日本工作機械工業会がこのほどまとめた2019年6月分の受注実績は以下の通り。
2019年6月分工作機械受注総額は、989.3億円(前月比△8.9% 前年同月比△37.9%)となった。32カ月ぶりの1,000億円割れ。国内外ともに大型受注がなく、通商問題の影響により需要の停滞が続く。
内需は377.0億円(前月比△11.7% 前年同月比△40.1%)で、力強さに欠ける状態が継続。自動車や航空・造船関連の大型受注がなく、29カ月ぶりの400億円割れ。
外需は612.3億円(前月比△7.0% 前年同月比△36.4%)で、欧州や北米は前月から微減にとどまるも、中国で自動車の大型受注の剥落もあり、外需総額は31カ月ぶりの650億円割れ。
米中貿易摩擦により、内外需とも設備投資に対し慎重姿勢が継続。今後も通商問題やイラン情勢、中国経済の回復動向を注視。
6月分内需
427.1億円(前月比△1.9% 前年同月比△32.1%)。
・29カ月ぶりの400億円割れ。
・前月比3カ月連続減少。前年同月比7カ月連続減少。
・米中貿易摩擦問題等もあり、先行き不透明感による慎重姿勢が続く。
(出所:日本工作機械工業会)
6月分外需
612.3億円(前月比△7.0% 前年同月比△36.4%)
・31カ月ぶりの650億円割れ。
・前月比2カ月ぶり減少。前年同月比9カ月連続減少。
・主要3極全て前月比が減少したが、アジア(特に中国)で大きく減少。
(出所:日本工作機械工業会)