アマダ(社長=岡本満夫氏)は、4月25 日、イギリス キダーミンスター市にあるAMADA UNITED KINGDOM LTD(以下、アマダUK)において、新社屋ならびにテクニカルセンター「AMADA TECHNICAL CENTER in KIDDERMINSTER」(以下 UKTC)の大幅改装を完了し、このほど新たにオープンした。
オープン当日には、キダーミンスター市長ならびに英国日本大使館関係者や国内外(イギリス・スペイン)の顧客約100 名を招待した式典が行われた。UKTC は、アマダが世界各地において展開しているビジネスモデルであり、実証加工を行うマシンの展示場や顧客への提案ルーム(P&P ルーム)を備え、顧客の課題を解決するソリューション提案を積極的に行っていく拠点としている。主にイギリス国内、スペイン、北欧をカバーしていく予定。
欧州全体は板金市場の激戦区であり、なかでもレーザマシンと自動化への要望が多いことが挙げられる。特にファイバーレーザを望む加工現場の声に応え、今回のUKTC では自社製ファイバーレーザ発振器を持つメリットを活かした最新マシンの発表も同時に行った。
今回の式典において発表された新商品7機種は、すべてイギリスで初めて披露され、そのなかでも新型レーザマシンとして、グローバルスタンダードCO2 レーザマシン LCG-3015 とアマダ製2kWファイバーレーザ発振器を搭載したグローバルスタンダードレーザマシン LCG-3015AJ の2タイプの LCG は会場にて同時にアンベールが行われ、来場者から高く評価された。
■AMADA UNITED KINGDOM LTD. 概要
資本金 : 2,606,000£(2013 年)
売上 : 53,094,000£(2013 年)
全敷地面積 : 14,935 ㎡
アマダUK 社屋延べ床面積 : 6,150 ㎡
オフィス : 620 ㎡
金型工場 : 500 ㎡
■AMADA TECHNICAL CENTER in KIDDERMINSTER 主要設備概要
展示場 : 1,190 ㎡
P&P ルーム: 102 ㎡(3室合計)
UKTC 延べ床面積 : 4,175 ㎡
投資総額 : 10 億円
■展示マシン(実証加工エリア)
LCG-3015AJ / グローバルスタンダードファイバーレーザマシン
LCG-3015+MPF / グローバルスタンダードCO2 レーザマシン
FOL-3015AJ+AS / ファイバーレーザマシン
EM-3612MⅡ+AS+PR / 新AC サーボ・ダイレクトツインドライブNCT
AE-2510+MP / ACサーボ・シングルドライブNCT
HG-1003 / 高速・高精度ハイブリッドデジタルマシン
EG-6013AR / 全自動板金曲げ加工システム
HFE3i-1003 / 最新コントローラー ベンディングマシン
HFEⅡ-2204 / ベンディングマシン
HD-1003ATC / オートツールチェンジャー付 エコベンディングマシン
FLW-4000M3 / ファイバーレーザ溶接システム
TOGU / 自動金型研削機
VPSS / バーチャル試作システム
アマダ UK は、1972 年7月にアマダグループにとって欧州で最初の現地法人として設立され、すでに 40 年以上の歴史を築いている。現在、アマダグループは欧州において 1,600 名以上の従業員がいる。イギリスには約150 名のスタッフが在籍しており、今回の新社屋とUKTC のオープンにより、戦略拠点の機能が強化されることになる。
同社では、「イギリスでは、設立当初からビフォア・アフターサービスを充実させた活動を展開し、お客さまの課題に応えてきました。その結果、お客さまのご要望に応じる提案営業のビジネスモデルが認められ、欧州の競合を抑えて長年トップシェアを維持しています。このイギリス式のビジネスモデルは海外展開のサクセスモデルとなっており、近年 アマダ UK の傘下となったスペイン市場にも取り入れられ、シェアを大きく伸ばしています。今後も欧州の他の地域や新興国においても、このビジネスモデルを展開していく予定です」とコメント。アマダUK では、今回の機能強化により、さらにきめ細やかな提案営業が可能となり、お客さまのニーズに対応した最新トータルソリューション提案を進めていくとしている。なお、今回のオープンイベントは、6月19 日まで開催され、300 社800 名の来場を見込んでいる。