公益財団法人 天田財団(神奈川県伊勢原市)は、このほど、4月21日の理事会にて、代表理事理事長を務めていた岡本満夫氏が退任し、後任に末岡愼弘(すえおか ちかひろ)氏、(現 職業訓練法人アマダスクール 理事長)が新代表理事理事長に就任すると発表した。
岡本前代表理事理事長は、2015年の就任以来、塑性加工やレーザプロセッシングの研究助成の大幅な拡大や積極的な普及啓発事業に尽力し、さらに、2019 年には、金属等の加工従事者の技能と地位向上を目的とした資格取得を支援する技能検定受検手数料助成 を新たに公益事業に追加するなど、社会貢献に努めた。
末岡新代表理事理事長は、「これから金属等の加工に関する学術の振興と、それら知見を製品として具現化する製造現場の技能者育成に、助成という公益事業をとおして尽力してまいります。年初より、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大が、日本の研究・教育現場や製造業にも大きな影響を与えています。こんな時こそ、『民による公益の増進』を目的とした公益財団がより積極的に社会貢献すべきと考えています。天田財団の代表理事理理事長として改めてその職責の重さに身の引き締まる思いであります。」と意気込みを示している。
■天田財団について
1987年に(株)アマダの創業者であり、当時同社会長の天田勇氏を設立代表者として、財団法人天田金属加工機械技術振興財団が設立した。同財団の目的は、金属等の塑性加工分野における機械・加工システム技術に関する研究開発助成事業、ならびにその普及啓発事業を通じて、塑性加工機械に関する技術の向上を図り、広く金属加工業界および経済の発展に寄与することで、2007 年からは、研究開発助成の対象を時代のニーズに合わせて、レーザプロセッシング分野へと拡大している。2011年には公益認定を受け、公益財団法人天田財団へと名称を変更し、現在に至っている。