コマツグループは、4月16日に政府が緊急事態宣言の対象地域を全国に拡大することを決定した事を踏まえ、全事業所において工場稼働に従事しない社員は原則在宅勤務とし、工場稼働に従事する社員は、感染防止対策(検温、公共交通機関不使用、ロッカーなどの密集場所回避)を行った上で出勤人数を限定して事業を行っている。また販売代理店においては、在宅勤務やシフト体制を強化した上で、顧客の必要とする商品・部品の供給とサービスを継続している。影響は以下の通り。
■生産・販売への影響
従来、需要や為替の変動の影響を吸収するため、車体や部品のグローバルクロスソーシング、グローバル調達に取り組んでいる。代替調達や在庫の再配置により生産への影響は最小限になるよう努めており、また、下記以外の生産拠点については、各国政府の方針に従うとともに、感染防止対策を実施の上、通常稼働している。
《各地域の主な生産拠点の状況》(2020年4月20日現在)
(*オペレーション停止などの影響が出ている拠点)
●米州
・コマツブラジル:生産停止(4月6日~4月21日)
●欧州・CIS
・コマツイタリア製造:生産停止(3月26日から5月3日)
・英国コマツ:生産停止(3月30日~5月31日)
・コマツドイツ 建機部門:生産再開(4月14日より再開済み)
・コマツフォレストAB:生産停止:(4月13日~5月1日)
・コマツロシア製造:生産開催(4月13日より再開済み)
●中国
・中国内膳工場:生産再開済み
●アジア・オセアニア
・コマツインディア:生産停止(3月24日~5月3日)
各国政府による規制が発令されている地域においては、顧客の休業などの影響がでているが、一部の国において、建設・鉱山、農林業、物流などが、生活インフラを支える仕事(Essential business)として規制が緩和されはじめた。販売については日本、米州、欧州、アジア地域を中心に、販売代理店では在宅勤務による営業を継続していくとともに、顧客の商品・部品・サービスの継続的な供給のため、供給ルートの見直しやシフト体制等の対策を実施している。