多彩な事業と技術で世界のものづくりに貢献している不二越の強みといえば、なんといっても“総合機械メーカー”だということだろう。1928年の創立より培われた生産ノウハウを有する強みのもと、世界中の製造現場に独自性の高い商品やシステムを提供し、生産ラインの高能率化に貢献している。
「もっと加工に革命を!」のスローガンを掲げている同社工具事業部。切削加工条件の多様化から、超硬工具の需要が拡大する中で、2015年には超硬材料開発プロジェクトを立ち上げ、2018年に超硬素材を内製化した。材料開発、製造設計技術開発に注力し、現在、1本の工具でなんでも加工できる汎用工具、用途に合わせてダントツの性能を誇る専用工具を有する『アクアREVO』ブランド工具を次々と進化させてラインナップを拡充しており、その勢いは止まらない。工具の生産拠点である富山事業所(富山市不二越本町)にある工具事業部を訪ね、お話を伺うとともに、新商品群のデモ加工や優位性を取材した。