久しぶりにコラムを更新します。
コラムといえば、別件ですが、不肖那須直美、ただいまベストブック社の月刊「ベルダ」で「無造作女の独り言」というコラムを連載していますので、興味のある方はぜひご覧下さいませ。
ま、己のPRはこのくらいにして、今回のコラムはちょっとシモネタが入っています。おとなしそうな顔に似合わず、結構エゲツない言葉が散りばめられておりますので、ご飯中の方は要注意―――という前置きはさておき、先日、初めて北陸新幹線に乗りました。最近の寒暖の差で肉体にダメージを受けており、疲労もピーク。ものすごく混雑していたこともあって、意を決して普段は滅多に乗らないグリーン車に乗りました。
初めて乗る北陸新幹線に心ウキウキのわたし。いつもの缶ハイボールもなんだか高級品に感じます。なによりわたしの心をトキめかせてくれたのは、女性専用トイレがあったこと。
なんて綺麗なの! と驚きました。しかもちゃんと着替えができるよう、配慮されているではありませんか。これはビジネスで利用する女性にとっても、ありがたい!
さて、北陸新幹線のトイレの快適さをご理解いただけたと思いますが、実は昔から走っている新幹線のトイレには、いつも気になることがある。おそらく出張の多い皆様のほとんどが、「ラバーの壁」にブチあたったことでしょう。そのたびに奥歯を噛みしめ、苦々しい思いをしたと推測します。
ラバーの壁――――それは銀色の便器奥深くに佇んでいる真っ黒いゴムで出来ているビラビラ。
あれが気になって気になってしょうがない。正式にいうとビラビラゴムが気になるのではなくて、そこにベッタリ付着しているウ〇コが気になる。あれを見るたび、うんざりする。
しかも大抵、どんなに水を流してもンゴォォォォオオオ――、スピュッ! と、大げさに激しい音を響かす割には、ウ〇コが惨めったらしく、すがるようにゴムにこびり付いて離れない。
(こ、このっ! ラバーの壁め!)←心の声。
次にトイレに入る人が、「あの女の人、ウ〇コしたくせに流さないなんてヒドイ女だ」って思ったらどうするんだよ―――と怯えながら用を足すわたし。たとえ、見ず知らずの他人にでも、ウ〇コを流さない疑惑をかけられるのはイヤだ。
女のプライドを脅かす他人のウ〇コが憎い。ラバーの壁さえなければ―――と何度思ったことか。
だいたいね、銀色の便器に黒いゴムと茶色いウ〇コのコントラストが最悪。余計目立つと思うんだけどね。汚らしさに加え、絶望感さえ感じるあの佇まいに、センスをまったく感じないだもん。なんとかしてよ、と愚痴のひとつでもこぼしたくなる。
普段は活動的なわたしも元気いっぱいトイレに入ってさ、このラバーの壁にブチ当たると、急に仕方なく生きている感じがしちゃって、労働意欲が一気に蒸発しちゃうのよね。
銀色便器はウ〇コとゴムの摩擦現象についてもうちょっと研究してもいいと思うんだよね。
滑りを良くする工夫とかね。そう思わない?
と思ったところ――――ヨーグルトのフタのツルン構造を適用すべきだ、との声をききました。
それよそれそれ!
ヨーグルトとウ〇コは違うかもしれませんが、あの構造さえあれば、ひょっとしたらひょっとすると、ラバーの壁を突破できるかも!
淡い期待を込めて、製造現場ドットコムからのお願いです!
メーカーさん、開発してください!