ケナメタルのNOVO™デジタルプロセスプランニングアプリケーションは、工具データおよびプロセス知識を電子的に提供し、プロセスプランナー、費用見積り者、および製造エンジニアが何時間もカタログを探す作業や、プロセスの推測作業を省くことで好評を博しているが、今回新バージョンで対象範囲を拡大した。新しいバージョン1.6では、効率を改善するこの同じインテリジェンスを、PCとタブレットデバイスで使用できるようになった。
「NOVO™は、お客様に生産性の向上をもたらすためにどこまでの取り組みを行うかについて素晴らしいビジョンを提供します」と、ケナメタルのNOVO管理プログラム担当ディレクターであるKatie Richardson氏は述べている。さらに、PCおよびタブレット向けのバージョン1.6では、前バージョンでは使用できなかった新機能も追加されている。
My Machines
時間あたりのコスト、最大スピンドル速度、最大トルクなどの工場の工作機械の基本情報を入力して、たとえば、新しい「My Machines」ボタンを押すと、NOVOのツーリングに関する推奨事項が表示され、ユーザー特定の機械の条件に合わせて工作機械が最適化される。さらに仮想マシンライブラリを複数のユーザーで共有することができる。
バージョン1.6の新機能には、旋削突っ切り加工アドバイザーも追加されている。工具アドバイザーが突っ切りアプリケーションを検索するときは、NOVOのルールベースのエンジンにより、作業条件に基づいて、最も適切な突っ切りツールからランク順に表示する。
より高度な効率性を実現するため、PCおよびタブレット向けのNOVOバージョン1.6には、顧客部品番号機能が追加。多くの顧客が独自の呼び記号を使用しているため、最初に一度この相互参照項目を入力すると、NOVOを使用するたびに、顧客の呼び記号が保存され、表示できるようになる。この機能により、工具の選択を顧客の社内システムに容易に接続することができる。