日本工作機器工業会(会長=寺町彰博 THK社長)が、1月14日、東京都内の芝パークホテルで創立60周年記念講演会および賀詞交歓会を開催した。
記念講演会は、川合勝義 VRテクノセンター航空宇宙生産技術中核人材教育プロジェクトコーディネーターを講師に迎え、「航空機業界の最新動向、サプライヤーに求められる要件について」をテーマに開催され、続いて賀詞交歓会が開かれた。
賀詞交歓会であいさつに立った寺町会長は、「今年の様々な賀詞交歓会はどこも大盛況であり、日本の元気が出てきた証拠であると感じている。2020年の東京オリンピック誘致が決まったことも先々の明るさを持っている。経産省を中心として日本の経済再生のためのものづくり減税も、投資減税に引き続き開発や地方創生等様々な諸策が出てきていることはわれわれにとって明るいことだと思っている。われわれはそれをうまく活用していけるかどうかが問われ、投げられたボールをきちんと受け止めて発展させることが重要であろう。年度の見通について2013年度に対して2014年度は20%ほどの増を予想している。残念なのは2015年度について関連する関係業界が微増としており、低い予想になっていることだが、さらに高い数字を目指すようわれわれ自身も努力していきたい」とあいさつをした。
来賓を代表して佐脇紀代志経済産業省製造産業局産業機械課長が、「アベノミクスは安倍政権発足以来、さらなる稼動を加速させており、マクロの数字をみると経済の好循環も見えてきた。今年は地方創生に注力し、幅広くその果実を味わうための正念場であろうと感じている。ほうぼうの賀詞交歓会に参加させていただいているが、今年は非常に前向きなムードが伝わってくる。一方で円も一定の高い水準に落ち着いてはいるものの、業種業態によっては思わず見込み違いを被っている方もおられ、原油についても燃料費が安くなっているがマクロ的には物価指数に対するネガティブなインパクトがないわけではない。経済とは関係のないところで世界を揺るがす様々なことも起こっており、皆様は世界各国を相手にご活躍をされているが、まさに不安定な要素を知恵と工夫で乗り越えておられる。私どもも皆様の日々の仕事を邁進できるよう注力していきたい」とあいさつをした。
北川祐治副会長(北川鉄工所社長)が乾杯の発声を行った。