世界24カ国での特許取得が320件以上を誇るキタムラ機械(社長=工学博士・北村彰浩氏)は、1933年の創業以来、常に最先端の工作機械の開発・販売に務めている。1971年より次世代型工作機械を生産し、中でも同社の代表的な製品である『Mycenter(マイセンタ)』シリーズは現在、世界52カ国で多くのユーザーに愛用されている。今では当たり前のATC(工具交換)装置も、同社が千手観音像をヒントに最初に手がけ、世界に類がないマシニングセンタを開発していたというのは有名な話だ。
そして、今回、同社から、またも“世界で初めて”というマシンが登場した。
NC言語を知らない方でも写真画像からSTLファイルをつくり、プログラム作成の手間をかけずに加工出来る超高速立形マシニングセンタ『Xrosscut(クロスカット)』の開発に成功したのだ。この画期的な世界に類がないマシンの開発は、従来の工作機械の概念を変える可能性を秘めている。