タンガロイ(社長=木下 聡氏)は、昨年、同社の長い歴史の中(今年で88年)でも最大のキャンペーン『TUNGFORCE(タングフォース)キャンペーン』を世界規模で展開し、生産性の高い最新工具を市場投入して話題を呼んだ。新型工具や各製品ラインをさらにグレードアップし、旋削加工、転削加工、突切り&溝入れ加工、穴あけ加工とあらゆる加工に対応するインサートの材種と形状で、工具の長寿命化を実現するとともに驚異的な加工能率を可能にした切削工具の数々は、昨年11月に開催された「JIMTOF2016(日本国際工作機械見本市2016)」でも大きな注目を集めた。
工作機械の隠れた能力を引き出すことに重点を置いている点も見逃せない。たとえ機械が古くても加工の生産性を向上する切削工具の数々は、加工を商いとしている者にとっては魅力的な製品であろう。
精力的に技術革新を行っている同社に対し、最近、イメージが明るくなったとの声をよく聞く。同社の取り組みに着目し、木下社長にお話しを伺った。