいく日本国内の建設業就労者の減少に伴う熟練オペレーターの減少により、施工量をこなせなくなっていくことが、建設業界では大きな課題となっていることを受け、同社では今回、PAT ブレードの3D マシンコントロール機能を実現するミニショベルシステムを開発した。
各測量機器メーカーのセンサやコントローラなどの機器を搭載することで、TS 基準局から得た機械の位置情報を基に、3 次元設計データに従ってPAT ブレードをリアルタイムで半自動制御し、施工目標面の仕上げにおいて、効率的な作業が可能となる。従来の建設現場で行われていた検測作業などの作業工程を削減するとともに、整地作業の効率化寄与する。
今後は製品化に向けたさらなる機能向上と、クラウドと連携したソリューションの開発に取り組んでいくとしている。
PATブレードのチルト、アングル動作