日立建機(社長=辻本雄一氏)は、このほど新型ホイールローダZW-5シリーズとして、ZW100-5B (標準バケット容量1.3m3、運転質量7.02t) 、ZW120-5B (標準バケット容量1.5m3、運転質量8.12t)を発売した。
同機は排出ガス規制のオフロード法2011年基準に適合したホイールローダで、同社とKCMとの共同開発により両社の技術を結集させたニューモデル。現行モデルの良さを踏襲しながらも、経済性、作業性能、オペレータの快適性など、ホイールローダに求められるあらゆる点を改良し、ユーザーニーズに応えている。
販売目標は、国内向けに2機種合計で年間800台の見込み。
<主な特長>
1.燃料消費量を10%低減
・機械の動きを瞬時に判断し、エンジン、HSTポンプ・モータをもっとも効率のよい状態に制御する「アクティブHSTコントロールシステム」を採用した。これにより、無駄なエネルギーロスを抑え、従来機比10%の燃費低減を実現した。
2.時代にマッチした環境性能
・排出ガス規制は、日本のオフロード法2011年基準の他に欧州(Stage ⅢB)、北米(Interim Tier 4)に対応している。
・排出ガスの後処理装置は「酸化触媒」のみで、PM(粒子状物質)を捕集するセラミックフィルタが不要なクリーンエンジンを搭載している―――など。