コマツ(社長=大橋徹二氏)は、このほどICT油圧ショベル「PC128USi-10」をスマートコンストラクションサポート契約とともに販売を開始した。同社は、建設現場のあらゆる情報をICTで繋ぎ、安全で生産性の高い「未来の現場」を実現するソリューション事業「スマートコンストラクション」をそれまでのグループレンタルでの提供に加え、本年4月より販売での導入を開始している。この製品は中型ICT油圧ショベル「PC200i-10」に続き、顧客による購入が可能なコマツ製ICT油圧ショベルの系列拡大商品であり、後方超小旋回油圧ショベル「USシリーズ」に、先進のICTコンポーネントを工場で標準装着している。国内の小規模開発の道路工事、管工事、小規模造成等の幅広い現場でのICT施工に活用できる。
国土交通省は、労働力不足など建設業の抱える様々な問題を解決し、建設現場の生産性向上に取り組む方策として「i-Construction」の推進を発表している。2016年度からは直轄工事の土工ではICT土工の全面的な活用に向け、調査・測量、設計、施工、検査のプロセスにおいて3次元データによる新基準に加え、ICT土工の活用に必要な経費を計上するための新たな積算基準が導入されている。コマツのスマートコンストラクションは、国土交通省の「i-Construction」の各工程にも対応するものである。