日立ツールがこのほど、『刃先交換式工具アルファ高送りラジアスミル4コーナASRF形 mini』を発売した。
金型や大型機械部品の荒加工では、その加工時間を如何に短縮するかが工具メーカの1つのテーマとされているが、同社ではアルファ高送りラジアスミルによる低切り込み・高送りの高能率加工を提案することで加工時間の短縮を実現してきた。
今回の新製品について同社では、「この高能率加工のコンセプトに磨きをかけ、インサートの多コーナ化、切削抵抗の低減をすることでより多くのお客様にご使用頂ける工具を開発し、商品化いたしました」とコメントしている。
特長は以下のとおり。
(1) 特長あるブレーカを採用(計3タイプ)
LFブレーカは汎用タイプに比較して最大20%の切削抵抗を低減し、チタン合金やステンレス鋼の加工、工作物のクランプ剛性が弱い場合や小型のマシニングセンター等での高能率加工を可能した。
(2) 多刃設計
多刃設計を採用することで、超高送り加工によるさらなる能率向上が可能である。
(2) 4コーナ形状インサート
4コーナの使用が可能な経済的なインサート形状を採用、工具費を低減する。
(3) AJコーティング
最新のAJコーティングを適用した新材種JP4105,JP4120,JM4160及びJS4045、CVDコーティング材種GX2140により、多様な被削材に対応し、長寿命化を実現する。
(4) 優れた切くず処理
ホルダに硬質表面処理を採用することで、切くず擦過によるホルダ損傷を軽減した。
さらに、ホルダ本体にはスピンドルスルー対応のクーラント穴を設けており、効果的な切くず除去と高能率な加工が可能である。
●用途:金型や大型部品の荒加工
●仕様:ホルダ:7アイテム/インサート:10アイテム
●価格;ホルダ¥29,268~¥74,304 (消費税込み)/インサート:\864 (消費税込み)