ロボット工業会がまとめた2019年暦年のロボット統計受注・生産・出荷実績は次のとおり。
業況について
2019年の年間の集計結果は、需要の約7割を占める輸出で依然として減少傾向が続いたが、年初を底に年後半より減少幅に改善がみられた。会員と非会員を含めた年間受注額は対前年比16.2%減の8,064億円、生産額は同15.1%減の7,743億円と、それぞれ2018年から2桁の減少となった。受注・生産・出荷の各状況は以下の通り。
受注
・受注台数(台) : 201,520(前年同期比△18.8%) 【7年ぶりの減少】
・受注額(億円) : 8,064(同△16.2%) 【7年ぶりの減少】
生産
・生産台数(台) : 192,707(前年同期比△19.8%) 【6年ぶりの減少】
・生産額(億円) : 7,743(同△15.1%) 【6年ぶりの減少】
出荷
・総出荷台数(台) : 196,488(前年同期比△18.8%) 【6年ぶりの減少】
・総出荷額(億円) : 7,985(同△14.4%) 【6年ぶりの減少】
・国内出荷台数(台) : 53,561(同△9.3%) 【6年ぶりの減少】
・国内出荷額(億円) : 2,513(同△8.0%) 【6年ぶりの減少】
・輸出台数(台) : 142,928(同△21.9%) 【2年連続の減少】
・輸出額(億円) : 5,472(同17.0%) 【6年ぶりの減少】
国内出荷内訳
■電機機械産業向け
・国内出荷台数(台) : 18,338(前年同期比△11.1%) 【5年ぶりの減少】
・国内出荷額(億円) : 925(同△8.4%) 【3年ぶりの減少】
■自動車産業向け
・国内出荷台数(台) : 17,481(前年同期比△2.3%) 【6年ぶりの減少】
・国内出荷額(億円) : 750(同△1.9%) 【6年ぶりの減少】
輸出内訳
■電子部品実装用
・輸出台数(台): 11,493(前年同期比△14.9%) 【4年ぶりの減少】
・輸出額(億円): 1,903(同△11.6%) 【4年ぶりの減少】
■溶接用
・輸出台数(台): 26,398(前年同期比△28.0%) 【2年連続の減少】
・輸出額(億円): 612(同△35.2%) 【2年連続の減少】
〈2020年見通し〉
自動化に対する強いニーズによる投資への期待がある一方、各種地政学的リスクに加え、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による景気の下押しは避けられない状況となっており、今後の状況も不透明なことから、同工業会としての2020 年見通しの公表は控えることとなった。