日東工器(社長=小形明誠氏)は、このほど迅速流体継手「コンパクトゼロスピルカプラ」を開発し、発売した。
スーパーコンピュータなどの電子精密機器では、稼働時に発生する熱が故障の原因になる。そのため、冷却水を配管内に流すことで電子機器を冷やす水冷方式が導入されていた。近年では電子機器の高密度実装化に伴い、稼働時の発熱量が増加していているため、冷却効率を高めるコンパクトかつ大流量の継手のニーズが高まっている。
今回発売の「コンパクトゼロスピルカプラ」は、こうした小口径配管における大流量のニーズに対応した設計により、冷却効率の向上を実現した製品だ。また、ワンタッチ接続のため狭い箇所での作業がしやすくなっている。さらに独自の液だれ低減バルブ構造を採用し、接続・分離時の液だれ量と空気混入量を低減したことにより、配管周囲を清潔に保ち、液だれによる電子機器の故障を防止する。
サイズは、1/8、1/4の2タイプ。使用圧力は1.0MPaまでに対応。