大阪機工(社長=井関博文氏)の「VM-Rシリーズ」は伝統の重切削を取り入れると共にユーザーニーズを満足させる仕様・性能を盛り込み、“削りのOKK”を象徴する立形マシニングセンタとして市場投入し、重切削市場におけるOKKブランド力をPRしてきた。
航空機部品を中心としたチタン、インコネル等の難削材は増加しており、難削材加工における高能率かが求められ、また金型や鉄系一般部品の加工においても低速での重切削性能の要求が高まっていることを受け、これらのユーザーニーズに応えた新たに立形マシニング線亜「VM660R」VM940R」、横形マシニングセンタ「MCH5000R」の3機種を開発し、Rシリーズに追加した。
今回の基本コンセプトは、「航空機部品を中心とした難削材、自動車関連の金型および鉄道・建設機か関連の鉄系の加工に対し、角形すべり案内面を有する高剛性な機械で他社の追随を許さない高能率加工を提供する」。クラス最大の主軸トルクを実現するなど、重切削市場におけるOKKのブランド力をさらに向上させている。
マシンの主な特長
●主軸駆動部に3段ギヤを採用することで、主軸の高トルク化を実現し、低速での重切削時に威力を発揮する。
主軸最大トルク1,678N・m(26kWモータ搭載時):VM660R/940
主軸最大トルク1,251N・m(22kWモータ搭載時):MCH5000R
また、主軸軸受けには内径φ100mm(MCH5000R)/φ120mm(VM660R/640R)の組合せアンギュラベアリングを採用しており主軸剛性を高め、主軸トルクを最大限に引き出す。
●角形すべり案内による高剛性な機械本体
各軸の案内面には角形すべり案内を採用氏、本体剛性をアップするとともに振動減衰性能を高め、切削性能および加工面品位、工具寿命を向上している。また、ボールねじサポートには送り剛性の高いダブルアンカ方式を採用し、大径ボールねじと合わせてサーボ剛性を高くしている。
●高精度対応
ボールねじ中空冷却とソフトスケールⅢ(OKK独自補正機能)を標準装備しており、熱変位を抑制し加工精度が向上する。
●環境対応
主軸は3段ギヤ駆動を採用氏、ビルトイン主軸に比べて約40%の電源容量を低減している。また照明灯を標準装備している。
VM660R機械仕様
VM940R機械仕様
MCH5000R