日本精工(社長=大塚紀男氏)はこのほどシール部の潤滑が枯渇する環境や異物に曝されるなどの過酷環境下での耐久性を向上させた、NSKリニアガイドTM「高防塵 新V1 シール付きローラガイド」を開発した。2014 年4 月から製品の販売を開始し、2015 年に高防塵 新V1 シール付ローラガイドで3 億円の販売を目指す。
ローラガイドは、転動体にころを用いたリニアガイドで、工作機械など高い剛性や負荷容量が求められる様々な用途に使用されるが微細な粉末が発生する生産現場では、ローラガイドの内部に異物が侵入することで、軌道面の異常摩耗や循環不良が発生し、短期間で破損する場合もあった。このため、カバーなどでローラガイドを覆い、異物が侵入しないように防塵対策を用いても完全に防ぐことができなかった。このような背景を受け、同社が開発した「高防塵 新V1 シール」を装着することにより、ローラガイドの防塵性能を飛躍的に高めるとしている。