近年、「材料革命」と呼ばれるほど部品の材質も変化し、特殊な治具や工具が必要とされている。加工技術は、生み出す商品の善し悪しを左右する重要なものであり、今後ますます技術開発競争は熾烈さを増していくと考えられる。また、生産現場ではコスト意識も高いのが現状だ。
さて、最終段階で精密な部品の仕上げにリーマは必要だが、リーマ生産量日本一の会社が東京都大田区にある。この分野で国内トップシェアを誇るのは栄工舎(社長=安部川洋司氏、本社:東京都大田区)である。しかも同社がつくる切削工具の数々はニッチな分野で大活躍をしており、商品を製造販売するだけでなく再研磨まで行うという、ユーザーの面倒なことも引き受ける切削工具メーカーなのだ。同社の生産基地である新潟工場を訪ねた