「俺たちは70HRCでも恐れやしないぜ!」の台詞で注目度アップの製品といえば、ダイジェット工業の高硬度材の穴開け+高精度仕上げ加工用「シグマドリル・ハード」と「フィニッシュ・ハードリーマ」だが、この2種類の組み合わせにより金型高硬度材などの穴あけと仕上げの能率がアップするとして現在人気に拍車がかかり、シリーズを拡大している。
高精度・高硬度材加工用リーマ(60HRC対応)のフィニッシュ・ハードリーマの特長は、高硬度材専用母材+新PVD皮膜「DHコート」の採用。
「シグマドリル・ハード」の特長は、なんといっても本体剛性が高いこと。心厚が一般の超硬ドリルの1.6倍以上太いのだ。よってドリルの曲げ剛性・ねじれ剛性が高い。また、汎用ドリルのねじれ角30°に対し弱ねじれ15°を採用し、外周方部にコーナRを儲けており、コーナ部のチッピングを解消している。高硬度材に適した新ニング形状で中心部の耐欠損性と切り屑排出性を向上し、耐欠損性を大幅に改善した。
「70HRCの高硬度材の穴あけが可能なのはこういった特長がなせるワザです」と話す同社営業企画部田渕課長。ちなみにこの製品の必殺技は“ドリル・ア・ホール・パイルドライバー”。高硬度材に脳天穴加工という、まさに70HRCでも恐れることのない切削工具だ。
「ちなみにシグマドリル・バーも世界中で売れている商品なんですよ」とのこと。
同木村主査は「フィニッシュ・ハードリーマは約10倍にバリエーションが増加しました」と話す。「さらに微妙なサイズで加工現場のかゆいところに手が届くようになりました」とのこと。ちなみにフィニッシュハードリーマの必殺技は、“ミクロンフィニッシュ”。
美しい仕上がりを武器に高硬度材と戦っている一品である。
田渕課長、木村主査は、「お客様の欲している寸法に喜びをもたらすことができたらメーカーとして嬉しい」としている。
今年は展示会「JIMTOF2014」の年でもある。
どんな展開をみせるか楽しみだ。