日本工作機器工業会(会長=寺町彰博 THK社長)が、5月24日、東京都港区の芝パークホテルで第24回通常総会・懇親会を開催した。
総会後の懇親会で寺町会長が、「当工業会の生産は、昨年8月まで24カ月連続して前年同月比増で推移してきた。その結果、生産額は1784億円、前年比7%増となった。また、販売額は2年連続増の1820億円、4%増となった。本年の受注見通しは、今後のことはまだまだ分からないこともあるが、半導体や製造装置においても堅調に推移しているということもあり、本年度は4.7%増の1905億円を想定している。しかしながら変化の激しい難しい時代である。なんとか本年度もプラスの方向にいけるよう会員一同頑張っていきたい。昨年の工業会の出来事だが、60周年を挙行し、多くの方々に参加いただき、無事に終えることができた。また次の70周年に向け、新たな飛躍をしていこうと活動を進めていく」とあいさつをした。
来賓を代表して佐脇紀代志 経済産業省製造産業局産業機械課長があいさつをした。この中で佐脇課長は、「寺町会長が今年度の意欲的な目標を掲げられている一方で、さまざまなリスクがあったかと思う。3月に中国に出張をしたおり、現地にいる私どもの仲間がぜひ、日本のいろんな場面で話してくれ、といっていたことがある。それは、中国の経済情勢は重厚長大産業を筆頭に大きな様相が報じられるだろうが、中国は広くて多様な国であるため、全ての分野が落ち込むわけではない。そこを間違えると重要な新しいビジネスチャンスを失いかねないので、ぜひそこは注意して欲しいんだ、という話だった。なかなか先が読みにくい状況ではあるが、花開いている分野は必ずある」と期待を込めた。
北川祐治副会長(北川鉄工所社長)の乾杯の発声で開宴し、宴もたけなわのころ、散会した。