コマツは、このほど国土交通省が推進する建設現場の「三つの密(密閉・密集・密 接)」回避対策に対して、本年3月に発表した「デジタルトランスフォーメーション・スマートコンストラクション(DX・スマートコンストラクション)」により、現場関係者が1ヵ所に集まる必要なく、遠隔で建設現場の状況を把握できる「現場のデジタルツイン」を、現場の感染拡大防止に貢献するソリューションとして訴求していくと発表した。
国土交通省は、緊急事態宣言発令以降においても、公共工事および河川・道路等の公物管理事業については、社会の安定維持の観点から事業継続が求められる事業であると位置付け、建設現場における「三つの密」回避対策等の徹底と、すべての作業従事者等の健康管理要請を発表しており、今回の提案は今般の国土交通省からの発表を受け、コマツとして建設現場の「三つの密」回避のために取り組んでいくもの。
スマートコンストラクションが提供する「三つの密」回避対策
(1)スマートコンストラクションによる施工現場の「デジタルツイン」創出
スマートコンストラクションにおけるIoTデバイス「SMARTCONSTRUCTION Drone」、「SMARTCONSTRUCTION Edge」(以下、「SC ドローン」、「SC エッジ」)によって現場の現況地形を高速で点群データ化し、アプリケーション「SMARTCONSTRUCTION Dashboard」(以下、「SC ダッシュボード」)上で3D地形データとして「デジタルツイン」を創出することで、建設現場から遠く離れた場所においても現場関係者がリアルタイムに現場の状況を確認することができ、想定される問題点を事前に把握・対処することが可能となる。
(2)遠隔での施工進捗確認や施工検討
現場関係者は「SCダッシュボード」で、時間・場所の制限なくパソコンやタブレット端末から「デジタルツイン」を確認し、施工の進捗状況等の確認が可能。またWeb会議システム等を活用することで、現場関係者が1ヵ所に集まることなく画面を共有しながら今後の施工計画等を打合せすることが可能となる。(スマートコンストラクションでは顧客が希望する、「Microsoft Teams」、「Cisco Webex」、「Zoom Cloud Meetings」、等の各種Web会議システムの利用が可能。)
(3)「Webカメラ」装着で現況確認
現場作業員に「Webカメラ」を携帯させて現場を巡回させることで、遠隔で現場の状況を把握することができ、「密接」しない状況で相互通信しながら安全管理が行える。