皆さん、入社おめでとうございます。新型コロナウイルスの感染拡大影響により、入社式を延期せざるを得ないことは非常に残念ではありますが、本日、新入社員の皆さんを、当社の新しい仲間として迎えることができたことを、大変嬉しく思うとともに、日立建機グループ全ての仲間を代表して、新入社員の皆さんを心より歓迎します。
私たちが事業を行っている建設機械ビジネスの世界では、今、大きな変化が起こっています。世界中のお客さまから、安全性や生産性の向上、また燃費などを含めたライフサイクルコストの低減、さらには環境への配慮など、数多くの要望が寄せられており、それは私たちに対する期待の大きさでもあります。これらのお客さまのニーズに応えていくためには、新しい機械の開発・販売だけではなく、サービス、レンタル、中古車、ファイナンスなどのバリューチェーン事業に加え、IoTやICTなどの情報化対応も含めた総合力で対応していく必要があります。
また、周りの変化へ対応するだけではなく、私たち自身も変わっていくことが、とても大事なことです。その変わっていく過程において、時には、失敗があるかもしれません。また変化に躊躇する場面もあるかもしれませんが、立ち止まっていては、グローバル社会から取り残されてしまいます。そのため、私としては、それぞれの職場の皆さん一人ひとり、または取引先や関係者など、あらゆるステークホルダーとのコミュニケーションを密にして、この大きな変化に対してさまざまなアプローチをもって、対応していきたいと考えています。新入社員の皆さんには、若い力と感性で、日立建機グループ全体に新しい風を吹き込むことを大いに期待しています。
グローバル社会では、まさに新しい時代が動き始めています。業務知識があるとか、業務経験が豊富であることなどは、過去と比べてそれほど役に立たない時代になってきたと感じています。このような時代は、やったことのないことに挑戦するマインドや、まだ世にないモノ・コトを見つけ出すチカラやセンスが一層重要であると思っています。
本日、皆さんは、日立建機の社員、すなわち全世界の日立建機グループの仲間になったわけですが、全従業員に共通する価値基準、行動基準である「Kenkijin スピリット」を遺憾なく発揮するとともに、皆さん一人ひとりが持つ個性を大切にして、各職場で活躍されることをとても楽しみにしています。私は、皆さんが活躍できる環境を作り続けていきます。
最後に、皆さんとご家族の方々のご健康をお祈りし、私の挨拶とします。