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不二越が高能率高精度 工程集約型歯車スカイビング加工機「GMS450」を市場投入

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161019不二越1 歯車は、駆動装置や制御機構を構成する重要部品として、自動車や産業機械等あらゆる分野で、多くの製品に組み込まれている。その加工は、旋盤(旋削)、マシニングセンタ(穴あけ等)、ギヤシェーパ(歯切り)などの工作機械により行なわれているが、多品種生産へ対応するフレキシビリティや、さらなる高能率化とコスト削減、省スペース化などのニーズが高まっている。

 そこで不二越(社長=本間博夫氏)は、2012 年10 月に、中大型歯車の加工をターゲットに、旋削、穴あけから歯切りまでの3つの工程を1台の工作機械に集約し、大幅な設備コストの低減を可能にした工程集約型歯車加工機 ギヤシェープセンタ「GM7134」を開発・市場投入してきたが、今般、自動車業界におけるEV・FCV化の流れ、およびロボット市場の拡大などを背景とした減速機需要の増加に伴い、今後ますます市場拡大が見込まれる自動車・産業機械分野、および建設機械分野向けの中小型歯車の加工に向けて、高能率・高精度加工が可能な工程集約型歯車スカイビング加工機 スカイビングギヤシェープセンタ「GMS450」を開発、市場投入するに至った。

 同社は、歯車加工機と歯切工具、ロボットを手掛ける稀有なメーカーとして、スカイビングシステムの開発、顧客の製造現場における自動化に取組んでいく。

スカイビング ギヤシェープセンタ「GMS450」の特長

(1)高能率・高精度な加工
 新設計の高剛性ガイド、高トルクスピンドル、および最新の制御技術の採用により、高能率・高精度な歯車スカイビング加工を実現。従来の歯車シェーパー加工に対し、加工時間を1/5に削減しながら、歯車精度はJIS N6級(旧JIS2 級相当)以上を確保、また、クラウニングなどの歯形コントロールにも対応。

(2)ハードスカイビング加工に対応
 超硬スカイビングカッタを用いることで、焼入後歯車の高精度仕上げに対応。

(3)旋削・穴あけ・歯切り工程を集約
 歯車スカイビング加工に加え、旋削、穴あけ加工工程を集約することで、段取替え工数を減らし生産変動に対し柔軟に対応できるコンパクトでスマートな生産ラインを実現。

(4)クラス最小の設置スペース
 複合加工による旋盤、穴加工機の工程集約を図ることで設備設置スペースを60%削減(床面積24㎡→9.7㎡)。また、ワーク径φ450 対応のスカイビング加工機ではクラス世界最小の設置スペースを実現。

(5)対話型の操作画面によりプログラム作成が容易

■仕様
161019不二越2

 今後の取り組みとして、2016 年10 月に市場投入し、産業機械・建設機械・歯車メーカーなどを中心に、年間10 台の販売を目指す。好評を博している軽量コンパクトロボットMZシリーズ・EZシリーズとの組み合わせによる、加工・洗浄・バリ取り・検査などの工程全体のシステム化、自動化要求に対応する拡販活動も展開していく。

 また、「JIMTOF2016」に出展するにあたって、同社では、「GMS450のスムーズで心地よいスカイビング加工を、是非ご覧ください」と意欲を見せている。


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