ドイツで開催されたEMOが盛況のうち終了しました。
現場で働く方の生の声が聞きたい!
今回は研削盤メーカーの岡本工作機械製作所のマーケティングを担当する西上和広氏にEMOの様子を執筆していただきました。
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2017年9月18日~2017年9月23日迄の6日間、世界三大工作機械見本市と呼ばれるEMOショーがドイツ・ハノーバーにて開催されました。世界三大工作機械見本市とはEMO(2年に1度ドイツのハノーバーorイタリアのミラノ)、IMTS(アメリカのシカゴ)、JIMTOF(日本・東京)の3つがあり、EMOの特徴としては日本国内では見ることのできない、欧州の小さな工作機械メーカー等を見ることができるというものがあります。
もちろん日本の工作機械メーカーも多く出展、欧州・欧米・アジアのワールドワイドな展示会ですが、やはり欧州の感覚でデザインされた工作機械を見ることができるというのが最も魅力的な展示会です。(研削盤メーカーだけで30社を超える展示会は筆者にとって初めてでした)また地方の小さな展示会とは異なり、来場メーカー数・来場人数・小間数を含めて圧倒的な規模です。
会場の建物が違うため、敷地内はバスの運行があり、バスに乗って施設間を移動します。初日は使いませんでしたが、2日目からは大変お世話になりました。また会場内ではビールを出すお店、ソーセージの販売、パンの歩き売り等もあり、日本では考えられない展示会でした。(当社もですが、各ブースでは歓迎としてビールと軽食をブースで振舞っていました)
ちなみに当社ブースでは5台の研削盤を展示、複雑な形状の研削を可能とするCNC精密平面研削盤PSG106CA3、簡易ソフトによる使いやすさを重視したNC精密平面研削盤PSG104CA-iQ、高能率研削(1パスで100μmの切込み)を実現するCNC門形精密平面研削盤PSG208CH-iQ、ヨーロッパで主流の複合円筒研削加工を実現するCNC精密複合円筒研削盤UGM360NC、リニアモータ駆動採用により高速反転を実現するCNC超精密成形研削盤UPZ52Liの展示を行いました。
写真左:PSG106CA3 ワーク 右:UMG360NC ワーク
工作機械を見て感じたこと
筆者も学生時代に勉強をしたドイツ語を活用してアテンドを行いましたが、欧州ユーザーの方は国内ユーザーの方とはまったく違う箇所に興味を持つことに驚いてしまいました。(一概には言えませんが、欧州ユーザーはじろじろと工作機械を3分くらい見て、数値に関する質問をし、なぜその数値が可能かを質問してきました。そしてフムフムという顔をしてカタログを持っていきました。国内では1から10まで質問をされて機械の説明をする流れですが、どこか違う空気を感じました)。
欧州の研削盤に限らず工作機械は、下記の特徴が見受けられました。
① 工場内いっぱいに機械を並べることをしないため、機械専有スペース・設計にゆとりがある。
② 自動化を好む。
③ CEマーク対応もあり、人がけがをしないような設計をしているor外部に汚れが飛ばないような設計。
④ 電気・配線関係を床を這わないように、また電源ボックスから出さないように設計。
⑤ 操作画面関係に関して、欧州勢は多少苦手?
また町中がEMO歓迎ムードでした。
どこに行ってもEMOの看板が出ており、町中の歓迎を感じることができる非常に良い展示会でした。現地のドイツ人の方も非常に良い人が多かったです。
ドイツと言えばパン・ソーセージ・ビール!!
筆者はオクトーバーフェストの洗礼に合い、机の上でビールをもって踊っていたそうです。。。ヨーロッパ支社ではクレイジーボーイと呼ばれていたそうです。(写真はありましたが、記憶は御座いません)
(文・写真:岡本工作機械製作所 西上和広)