タンガロイ(社長=上原好人氏)がこのほど、新世代、小型旋盤加工に対応する外径加工用工具『DoMiniTurn/External Line』(ドゥ-ミニターン・エクスターナルライン)の発売を開始した。
DoMiniTurnは、両面仕様インサート形状により、ポジインサートと同等の低抵抗化を実現、両面仕様インサートにより大幅な工具費の削減に寄与する次世代工具として期待される。
インサートは既に発売済みのDoMiniTurn/BoreLine工具にも使用可能なチップブレーカTS/SS形に加え、低切込み時の切りくず処理性に優れるチップブレーカJTS/JSS形を設定。このJTS/JSS形は、小物部品の高精度なワーク隅R指示に対応するためにインサート刃先のコーナ半径をR0.1から設定、コーナ半径公差もマイナス公差としている。
材種には、耐摩耗性能に優れるAH725を汎用材種として設定し、鋼、ステンレス鋼および鋳鉄などの多様な被削材に対応する。また鋼の高速加工や仕上げ面粗さの向上用としてNS9530とGT9530(コーティングサーメット)も設定している。
ホルダは、インサートポケット部をダブテール構造にすることで、切削時におけるインサートクランプの安定性を向上、G級インサートとの組み合わせで高精度加工の安定化も図っている。また、自動盤での容易な工具交換が可能な背面クランプ型バイトも揃えている。