去る11月18日、JIMTOF2016の会期中に併せて東京ビッグサイト内会議棟1階レセプションホールでOKK会が開かれ、OKK会会員及び海外ディーラーが親睦を深めた。
冒頭、OKK会を代表して、千葉靖雄OKK会会長(兼松KGK社長)が、日頃の感謝の意を表したあと、「今回のJIMTOFのテーマは、ここから未来が動き出す。希望は遠い将来の夢ではなくて、JIMTOFを期に現実のものとして動きだそうということではないかと、私なりに解釈している。JIMTOFのキーワードもIoTやロボットあるいは自動化、高精度化、複合化、高速化、ということが注目を浴びている。まさに最先端の技術が紹介されている展示会である。そんな中でOKKのテーマが“高剛性の100年品質 つながる現場”。今回の出展機種の目玉としての新機種、横形マシニングセンタMCH6300R。これはOKKブランドとなっている重切削、高剛性を追求した機種で、超重切削に対応した加工能力と広範な加工性を備え、さらに高い剛性と高精度、高品位加工を実現したものとなっている。また、つながる現場ということで、IoTシステムによる生産効率の向上に対する提案もされている。今回のJIMTOFは世界の最高水準に触れる機会でもあり、工作機械のユーザーにとっても最大のイベントである」とあいさつした。
続いてOKKを代表して宮島義嗣社長から、中期経営計画ならびにJIMTOF出展機の説明があった。この中で、宮島社長は、本年4月から新たに取り組んでいる中期経営計画Neo Challnege(ネオチャレンジ)について、①徹底した品質とサービスの強化、②技術の革新(新規事業を含む、③財務体質の改善、の3点に重点を置いているとした。また、中長期経営計画についても、10年間(2016年度から2025年度)を計画し、「Innovation for next 100」をテーマに掲げ、計画期間と方針を次のように示した。
(1)ファーストステージ(2016年度~2018年度)
事業基盤のさらなる強化と新事業への挑戦。
(2)セカンドステージ(2019年度~2022年度)
事業拡大への準備と実行。
(3)ファイナルステージ(2023年度~2025年度)
事業拡大し、盤石な企業基盤を構築。
これらの計画を達成するために宮島社長は、「①製品品質の工場、②アフターサービスの進化、③生産基盤の強化、④技術力の底上げと強化、⑤営業基盤の拡充、⑥海外販売の拡大、⑦収益力の向上、⑧財務戦略の立案・実行、⑨成長産業への注力、⑩人材基盤の強化、⑪情報通信技術の活用、⑫企業統治の改革――を重点施策として掲げ、それぞれに取り組み内容を決めて実行していく。取り組み内容は、市場環境。・計画の進捗等を考慮して毎年見直しを行い各ステージ到達目標地を達成していく」とした。
乾杯の発声は田村博之 ユアサ商事 専務 工業マーケット事業本部長が行った。宴もたけなわの頃、中締めを山本政美 山善 副社長が行い閉会した。