OKK(社長=宮島義嗣氏)が、2月15日~16日の2日間、OKK東京テクニカルセンター(埼玉県さいたま市)で東日本プライベートショーを開催した。
今回の見所は、「VC51」の多機能ハンドによるワーク搬送と自動面取り加工の実演。機械とロボットが連動する姿を見せてくれた。また、また周辺機器を担う協賛メーカー19社の製品も多数並び、華やかなプライベートショーとなった。
近年、製造現場もIT化の流れが加速しているが、データ通信技術に注力している同社が提案していたのは『OKK NetMonitor』。これは、「事務所で工場内の各機械の加工実績を管理したい」、「自宅から工場の機械の稼働状況をモニタしたい」、といった要望に応えるための技術。機械とパソコンをイーサネットで接続し、パソコン上で機械の状態のモニタ、実績管理、加工プログラムの入出力を行うもの。同社では、「お客様の生産効率向上に貢献出来るようネットワークを活用した機能として提案しています。工作機械の情報管理やダウンタイム削減に貢献する機能としてご検討をお願いします。」としている。
さて、同社の納入実績10,000台以上を誇るベストセラーシリーズ機といえば立形マシニングセンタ『VM/R SERIES』。各送り案内面は精度と剛性に優れた角形すべりガイドを踏襲し、一般部品加工からチタン等の難削材部品の加工まで対応しているマシン。今回の展示会でもOKKならではの削りを見せつけてくれた。
同社のマシンづくりの姿勢といえば、“忠実に基本なものづくり”。安定した工具交換と耐久性のためには、同社独自のカム式高速同期工具交換装置を採用している。また、厚肉リブとダイヤゴナルリブ(三角リブ)の組合せ構造による高い剛性本体で、重切削を安心して維持できるマシンとなっている。
機械加工で得ることができないと言われている平面土、直角土、真直度の実現するためには、熟練の職人による基本に忠実なキサゲ面が必要であり、これらを実現する職人技が、潤滑油の油止まりをつくり、固着や焼き付きを防止している。
IT技術と工作機械の融合を見せつけたOKKは、“使う人の立場に立った”マシンで加工現場に貢献するとしている。