高精度・高生産性マシニングセンタの専業メーカーのキタムラ機械(社長=北村彰浩氏)は、「Mycenter-G シリーズ」をさらに進化させたマシニングセンタ「Mycenter-HX iGシリーズ」を開発、9月にアメリカシカゴで開催されたIMTSで先行販売して、大好評を博し、続いてJIMTOF2016では、国内初の披露と同時に国内販売を開始し、早くも話題を呼んでいる。
「Mycenter-iG」シリーズは「Machining Challenges-Simplified」(登録商標取得済)をスローガンとして「経験や知識を必要とせず誰もが簡単に高精度・複雑切削加工」を目指して独自開発したCNC装置「Arumatik-Mi」の19インチマルチタッチパネルに、世界で初めて高解像度CCDカメラ、マイク、スピーカーを標準搭載、インターネットを介した様々なアプリケーションとの連動を可能にしたマシン。
世界中どこからでも、パソコンやスマートフォン等のさまざまなインターネットに対応したデバイスを用いて工場の稼動状況、稼動時間、生産スケジュールを管理することもできるメリットがある。多種多様な製造装置とソフトウェア間の相互通信を可能とする現在唯一の国際標準規格である通信プロトコルMTConnectにいち早く対応しているのも優位性のひとつだ。
また同時に「Mycenter-iG」シリーズはそれぞれ同クラス世界最高速・超高精度1/1000度角度割出し±3秒未満の完全無欠を意味する独自のIntegral Rotary Table (インテグラル・ロータリーテーブル)を搭載して医療機器から精密金型、航空機、自動車部品加工等に対応している。新シリーズ「Mycenter-iG」の名称は、「インターネット(Internet)」と「インテグラル・ロータリーテーブル(Integral Rotary Table)」の両者の頭文字の「i」から名づけた。
世界最高速度フルスペック横型マシニングセンタ「Mycenter-HX250iG」
テーブル旋回軸や工具交換装置などに当社独自開発のインテグラルテーブル(超高精度1/1000度角度割出し±3秒未満)を採用し、加工時間を左右するテーブルが積載重量100kgの重量物を回転させるものとしては、世界最速の毎分300回転で旋削加工を可能にしている。また、世界最高速度0.6秒で最大工具2キログラムの重量工具交換できる(最大径75mm、 最大長さ200mm)切削送りは毎分60メートルで圧倒的な高生産性能を有する。
世界最高速度角型摺動面横型マシニングセンタ「Mycenter-HX400iG」
同社の機械づくりの真髄、「匠の技」であるキサゲの摺合せ作業を駆使したTGA(True Geometric Accuracy、真の機械姿勢・幾何学精度)(登録商標取得済)を、さらに進化させつつ、人間工学的視点から機械デザインを全面的に見直し、操作機能、安全面、生産面、環境配慮にわたって省エネルギー・省スペース・省力化を貫いた新デザイン思想、スマートデザインによって開発したマシン。テーブル旋回軸や工具交換装置などに当社独自開発のインテグラルテーブル(超高精度1/1000度角度割出し±3秒未満)を採用し、加工時間を左右するテーブルが積載重量400kgの重量物を回転させるものとしては、世界最速の毎分125回転で旋削加工を可能にしている。また、世界最高速度0.8秒で最大工具10キログラムの重量工具交換ができる(最大径150mm、最大長さ370mm)。角型摺動面構造では世界最速の毎分60メートルで切削送りが可能であり圧倒的な高生産性能を有する。
世界最高速度角型摺動面横型マシニングセンタ「Mycenter-HX500iG」
HX400iGと同様に、キサゲの摺合せ作業を駆使したTGAを、さらに進化させつつ、人間工学的視点から機械デザインを全面的に見直し、操作機能、安全面、生産面、環境配慮にわたって省エネルギー・省スペース・省力化を貫いた新デザイン思想、スマートデザインによって開発したマシン。テーブル旋回軸や工具交換装置などに独自開発のインテグラルテーブル(超高精度1/1000度角度割出し±3秒未満)を採用し、加工時間を左右するテーブル上に、最大ワーク寸法径800×高さ1,100mm、積載重量800kgの重量物を固定して、世界最速の毎分120回転で旋削加工を可能にしている。また、世界最高速度0.8秒で最大径150mm、長さ370mm、重量10キログラムの重量工具を交換できる。角型摺動面構造では世界最速の毎分60メートルで切削送りも可能。独自の4段変速ギヤ駆動スピンドルにより、加工対象ワークによってギヤ駆動で世界最高速の毎分20,000回転の高速加工や、クラス最大切削トルク1,250ニュートンメートルの難削材の重切削加工を可能にし、圧倒的な高生産性能を有する。