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ダイジェット工業が新DHコートシリーズ第2弾「ミラーラジアス用チップFRM形」を発売!

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150530ダイジェットダイジェット工業がこのほど新DHコートシリーズ第2弾として「ミラーラジアス用チップFRM形」を発売した。この製品は、金型の高速高能率加工を実現する中仕上げから仕上加工まで、使用可能な刃先交換式ラジアスエンドミル用チップ。新材種DH102 の採用により、高硬度材の安定かつ長寿命化を実現した。炭素鋼、プリハードン鋼、工具鋼、ステンレス鋼、焼き入れ鋼、鋳鉄の平面削り、肩削り、ポケット加工、曲面加工、ヘリカル加工等に威力を発揮する。

特長は、チップが長寿命であること。高硬度材には新PVD コーティング『新DH(ダイジェットハード)コート)』と高硬度材用超微粒子超硬合金の組合せによる新材種『DH102』を採用し長寿命化を実現。一般鋼などには材種『JC8015』をラインナップしている。

また、従来のHRM 形と同様にポジ刃形を採用しており、切削抵抗が低く切れ味が良好である。従来HRM 形に無かったφ25 以上の寸法を拡張、ミラーラジアス1本で、チップを変える事により被削材を問わず荒から仕上げまで対応するので工具の集約が実現する。

サイズは、φ25 ~φ30、材種DH102 とJC8015 の計8アイテム。
価格は、7,600 円(φ25)~ (標準価格、税抜)


ヤマザキマザックが省スペース・高生産を追求した高コストパフォーマンス立形マシニングセンタ「VERTICAL CENTER PRIMOS 400 S」を新発売

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150530マザックヤマザキマザック(社長=山崎智久氏)は、このほど30番テーパ主軸の高コストパフォーマンス立形マシニングセンタ「VERTICAL CENTER PRIMOS 400 S(バーティカル センタ プリモス)」を発売した。

このマシンは、一般機械部品や二輪・自動車部品の中・量産小物部品加工に最適なコンパクトで省スペースと高生産性を追求した小型立形マシニングセンタで、立形マシニングセンタの商品群に、従来よりも小型で低価格の製品を追加している。価格を抑えながらも従来のマシニングセンタ同様の高い剛性を持ち、高速加減速1.0Gと全軸早送り速度 60m/minなど小型マシニングセンタ特有の頻繁な軸移動に対応した高コストパフォーマンス機。

また、クラス最小レベルの機械幅1280mmに加え、切粉の後方排出と機械左右のメンテナンスエリアを不要としたデザインにより、量産ラインの場合には、機械間スペースが最小になり、最小面積で構築が可能である。自動開閉ドアや2パレットチェンジャーなどの豊富な自動化対応オプションも取り揃えている。環境対応では、待機中の消費電力を既存の当社小型立形マシニングセンタVCS430Aと比べ最大で45%削減した。

オペレーターの操作性においても、KEN OKUYAMA DESIGNとの総合デザインコラボレーションによるエルゴノミクス(人間工学)に配慮したデザインを採用することにより快適作業を実現する。

特長は以下のとおり。

1.高生産性
(1)量産対応のコンパクトデザインと機械左右のメンテナンスエリア不要により、最小面積で量産ラインの構築が可能

クラス最小レベルの機械幅1,280mmに加え、切粉の後方排出と機械左右のメンテナンスエリアを不要にしたデザインにより、量産ラインの場合には、機械間スペースが最小で設置スペースが削減出来るだけでなく、作業者の動線が短くなり作業性が向上する。

(2)ハイパフォーマンスのコンパクト主軸
加工用途に応じて、オプションでハイトルク仕様の主軸も選択可能。

(3)ATCアームレスマガジン
シンプルかつ高速で工具交換可能なATCアームレスマガジンを採用し、標準14本の他に、オプションで19本と21本の選択が可能。

(4)高速・高精度位置決め
小型機特有の頻繁な軸移動に対応したX/Y/Z軸ともに60m/minの早送りと高精度位置決めにより加工時間を短縮する。

2.高剛性・高精度
(1)高剛性な機械構造
高剛性な機械構造により、鉄・鋳物の重切削にも対応(オプションでHSK-A50対応)。

(2)インテリジェント機能により安定した加工精度を維持
インテリジェント サーマルシールド(熱変位制御機能)により、安定した加工精度を維持。

3.豊富な自動化対応
自動開閉ドアや2パレットチェンジャーなど豊富な自動化オプションを取り揃えている。

4.CNC装置Mazak FZ を搭載
CNC装置は、FANUC 0iをベースとして、マザック独自の便利なメニューを加え、より良い操作性を実現したMazak FZを搭載している。

5.環境対応
待機中の消費電力は、既存の同社小型マシニングセンタVCS430Aと比べ最大で45%削減した。


仕様
150530マザック図

アマダホールディングスが米国JDSU 社の分割会社(Lumentum 社)へ資本出資 ~レーザ事業の拡大に向け、強固な関係構築へ~

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アマダホールディングス(社長=磯部 任氏)は、2008 年よりレーザ発振器の共同開発・供給パートナーとして提携関係にある光通信メーカーJDS Uniphase 社(米国:社長=ト
ーマス.H.ワクター氏)( 以下、JDSU 社)が、2014 年度6月28 日決算時点で売上高の約46%を占める光通信および商業レーザ関連事業を担う分野を分離し、新規設立する会社Lumentum Holdings 社(米国:社長 アラン・ロウ)(以下、ルメンタム社)の子会社に対し、40 百万米ドルを上限として出資する。今回の出資目的は、レーザ事業においてファイバーレーザと昨年発表した次世代のダイレクト・ダイオード・レーザ(以下、DDL)発振器の共同開発・供給パートナーであるJDSU 社との関係をより強化することにある。

今後、レーザマシンの主流はCO2 レーザからファイバーレーザとDDL へと急速に移行していくことが予想され、この進歩と多様化が著しいレーザ関連技術の開発と、市場競争力のある商品化に対応していくための提携強化となる。

JDSU 社は米国NASDAQ に上場しており、光セキュリティー・作動製品事業、ネットワーク・サービス事業、光通信・商業レーザ事業を展開し、同社のファイバーレーザやDDL の励起源となっている高出力のレーザダイオードの技術力を有している。

昨年9月に、JDSU 社は既存事業をViavi Solutions 社(以下、ビアビ社)とルメンタム社の大きく2社に分割し、新設するルメンタム社も米国NASDAQ へ上場する企業再編の実施を発表した。ビアビ社は光セキュリティー・作動製品事業、ネットワーク・サービス事業を展開し、ルメンタム社は光通信・商業レーザ事業を展開する。これに併せて同社は、ルメンタム社の子会社への優先株取得による出資を実施し、ルメンタム社との関係をより強固なものとするとともに、レーザ事業の強化をはかっていくとしている。

DMG森精機 グローバルワン加速!

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150530DMG森精機説明をする森社長DMG森精機(社長=森 雅彦氏)は、5月12日、2015年3月期連結決算を発表し、東京グローバルヘッドクォータで森社長出席のもと記者会見が開かれた。なお、会見は、テレビ会議方式で名古屋会場と同時に行われた。

同社グループを取り巻く環境は、欧州経済の先行きや原油安によるエネルギー関連需要の失速など懸念材料はあるものの、安定的な円安基調を背景に企業の高い設備投資意欲に支えられ、受注環境は引き続き堅調に推移している。このような環境下おいて、2月にDMG MORI SEIKI AKTIENGESELLSCHAFT(以下「AG社」)のフロンテン工場でオープンハウスを開催し、革新的な新オペレーティングシステム「SELOS」を搭載した高精度・高速横形マシニングセンタ「NHX 4000」の第2世代モデルと積層造形機械「LASERTEC 65 3D」を含む、計72台の最新鋭の工作機械を出展し、目標を上回る受注を獲得した。

また4月には、北京で開催された「中国国際工作機械見本市(CIMT)2015」に最大のブースを確保し、Maschinen Market誌の2015年革新的技術TOP20に選出された「SELOS」を搭載した、計33台の最新鋭工作機械を展示した。森社長は、「これまで安価でローエンドの工作機械が主流だった中国においても、より高精度で高品質な本物の工作機械が求められるようになってきた」と述べた。

さらに東京グローバルヘッドクォータで「5軸加工オープンハウス」を開催した。最新技術を搭載した5軸加工機13機種を含む、全32台を一堂に展示し、経験豊富な専任スタッフが、多数の事例やデモ加工を交えた実践的な技術ノウハウと顧客の生産性向上に貢献するソリューションを提案した。

この結果、連結売上高は1,746億60百万円(前期比8.7%増)、連結営業利益142億36百万円(前期比52.1%増)、連結経常利益203億54百万円(前期比81.0%増)、連結当期純利益152億16百万円(前期比61.1%増)となった。

地域別の動向および業績は、日本では、自動車、産業機械関連の受注が好調で、売上高は1,351億35百万円(前期比4.6%増)、利益106億6百万円(前期比68.8%増)。
米州では、自動車、航空機、医療関連で受注が引き続き好調で、売上高653億1百万円(前期比17.7%増)、利益9億5百万円(前期比34.2%減)。
欧州では、航空機関連を中心とした受注が好調に推移し、売上高376億60百万円(前期比11.5%増)、利益14億98百万円(前期比53.0%増)。
中国では自動車、金型関連を中心に、アジアでは自動車、電機機械関連を中心に引合受注が堅調に推移したが、売上高226億1百万円(前期比1.4%減)、利益12億52百万円(前期比87.5%増)となった。

今後については、日本、米州、欧州の各地域ともに受注環境は引き続き堅調に推移するものと予想される。

同社グループでは、開発、製造、販売、サービスの各分野でAG社と連携を進め、このたびのAG社の連結対象会社化にともない、これを含めた次期業績(連結)予想を示している。

ただし、決算期を3月31日から12月31日に変更するため、次期は9ヵ月決算となっている。1015年12月期は、売上高3000億円、営業利益300億円、当期利益165億円を見込んでいる。

なお、対米ドル平均市場レートは120円、対ユーロ平均市場レートは130円を想定している。

オーエスジー 新城工場内のオーエスジーコーティングサービス竣工並びにモニュメントが完成

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150530OSG

オーエスジー(社長=石川則男氏)の新城工場内にあるオーエスジーコーティングサービス(社長=彦坂光義氏)の新社屋竣工並びに鎖のモニュメントが完成し、5月15日に見学会が開催された。

150530OSG1新城工場について説明をする今泉部長新城工場は、特殊工具対応へ変化を遂げたハイス製品の専門工場。同社第2製造部 今泉英明部長は、「世の中では超硬化が進んでいるが、なぜ、この工場はハイスに力を入れているかというと、超硬合金は工具としては特性バランスに優れ非常に魅力的な材料であるが、ハイスというのは、他の工具材質では得られない高い靱性があり、世の中には、靱性を必要とする加工も多く存在する。したがって超硬化が進む中においてもハイスの需要はある。例えばタップの下穴などは超硬ドリルで強行にあけていくと、表面が硬化してしまう。耐熱合金もいきなり超硬でバリバリ削ると表層に加工硬化層、変質層などができる。これが飛行機などに使われる製品にしたときに問題が起きるケースもあるので、ハイスで優しく削るのが望ましい」とハイス工具の必要性を説明した。

新城工場を見学したあと、オーエスジーコーティングサービスの竣工記念セレモニーが開かれ、オーエスジー 大沢会長、オーエスジーコーティングサービス 彦坂社長、モニュメントを製作した芸術家の三澤憲司氏、関係者を囲んで懇談した。

2001年にオーエスジーから分社したオーエスジーコーティングサービスは、コーティングの受託生産をしている。現在では、切削工具のみならず、金型、機械部品などへのコーティングを通して様々な産業で幅広く利用されている。

150530OSG2オーエスジーコーティングサービス 彦坂社長オーエスジーコーティングサービスの彦坂社長は、「われわれは4つの使命がある。ひとつは、オーエスジーが2020年に1500億円の売上げを達成すること。それに向けて生産能力のアップ、受注力の増大を目的としている。二つ目はグローバルコーティングのマザー工場の位置付けとして工場内の機能アップを図っていく。すでにオーエスジーグループは世界中にコーティング事業を展開しているが、そこへの技術支援を行っていく。三つ目はオーエスジーが掲げている航空機産業への受注拡大。われわれが独自に持っている超結晶ダイヤモンドコーティングは、炭素系樹脂の加工に強く世界出も非常に強い競争力を持っている。また耐熱合金用の新しいコーティングの生産能力も上げていきたい。四つ目はアフターマーケットといわれる市場を拡大したい。お客様がお使いしたものをリユース、つまり再研磨と再コーティングをして再びお客様のところにお戻しする、ということを拡大していきたい」と抱負を語った。

150530OSG3オーエスジー 大沢会長この中で大沢会長は、「コーティング会社の社長を社内で公募したところ、手をあげてくれたのが彦坂だった。彼は営業畑だった。私は内心、営業を担当する者が社長になってくれればいいな、と思っていたので嬉しかったことを覚えている」とオーエスジーコーティングサービスの設立秘話に触れた。

続いて大沢会長から三澤憲司氏をはじめ、関係社に記念品が授与された。


写真左は芸術家の三澤憲司氏
150530OSG4

その後、オーエスジーアカデミー(豊川市一宮町)内にある靑山製作所再研磨工場を見学したあと、感謝の集いが開かれ、宴もたけなわのころ、散会した。

不二越 藤井孝宏氏 春の黄綬褒章を授章 ~手の感覚や研削音など五感をフル活用し、ミクロンレベルの仕上げ加工を施す~

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150530不二越藤井孝宏氏不二越 工具事業部 工具製造所 EXTブローチ課に所属する藤井孝宏氏(59歳)が、春の黄綬褒章を授章した。

手動の工作機械を使い、クリスマスブローチの最重要部位である歯形を研削。手の感覚や研削音など五感をフルに活かし、機械では出来ない数ミクロンレベルの仕上げ加工を施している。その卓越した技能を活かし、クリスマスブローチの品質・精度の向上と、量産化・標準化をすすめ、今日の大型発電機のタービン製造やエネルギー産業の発展に寄与してきたことが、高く評価された。

クリスマスブローチは、航空機のジェットエンジンや発電機のタービンディスクを加工する精密工具で、断面がクリスマスツリー型の形状であることから、クリスマスブローチと呼ばれている。高温・高圧・高速で回転するタービンの安全な運転を実現するため、ミクロン単位の高精度が要求される工具である。同社は国内外の主要なジェットエンジン・発電機メーカーへ納入しており、世界トップシェアを有している。

150530不二越1

ものづくりへの思い「何ごとも追究・探求する気持ちで向上心を持ち続ける」

150530不二越2作業する藤井氏藤井氏は、「このたびの受章の栄に浴し、身に余る光栄に存じます。長年携ってきた仕事が評価されたことを、大変嬉しく思っております。このような栄誉ある褒章は、私のような者がいただくものではないとも思いましたが、これまで一緒に仕事にとり組んできた職場の仲間の代表として、また同じ仕事をしている方々への励みになればと考え、お受けさせて頂きました。このような業務に就かせてくれた会社、ならびに工具製造所の皆様に、大変感謝いたしております」コメント。これまでの職歴とものづくりへの思いを次のように語った。


150530不二越3「1974 年の入社以来、41 年間ブローチの手動歯形研削作業一筋に携わってきました。現職場に配属され、先輩方から作業を教わり仕事を覚えてきましたが、厳しい反面、ものづくりの楽しさも感じるようになりました。ある時、製品を修正する仕事を任され、その修正した製品の精度が非常に良いと、お客様から高い評価をいただいたことがありました。その時、実際に自分の作業が評価されたことがとてもうれしく、また自分でここまでできるという自信もついて、やる気が増すと同時に、ものづくりへの興味が一層湧いてきました。ブローチは歯の精度が命です。そのため、お客様の加工精度の要求は大変厳しく、自分の中で、何度も限界を感じたことがあります。たとえば、刃先の研削を行なうなかで、数ミクロン位置ズレするという問題が発生することがありました。位置ズレの方向と量を数値化して把握することができず、実際に加工したブローチでの切削テストと、歯形の細かな微調整を繰り返し行ないながら、修正していきました。複雑で微細な加工を行なうには、熟練した成形技能が不可欠で、自分自身、さらなる技能の修練が必要だと感じた瞬間でもありました。この職場に配属された当初は、失敗もたくさんあり、多くの方にご迷惑を掛けました。同じミスは絶対にしないぞ、と自分自身に言い聞かせながら、今日まで頑張ってきました。ミスをしようとして仕事する人はいませんが、ミスをしたあとの気持ち、反省が大事だと思います。この気持ちがあれば、加工精度や品質の向上も、加工時間の短縮も、まだまだできるはずです。何事も追究・探求する気持ちで、自己満足せず向上心を持ち続ければ、仕事への意欲は増し、張り合いも出てくると思います」(藤井氏)

150530不二越4また、今後の豊富について、「先輩から“ハンドルの目盛りでは、砥石の最終移動量は測れない。目と音、指先の感覚など五感をフルに使って研削するしかない”と教わりました。この技能を、後輩達に実践を通して教え伝えていくのはもちろんのこと、つねに自分の技能に満足せず、自ら努力・改善を続けていく気持ちが大事だと伝えていきたい。また、何時かは私の仕事を機械化、自動化できるよう、全力でサポートしていきたいと思います」と語っている。

日本工具工業会が第68回通常総会並びに春季合同部会を開く ~超硬工具協会との統合へ~

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150530工具1総括する堀理事長日本工具工業会(理事長=堀 功 不二越常務)が4月24日、東京都内の銀行倶楽部で平成27年度(第68回)通常総会並びに春季合同部会を開催し、超硬工具協会との統合を決議した。6月3日に解散総会を開いたあと、同日に新組織となる「日本機械工具工業会」の設立総会が開催される。

総会が終了したあと、春季合同部会が開催され、平成26年度生産実績および平成27年度生産額見通しと国内生産や輸出入について説明があった。また、技術委員会並びに環境委員会の委員長からそれぞれ報告があった。

最後に堀理事長が総括した。
この中で堀理事長は、「平成26年度は1120億円近くの生産出荷が達成できた。われわれの産業機構が大きくなっていることを示せたのではないか。常に前進を目指して高い目標を持ってわれわれは取り組まなければならないと感じている。日本の工業規格についても邁進していけるようにと思っている。われわれの技術を世界に発信していく意味においても企画戦略は非常に大切なので、推進していきたい。環境については、コバルトリスクの低減措置を進めていかないと、私企業の負担が大きくなる。これは超硬工具協会と一緒になって業界全体で緩和措置を進めていかなければ、と思っている。われわれの培ってきた経験と知見を生かして活動を強化していきたいと思っている」と述べた。

150530工具2挨拶する石川副理事長懇親会で、石川則男副理事長(オーエスジー社長)が、「超硬工具協会と正式な統合の承認をいただいた。日本工具工業会は1948年に創立され、67年もの間、活動してきた。それぞれの会員企業は熱い思い入れがあって、多少淋しいような気持ちがあるのだが、この新しい統合に向けて次の世代を担う方達が良かったな、と心から思えるようにと祈念している」と期待を込めた。


150530工具3あいさつする佐脇経産省産業機械課長来賓を代表して、佐脇紀代志 経済産業省産業機械課長が、「将来に向けた大きな判断をされて、新しく大きな基盤をつくるために歩まれたと承知している。工具はものをつくるために欠くことのできない基本であるが、業界の皆様が一致団結して共通の課題を解決するための基盤をつくられることを心強く思っている」とあいさつをした。

「国内外の受注拡大続く」日本工作機械工業会が総会を開く

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150530日工会1写真右から中村健一副会長、稲葉善治副会長、牧野二郎副会長、花木義麿会長、森雅彦副会長、山岡靖幸副会長、石丸雍二日工会専務理事本工作機械工業会(会長=花木義麿 オークマ社長)が5月21日、都内のホテルニューオータニで第4回通常総会を開催した。

総会後に記者会見が開かれた。花木会長は、日頃の感謝を述べたあと、「伝統ある日工会会長職の責任の重さを身に沁みて感じているところである。昨今、話題のインダストリー4.0やロボット革命等、国内外で新しいものづくりのあり方が模索されている。この新時代の中、わが国工作機械産業のさらなる飛躍を期して新たな礎を築くことが会長である私の重要な責務である」とした。


150530日工会2あいさつする花木会長記者会見後、場所を移して懇親会が開かれた。
あいさつに立った花木会長は、「一昨年に私が日本工作機械工業会のバトンを引き継いで二年が経過した。この間、政策による支援の効果もあり工作機械産業の市場環境は大きく好転をした。日工会の工作機械受注額の動きをみると、2014年は前年比35.1%増の1兆5094億円となり、4年連続して1兆円を超えることができた。本年においては、1月から4月までの日工会受注累計は5346億円となった。本年の1/3が経過した現時点で年初の受注見通しの1兆5500億円を上回る勢いで推移している。工作機械需要は内外需総じて堅調に推移、内需においては為替の安定を背景に企業収益が大きく改善し、設備の更新・合理化投資のマインドが向上しているに伴い、工作機械需要が拡大してきた。また、生産性向上設備投資促進税制や省エネ補助金、即ち地域向上、中小企業等の省エネルギー設備導入補助金が工作機械需要の拡大を強く後押ししている。国内外の堅調な市場環境の中、日工会会員各所の努力により、国内外の受注拡大が続いている。次に平成26年度の日工会活動を振り返ると、産学官の連携による叡智を結集して先端技術の研究開発と標準化を推進する加工システム研究開発機構の立ち上げに向け、準備作業を進め大きく前進している。次に昨年開催されたJIMTOFでは活発な商談、先端技術のアピールなど充実した展示会となった。平成27年度の日工会活動については、この2年に取り組んできた4つの重点課題である、産学官連携の強化、標準化戦略の強化、JIMTOFの求心力の強化、人材の確保等々をはじめとする中長期的な課題への対応をさらに深化発展させていく」と述べた。

150530日工会3あいさつする黒田篤郎経産省製造産業局長来賓を代表して、黒田篤郎 経済産業省製造産業局長が、「経済は好循環に動き始めている。この景気回復の実感を全国津々浦々中小企業も含め広めるのはわれわれの仕事だと思っている。特にアベノミクス三本目の矢は成長戦略を実現させる正念場でもある。三年前は六重苦に加えデフレで七重苦とも言われたが、円高も一服し、法人税改革も方向が定まるなど、ずいぶん課題が良い方向に向かっている。工作機械の世界はまさにマザーマシンといわれ、産業の根幹な部分である。貿易収支は大赤字だが、この厳しい中で、黒字を保っている二つの産業がある。それは自動車と工作機械であり、この二つが黒字の稼ぎ頭でもあるといえる。また、このほどロボット革命イニシアティブ協議会を立ち上げたが、この中核になるのがまさに工作機械メーカーの皆様である。IOTの時代がやって来たが、ドイツのインダストリー4.0、アメリカのインダストリアル・インターネットに対し、日本はどうやって対応していくのか、と問われているが、われわれは得意分野であるロボットや工作機械をいかにデジタル化するかを世界に向けて発信していきたい」とあいさつした。


CIMT2015見学レポート 「過去と比べ変化も体感」

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4月20日(月)~25日(土)の6日間、北京市郊外の中国国際展覧中心(新館)において第14回 中国国際工作機械見本市(Chaina International Machine Tool Show “CIMT2015”)が開催された。

私は2011年、2013年と今回で3回連続して参加しており、過去と比べた変化点も感じることができた。PART 1では全体の概要、PART 2では中国・欧州・台湾・韓国メーカーの出展内容をレポートする。

(文・写真=下村栄司)

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セコ・ツールズが仕上げを滑らかにする Turbo 10 PCD フライス加工用チップを発表

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150615セコツールズセコ・ツールズがこのほど広く普及している Turbo 10 カッタ対応の PCD フライス加工用チップ材種 2 製品を新たに発表した。

PCD05 と PCD20 は定評ある PCD 材種で、主にアルミニウム、チタン合金の仕上げ加工において比類のない表面品質をつくりだす。これらの被削材は、主に航空宇宙産業や自動車業界で使用される。新しい材種は、ポリマーや繊維強化複合材の切削でも高い効果を発揮する。

PCD05 および PCD20 フライス加工用チップは単独でも、Turbo 10 カッタ本体に超硬チップと一緒に取り付けても使用できる。超硬チップと一緒に使用すると、PCD チップ材種は固定ポケットでワイパーチップの役割をする。その一方、PCD05 および PCD20 を単独で Turbo 10 カッタ本体で使うと、その潜在力が最適化され、切削パラメータを最大限に引き出せる。

超硬ソリッド体チップの PCD05 および PCD20 は X010 チップサイズで提供しており、コーナ R 0.4 mm(0.16 インチ)、ワイパー長 1.08 mm(0.43 インチ)。

PCD05 および PCD20 を収容する Turbo 10 カッタボディは精密加工されたポケット部を備えており、工具本体とチップ間の接触を最適に保つことで、振れ、安定性、工具寿命を改善する。クーラント スルー供給口が統合されて生産性が向上し、切り屑排出性がさらに向上する。

タンガロイが鋳物旋削加工用 新CVD コーティング材種 『T515』発売

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150515タンガロイタンガロイ(社長=木下聡)がこのほど鋳物旋削加工用新CVD コーティング材種『T515』の発売を開始した。

T515 は、専用の新母材及び新コーティングを採用した鋳物加工に最適な高汎用性材種。母材コーティング界面の密着性を向上させたことで、耐チッピング性及び耐剥離性を改善し、安定した加工が可能になった。

アルミナ(Al2O3)被膜を弊社従来品よりも1.7 倍厚膜化したことにより、高速加工での耐摩耗性を大幅に向上させることに成功、圧倒的な長寿命を実現するとしている。

また、弊社独自の特殊表面処理技術であるPremiumTec を採用し表面平滑性を向上させたことで抜群の耐チッピング性及び耐溶着性を発揮する。

同社では、「簡単にインサートを選択して頂けるよう、全周タイプとフラットトップタイプを主に標準在庫に設定しました。鋳物旋削加工用新CVD コーティング材種T515 は、一般的な加工領域から高速加工領域において抜群の信頼性で安定した加工を実現することで、鋳物加工用弊社既存材種T5100 シリーズと併せて、あらゆる鋳物加工に対応し、お客様の生産性向上に貢献します」としている。

主な特長は以下のとおり。

●母材コーティング界面の密着性を向上させ耐チッピング性及び耐剥離性を大幅に向上
●アルミナ膜厚を従来よりも厚膜化し、高速加工領域での耐摩耗性を向上
●PremiumTec の表面平滑性の向上により耐チッピング性及び耐溶着性を大幅に改善

■主な形番と標準価格
●インサート
・CNMG120408 T515 850 円 (税込み 918 円)
・DNMG150612 T515 1,460 円 (税込み 1,577 円)
・WNMA080412 T515 1,320 円 (税込み 1,426 円)
・VNMG160404 T515 1,300 円 (税込み 1,404 円)
全アイテム:インサート 32 形番

メカトロテックジャパン(MECT)2015主催者企画展示 “燃えない”“割れない”最新Mg加工に決定

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150615メカトロKUMADAIマグネシウム合金国内最大級の工作機械見本市メカトロテックジャパン2015(以下:MECT2015)を主催するニュースダイジェスト社(社長=樋口八郎氏)は、MECT2015の主催者企画展示コーナー「コンセプトゾーン」(※1)で新たな研究で進化したマグネシウム(Mg)2種を加工実演する。Mgは実用金属の中で最も軽く、最も埋蔵量の多い材料ですが、「発火温度が低く発火しやすい」、「成形加工時に割れやすい」という欠点を持っている。

こういった背景を受け、熊本大学は“燃えない”Mg「KUMADAIマグネシウム合金」(※2)を開発した。この材料は、Mgの沸点である1091℃を超えても燃えずに沸騰する性質を持っている。会場ではこの「KUMADAIマグネシウム合金」を使い、切削加工の実演をする。また、独自の金属組織制御技術により塑性加工を可能にした住友電気工業が開発した「AZ91」(※3)のプレス成形加工も披露する。会場内の特設ステージでは「Mgの安全な取り扱い方」についてのセミナーも開催する。

【コンセプトゾーン概要】
◇テーマ:軽量化革命!Mg“燃えない”“割れない”が世界を変える
◇開催場所:ポートメッセなごや1号館内特設会場
◇実施期間:10月21日(水)~24日(土)

●展示内容

Aゾーン“燃えない”が世界を変える
バナーであぶって1000℃以上に加熱しても発火せず沸騰する、熊本大学の河村能人教授が開発したKUMADAIマグネシウム合金を使い、自動車、航空機、鉄道車両に関するオリジナルの切削技術を披露する。

Bゾーン“割れない”が世界を変える
塑性加工にまったく向かなかったMg合金AZ91が、住友電気工業の独自の急冷凝固技術で“割れない”素材に変身。会場では常識を覆す100mmの深絞り技術を披露する。

(※1)コンセプトゾーン
工作機械にまつわる最新加工技術を1号館特設会場で実演展示することで、来場者に少しでも仕事のヒントをつかんでもらい、国内製造業を活性化することが狙い。前回展では「日本の技術を医療で活かせ」と題し、最新医療部品の加工を会場内で実演した。

(※2)KUMADAIマグネシウム合金
KUMADAIマグネシウム合金には「耐熱合金」と「不燃合金」という2種類の合金があり、さらに製造法によって「鋳造合金」と「超急冷合金」の2種類に分類される。米連邦航空局(FAA)が策定したMg燃焼試験に合格し、2014年10月には米ボーイング社と次世代航空機への実装化を目指した共同研究を開始している。

(※3)AZ91
AZ91はマグネシウムにアルミニウムを9質量%、亜鉛を1質量%添加したもの。耐食性に優れているものの加工の難しさから板材は実現されておらず、鋳造材が限定的に利用されていた。住友電気工業が開発したAZ91板材はAZ91鋳造材と比べて強度は1.5倍
以上の380MPa、伸びは数倍となる10%以上を達成。独自の鋳造・圧延加工により板材の開発・量産化に世界で初めて成功した。

三菱日立ツールが「快削Bブレーカ」及び「振動抑制ボデー ASDF形」を追加発売!

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150615三菱日立ツール1三菱日立ツール(社長=増田照彦氏)の『アルファ デュアルフェイス ミル ASDF/H形』は発売以来、その経済性にすぐれた8コーナインサートや加工環境に応じて高送り加工(ASDF形)と高切込み加工(ASDH形)の使い分けが出来ることから、高い評価を得ていたが、このほど、さらなる適用領域の拡大を目指し、切削抵抗低減のための『快削Bブレーカ』とビビリ振動低減のための『振動抑制ボデー』を追加発売した。平面切削を主とする粗・中仕上げ加工(機械部品、自動車部品、金型等)に威力を発揮する。

特長は、以下のとおり。

(1) 快削Bブレーカによる切削抵抗低減

150615三菱日立ツール2
・切れ刃形状をポジティブ設定にすることで、切削抵抗を従来形状に比べ10%低減している。
・切削抵抗低減により、剛性が低い加工環境下においても、良好な切削を実現する。

(2)振動抑制ボデーによるビビリ振動対策(ASDF形)
・インサートを不等分割ピッチで配列することで、ビビリ振動の主要因である自励振動を抑制できる。
・従来品に比べ、ビビリ振動を抑制することで、加工能率を改善することが可能。

価格は、ホルダ:ボアタイプ(φ63~160): \71,496~\178,200(消費税込み)、インサート:SNMU1607EN-B: \1,814(消費税込み)。

三菱マテリアルが続々と新製品を投入!

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三菱マテリアル 加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=鶴巻二三男氏)が、続々と新製品を市場投入している。汎用超硬ソリッドドリル“WSTARドリルシリーズ” 「MVS」に小径サイズを、また、刃先交換式ドリル「MVX」に太径アイテムをそれぞれ追加した。

汎用超硬ソリッドドリル"WSTARドリルシリーズ“「MVS」に小径サイズを追加

150615三菱マテリアル1汎用超硬ソリッドドリル“WSTARドリルシリーズ”「MVS」は、多様な被削材、幅広い
切削領域で安定加工を実現する新世代汎用超硬ソリッドドリルとして高い評価を得ているが、このほど内部給油式「MVS」に小径深穴加工仕様のドリル径1.0mm~2.9mmのサイズを追加した。

汎用超硬ソリッドドリル“WSTARドリルシリーズ”「MVS」小径サイズの主な特長は、
以下の通り。

① 切刃強度を重視した新直線刃形を採用し、高い刃先安定性を実現。
② 最適化した新溝形状により、切りくず排出性を向上させ、深穴加工における
トラブルを防止。
③ ガイド性を高めるダブルマージンを採用し、穴精度の向上と切削抵抗のバラ
ンスに優れ、高精度かつ安定した加工を実現。
④ ドリル径1.0mmから2.9mmを0.1mm飛びで規格在庫化。
⑤ 穴深さはガイド穴用のL/D=2をはじめL/D=7,12,20,25,30の6サイズを規格
在庫化し深穴加工にも対応可能。

【追加型番】 内部給油式「MVS」 ドリル径 1.0mm~2.9mm 120型番
【標準価格】 9,270円~26,100円
 (代表型番)    
MVS0100X02S030  9,270円(税込価格 10,012円)
MVS0150X07S030 12,600円(税込価格13,608円)
MVS0200X25S030 23,900円(税込価格 25,812円)
MVS0290X30S030 26,100円(税込価格28,188円)

刃先交換式ドリル「MVX」に太径アイテムを追加

150615三菱マテリアル2刃先交換式ドリル「MVX」は、完全4コ-ナ仕様により経済性、外刃内刃の最適配置と材種設定によってこれまで以上の切削性と長寿命を実現している。さらに、表面硬度を高めると共に最適設計されたボディにより高剛性を確保し、L/D=6の加工を実現し多くのユーザーから好評を博していることを受け、このほどドリル径42mmから63mmまでの太径サイズに取付け部径40mmのアイテムを追加した。

刃先交換式ドリル「MVX」の主な特長は、以下の通り。

① 完全4コーナ仕様のインサートにより経済的。
② 外刃と内刃の特性にあった材種の選択により長寿命を実現。
③ 外周切れ刃にはワイパー刃を設け、良好な壁面精度を実現。

【品名/追加型番】刃先交換式ドリルMVXボディ46型番
【標準価格】ボディ81,500円~106,000円
 (代表型番)    
MVX4200X6F40   106,000円(税込価格 114,480円
MVX6300X4F40   93,100円(税込価格100,548円)
MVX6300X5F40 101,000円(税込価格109,080円)

「世界の輸入機械を顧客のニーズに合わせて提供していく」日本工作機械輸入協会が総会を開く

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150515輸入協会1あいさつする中川貴夫新会長4月20日で創立60周年を迎えた日本工作機械輸入協会が5月26日、都内の日比谷松本楼で平成27年度通常総会を開催し、新会長に中川貴夫シーケービー社長を選任した。

懇親会であいさつに立った中川新会長は、「わたしはシーケービーで30年間、社内外を問わず諸先輩方より工作機械の貿易商社のあるべき姿を教えられた。海外が遠く、通信手段も遅い困難な時代を経て、日本企業が海外に生産拠点を移転している今でも、日本人のものづくりのお役に立ちたいという気持ちは当時とまったく変わっていない。若い人達にはぜひとも工作機械の貿易商社の一員として海外と日本の間にある文化や商習慣の違いを乗り越え、日本経済を支える大きな使命感と夢を引き継いでいきたいと思っている。昨今の急激な技術革新において、世界から情報を集め、世界の特長ある輸入工作機械をお客様のニーズに合わせて提供していくことは、社会的使命や役割であることを認識している。当協会は業界団体の一員としてプラスアルファのあるスパイス的な唯一無二の存在感を発揮していく。会員企業と連携しながら当協会の目的である工作機械および技術の輸入の発展、会員企業の利益の増進、日本産業および経済発展の貢献のさらなる実現に向けて決意を新たに歩んで参いきたい」と述べた。

150615輸入協会2あいさつする佐脇 経産省 産業機械課長新会員の紹介があったあと、来賓を代表して佐脇紀代志 経済産業省製造産業局産業機械課長があいさつをした。この中で佐脇課長は、日頃の感謝を述べたあと、「マクロの経済指標をみると、まだまだ諸要素があるが力強く推移し、安倍政権が狙っている目標が明確に数字上に現れている。工作機械関係を中心に設備投資意欲が堅調に続いている。マクロ経済が好転することによってより前向きな新しいものにチャレンジするような投資を今後増やしていくような傾向が見て取れる。わたしどももこのような状況をさらに支えて国内経済政策として展開していく。必ずや日本の工作機会市場も広がりをみせるのではないか、と期待している」とした。


三菱日立ツール 発足後初の代理店総会を開催

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150615三菱日立ツール代理店会1三菱日立ツール(社長=増田照彦氏)発足後初の代理店会総会が6月2日、都内のホテル日航東京で開催された。

代理店会を代表して、清水善昭 シミズ産業会長が、「総合力と新商品の開発技術力がミックスされ、従来にない素晴らしい切削工具メーカーが誕生し、優れた商品を供給してくれると期待をしている」とあいさつした。

ものに心ありて まして人

150615三菱日立ツール2増田三菱日立ツール社長増田社長があいさつに立った。この中で増田社長は日頃の感謝を述べたあと、「三菱日立ツールがスタートして丸二ヶ月が経過した。この新会社として連結の850人全員が同期生になり、大きな時の区切りを迎えた。わたしは“ものに心ありて まして人”ということを訴えている。たとえば、建物、設備、機械、目の前を流れている原料、仕掛品、半製品全てに心があると信じることで、見える景色が違ってくる。モノに心があると思うと丁寧に扱うので、安全というお返しで応えてくれる。心を込めた製品は、営業を通じて皆様方にパスされる。それがまたユーザーに届けられる。心のこもったままお客様に使っていただくということは、営業マンは、製造者の心を受けた製品をお客様に、そして丁寧に切削条件を提示していただくことでこの製品は持てる力を遺憾なく発揮し、心地良く寿命に達する。そして次の生を求めてリサイクルへ、というリレーが続く。三菱日立ツールは、三菱マテリアルと旧日立ツール両社の深みと奥行きの技術に裏付けられた製品が特長である。メイドインジャパンの中で“尖った会社が”がひとつくらいあってもいいんじゃないか。この実践哲学を国内外に発信していきたい」とあいさつした。

小泉敏男取締役営業本部長から営業概況報告があった。その中で営業本部方針について、①グローバルな営業展開、国内外の連携を強化、②グローバルな商品品開発業種(部品)を絞った商品開発、③金型分野シェアナンバーワン、ソリューション営業(Hi-Pre2)の強化、④省エネ分野への拡販。耐熱鋼加工の受注拡大、⑤三菱・日立グループユーザーへの拡販を強化する――と説明があった。

続いて議事に移り、平成26年度事業報告及び会計報告、平成27年度事業計画案、平成27年度予算案が承認された。

日本工作機器工業会が創立60周年記念式典を開催

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150615機器1あいさつする寺町会長日本工作機器工業会(会長=寺町彰博 THK社長)が5月27日、東京・千代田区のホテルニューオータニで創立60周年記念式典・祝賀会を開催した。

記念式典では寺町会長の祝辞があった。この中で寺町会長は、「当工業会は昭和30年に設立され、昭和60年には創立30周年式典を、平成17年には創立50周年記念式典を実施してきた。急速に進む技術革新や内外事業環境の変化に即応するため、10年間をひとつの区切りとして捉えている。改めて直近の10年感を振り返ってみると、その取り巻く状況には大きな変化があったが、工作機械をはじめとする広範な産業機械に使用される部分品、工作物保持具、工具保持具、付属機器等の優れた工作機器の供給を続けてきた。生産額は2005年からおおよそ4年間では2000億円台を維持してきたが、2009年にはリーマンショックの影響が堅調に現れ、1/3まで減少し、2年後の2011年には1800億円台を超える水準まで回復したが、同年3月に発生した東日本大震災や超円高を契機としてサプライチェーン再構築の問題や、生産拠点の海外移転加速による内需の影響などもあり、2年連続して生産額の減少が続き、昨年、やっと1700億円台を回復する水準となった。当工業会は2012年4月1日付けで一般社団法人に移行したが、新制度では法律の規定により明確な基準が定められており、運営に関する自主性が求められるとともに責任も伴うが、その特長を活かした事業活動を展開し、会員各位の期待に応えるかが問われている。こういった認識を新たにして業界の発展を図るとともにわが国産業の発展と、国民生活の向上に貢献していきたい」と決意を表した。

150615機器2続いて表彰式では経済産業大臣表彰に、北川祐治 北川鉄工所社長、北口良一 大昭和精機会長、寺町彰博 THK社長、溝口春機 MSTコーポレーション社長をはじめ、経済産業省製造産業局表彰、学識経験者、永年役員、永年会員に会長感謝状がそれぞれ贈られ、北口氏が謝辞を述べた。来賓を代表して宮沢洋一経済産業大臣から祝辞があった。(代読)

祝賀会では寺町会長のあいさつ、来賓代表として黒田篤郎 経済産業省製造産業局長、花木義麿 日本工作機械工業会会長の祝辞があり、北川副会長の発声で乾杯をした。

初代会長に本間博夫不二越社長 日本機械工具工業会

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150615機械工具1日本機械工具工業会創立総会が6月3日、都内のTKPガーデンシティ品川で開催され、初代会長に本間博夫氏(不二越社長)が就任した。なお、英文名称は「Japan Cutting & Wear-resistant Tool Association」。略称「JTA」。

副会長は、牛島 望氏(住友電気工業常務)、石川則男氏(オーエスジー社長)、木下徳彦氏(冨士ダイス社長)、渡邊芳男氏(彌満和製作所社長)が就任した。また、専務理事は、日下部裕次氏(旧日本工具工業会専務理事)と関口紳一郎氏(旧超硬工具協会専務理事)の2名となった。

設立総会は増田照彦 旧超硬工具協会理事長(三菱日立ツール社長)が議長となり議事を審議し、定款の承認を行った。なお、新工業界の会員数は、正会員77社、賛助会員45社、計122社となった。

日本機械工具工業会は、コンプライアンス、総務、業務、技術、環境、国際、工業会選考の7つの委員会と、製品別部会、地区会員連絡会で構成される。

「異榻同夢」で67年の歴史の中で培ってきた力を新しい工業会のもとに結集

150615機械工具2あいさつする本間新会長
発足に当たって本間新会長があいさつをした。
あいさつの概要は次のとおり。

本日設立された日本機械工具工業会の会長職を拝命し、大変光栄に感じるとともにその責任の重さに身の引き締まる思いである。皆様方のお力添えを賜り、新しい会と会員の皆様の発展に努めていく所存である。“異榻同夢”という言葉がある。場所や環境が違っても同じ夢、目標を持つ者という意味だそうだが、まさに同じ夢を持つ二つの工業会が一つになるということは、非常に大きなインパクトがあると思っている。

設立以来67年の歴史の中で培ってきた両工業会の力と財産を新しい会のもとに結集、結束し、大きなパワーとしてものづくりの発展に貢献していかなければならないと強く思っている。

切削工具は産業のコメ、ものづくりの礎である。われわれの商品は日本の生産技術を一層強化し、圧倒的な生産性の確立、イノベーションの取り組みで世界のものづくりをリードする役目を担っている。

日本機械工業会の設立、今回の統合こそ、その実現に向けた第一歩である。統合の相乗効果によってさらにスパイラルアップしていくことが求められていると感じている。一方で市場のグローバル化、海外大手メーカーの伸長、新興国メーカーのキャッチアップ、さらには資源・環境問題、規格標準化、コンプライアンスなど課題は山積しているが、会員全員が協力し合って一つ一つ解決していかなければならないと思っている。

わたしは日頃から社内で申し上げていることがある。それは“日本で売れないものは海外でも売れない”、“日本でつくれないものは海外でもつくれない”ということ。言い換えると、日本の生産技術力は世界のどこへ行ってでも通用し勝負ができると感じている。

日本機械工具工業会は、統合により売上げ規模は4500億円、会員数122社という非常に大きな有力団体となった。この存在感を活かして今こそ、他の関連した工業会も巻き込んで、ものづくりの改革、生産技術革新の原動力として大きなうねりになる時が来たと強く感じている。

技能士合格者数100人超え達成! ~テクノ小千谷名匠塾の取り組み~ 

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金属加工業で有名な新潟県の中でも小千谷市は特定分野で高いシェアと技術力を持つ企業が豊富であることが有名である。以前、小千谷市内にある企業を取材したときに、「小千谷の製造業はリーマンショックが起きる前も起きた後も現在も従業員数の変動がない」と聞いた。このことからも、この地域が基礎体力のある優良企業が多いことが分かる。

小千谷市の製造業がなぜ時流が悪くなっても従業員数の変動が少ないのか―――。
団塊世代の退職や熟練技能者の減少により技術力の低下や技能の伝承が危ぶまれている現代において、これらの課題に対応する組織「テクノ小千谷名匠塾」(理事長=木村敬知氏)の活動に注目せずにはいられない。小千谷鉄工電子協同組合・事務局の櫻井貴将氏をはじめ、講師陣にもお話しを聞いた。

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日本工作機械販売協会 新会長に冨田 薫氏

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150703日工販1あいさつする冨田新会長日本工作機械販売協会が6月9日、都内の第一ホテル東京で第46回通常総会を開き、新会長に冨田 薫 トミタ社長が選任された。

総会後の懇親パーティであいさつに立った冨田新会長は、「日工販は日本のものづくりとともに歩んできた長い歴史と実績があり身の引き締まる思いである。協会の発展、ひいては日本のものづくりの発展に貢献する所存である。わが国の工作機械は1990年が最高の年だったと思うが、暦年で受注が1兆4000億円、うち内需が1兆円だった。それからバブルの崩壊や日本の空洞化などがあり、内需は減少し、外需は増加していった。そしてリーマンショックが起きた。2009年に総受注が4100億円まで落ち、内需がうち1600億円になってしまったが、2014年に総受注が1兆5000億円を超えるところまで回復していった。昨年あたりから円安や政府のものづくり補助金、省エネ補助金、設備投資減税等、機械設備需要が盛り上がってきたこともあり、今年度は1兆6000億円超えまでいけそうかな、と期待をしている。さらなる受注拡大のために各会員の販売力が重要である」と述べた。

佐脇経済産業省産業機械課長来賓を代表して、佐脇紀代志 経済産業省製造産業局産業機械課長が、「内需が堅調に動いており、今まで設備投資を控えていたお客様も購買意欲が出てきたようだ。日本の設備投資・更新投資需要も含めまだまだ余力があるように感じている。また円安、為替の正常化が国内のものづくり基盤の充実につながっている。とりわけ日本の工作機械は高性能であり、さまざまなものづくりの実力を高めるポテンシャルを十分秘めている。日本のものづくり産業を一歩新しいステージに高めてご活躍いただきたいと思っている」とあいさつをした。

150703日工販3花木日工会会長続いて、花木義麿 日本工作機械工業会会長(オークマ社長)があいさつをした。この中で花木日工会会長は、「1月から5月までの日工会の受注累計は6731億円となった。本年の日工会の受注見通しとしている1兆5500億円に対して進捗が43%であり、大変順調に進んでいる。昨年の日工会の外需は1兆130億円だった。初めて外需が1兆円を超えた。日本の工作機械が世界において高いプレゼンスを示しているといえるだろう。昨年の内需についても堅調に推移し、前年比で24%増の4964億円であった。堅調な回復道を歩んでいる」と工作機械を取り巻く状況を述べた。

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