日本精工(社長=大塚紀男氏)は、このほど産業機械全般に使用される標準軸受「NSKHPS」のラインアップを拡充した。この製品は、高機能化を達成したことにより設備のメンテナンスコスト低減やダウンサイジングに貢献し、標準化により入手性も向上する。同社では、同シリーズの売上として、2015年度に800億円を目指す。
環境負荷低減や省エネルギーという社会的要求から、全ての産業機械において設備のコンパクト化、設備能力の最大化や高効率化が進められているが、これに伴い、軸受にはさらなる長寿命化、高速化、低トルク化などが求められている。これらの要求に応えるべく、同社では開発設計技術、材料技術、製造技術を駆使し、2004年に自動調心ころ軸受「NSKHPS」を初めて市場投入して以来、順次、サイズの拡大を進めており、さらに、2009年には「NSKHPS」の新たな品種としてアンギュラ玉軸受を追加した。