去る1月24日、オーエスジー(社長=石川則男氏)が、同社アカデミー内ゲストハウス(愛知県豊川市一宮町)で、「2020OSG全国合同賀詞交換会」を開いた。
あいさつに立った石川社長は、日頃の感謝の意を表したあと製造業界のトレンドでもある5Gと産業革命について触れ、「20世紀の半ばにコンピュータを活用したものづくりが始まり、パソコンの普及が大きな役割を果たした。今から約30年前1990年前後に普及したインターネット抜きには第3次産業革命の発展は語れない。このインターネット革命の先にあるのが、デジタル革命といわれる第4次産業革命だ。ロボット工学、人工知能AI、ナノテクノロジー、バイオテクノロジー、IoT、3Dプリンター、自動運転など、さまざまにわたる分野で大きな技術革新が実用化される時代、通信速度を飛躍的に高める5Gの技術は第4次産業革命をけん引する。ありとあらゆる情報が一気にダウンロードできるようになると、一つ一つ単独した情報の価値というものは必ずしも高くなく、情報はつながることが重要になる。つながった情報を活用し、生かすことができれば、情報には大きな価値が生まれる。」との見方を示した。
また、同社が製造する切削工具について、「工具は総合的につながった形の商品とサービスが真の価値を生むものと思われる。オーエスジーは皆さまと共に、切削工具だけではなく、周辺技術、周辺機器をつなぎ、そしてアフターサービスまでつなぎたいと考えている。」と意気込みを示した。
続いて、卸売代行店・特約店代理店を代表して、長尾雄次 山善社長が、「昨年は、1年間の製造業の設備投資の代表格である工作機械業界を通して、祭りの後の静けさに包まれた1年であったと表現されているが、今年の前半は同様の状態が続くのではないかとみている。他にも地政学的リスクがあり、数え切れないほどグローバル経済にも大きな影響を受けているが、悪いことばかりではなく、半導体市場は早期に持ち直して盛り上がってくると思われる。こういう厳しいときにこそ土を耕し種をまくということが大事であり、また古今東西、成功への要諦は目標とその手段の徹底である。常に心に太陽を持って、積極的に前を向いて進んでいかなければならない。」と、活力あるあいさつをした。
鏡開きが行われ、乾杯の発声を三橋 誠 テヅカ社長が行い開宴した。宴もたけなわの頃、散会した。