砥粒加工学会は、砥粒加工、工具、機械、計測など、ものづくりに関する技術を総合的に捉える学会として活動をしているが、その歴史は古く、1957年に砥粒加工研究会と関西砥粒加工研究会を母体としてスタートさせた加工専門の学会である。加工に関する要素研究や新加工法の発見などを担う特徴のある学会だ。
本年2月、この歴史ある砥粒加工学会会長に向井良平・三井精機工業常務が就任した。
「どんな加工でも材料と工具、加工時におけるそれらの現象は常に解明され続けなければ、それ以上の高度な加工は実現できない。」と向井会長。向井会長は、学生時代からこの学会に縁があったというから、加工とともに人生を歩んできたといっても過言ではない。加工のエキスパートでもある向井会長を訪ね、お話しを伺った。