平成30年度「卓越した技能者(現代の名工)」にヤマザキマザック(社長=山崎智久氏)の社員で現在、美濃加茂第二製作所サイバースピンドルファクトリーに所属し、金属加工工作機械の主軸の組立・調整作業に従事する大内美善氏が、各産業分野の卓越した技能者を表彰する平成30年度「卓越した技能者(現代の名工)」に選出された。「現代の名工」は、きわめてすぐれた技能を有し、他の技能者の模範となる卓越した技能者を厚生大臣が表彰する制度。
大内氏は昭和62年の入社以来、約30年間、一貫して金属加工用工作機械の心臓部となる主軸の組立・調整に携わり、特に難易度の高い高速主軸構成部品の高精度化に卓越した技能を有し、高性能主軸量産化のための組立技能の数値化・標準化に努めてきたことが評価され、今回の選出となった。
現在も現役組立技能者として主軸の組立・調整作業に従事し、さらに新機種開発時には試作組立段階から参画して主軸に関する改善点の指摘なども行なっている。また、若手社員のOJTによる技術指導など後進の育成にも努めている。同社の「現代の名工」は、1997年から昨年までに計5名が選出され、今回で6人目となった。
同社では、「現代の名工への選出は、本人ならびに会社にとって栄誉であり、今後も当社は高度な技能を有する人材の育成に努め、高性能な工作機械の提供を通して世界のモノづくりの発展に貢献していきます。」としている。