ダイジェット工業がこのほど続々と新製品を発表している。
ひとつは高能率刃交換式エンドミルのQMシリーズに高硬度材用新PVDコーティングの「DH102」を追加発売し、もうひとつは高能率刃先交換式エンドミル「QMマックス」に中仕上げ~仕上げに対応した肩削り用チップを追加発売した。
新DHコートシリーズ第3弾 QMシリーズ用チップに「DH102」が登場!
<新製品名称>
①QMミル用・ハードチップEOHW060210ZTR形新材種DH102/EOHW060220ZTR形新材種DH102
②QMマックス用・ハードチップEPHW100316ZTR形新材種DH102
③QMマックス用・ミラーチップYPHW100308ZER-15形新材種DH102/YPHW100320ZER-24形新材種DH102。
60HRC以上の高硬度材加工において安定かつ長寿命化が可能な新材種を採用したことが開発のコンセプト。特長は以下のとおり。
・高硬度材加工向け新PVD被膜『新DH(ダイジェットハード)コート』と高硬度材用超微粒子超硬合金の組合せによる、新材種『DH102』を採用(全て)
・高硬度材の高速・高能率荒加工に最適な刃先諸元を採用(①及び②)
・幅広いワイパー部と側面ストレート部により高精度な底面・側面仕上げ加工が可能。通常の横送りに加え、上下往復加工による側面仕上げにも対応。また、コーナR2.0タイプは等高線加工にも対応。(③のみ)
主な用途は、①・②高硬度材の平面、ポケット、肩削り、曲面荒加工。③高硬度材の底面・側面仕上げ加工、及び等高線加工。
<価格>
①EOHW0602~ 材種DH1021,240円
②EPHW1003~ 材種DH1021,490円
③YPHW1003~ 材種DH1021,490円
*価格は全て標準価格、税抜き。
QMマックスに新チップをラインナップ
黒皮級でありながら、中仕上げ~仕上げ加工まで対応できる肩削り用チップが開発のコンセプト。特長は以下のとおり。
・チップの切れ刃形状を最適化することにより、ピックの重なり部が滑らかになり(目立たなくなり)、且つ、側面たおれ量0.01mm以下を実現(被削材S50C、Zピック3mm加工時)
・S50C加工にて加工面粗さ(底面)Ra=0.13μm、Rz=0.72μmを達成(チップ材種JC8015使用時)
・チップ材種は、一般鋼やステンレス鋼、鋳鉄と幅広く使用できる汎用PVDコーティング材種「JC8015」の他、一般鋼の乾式加工用にサーメット「CX75」、高硬度材用には新PVDコーティング材種「DH102」をラインナップ
主な用途は、炭素鋼、工具鋼、プリハードン鋼、焼入れ鋼、鋳鉄、ステンレス鋼などの肩削り、平面削り加工。
<価格>
・ZPMT100308ZER-PL材種JC8015・DH102910円
・ZPMT100308ZER-PL材種CX75 830円