不二越が、自動化ニーズが高まる自動車部品・一般産業機械分野をターゲットとして、このほど、MZシリーズに中型ロボット「MZ25」(25kg 可搬)をラインナップした。小型ロボットMZシリーズの高速・高精度、高い汎用性の特長をそのままに、中型ロボット市場でのマーケットシェア拡大を進めていく。
世界的な少子高齢化、労働人口の減少を背景として、ものづくりの現場では、人件費の高騰、人手不足の解消、生産性向上などを目的として、自動車分野だけでなくあらゆる産業分野において、ロボット導入による自動化のとり組みが拡大していることを受け、同社では、今後も、順次、スカラタイプを含めた中小型ロボット、協働ロボットのラインナップを拡げていく方針。ロボットを組み込んだシステム・アプリケーションを提供していくことで、あらゆるFA化ニーズに応えていく――としている。
「MZ25」の特長
(1) 高い汎用性
同一クラスではトップクラスの作業領域とパワフルな手首トルクで、大型ワーク・ハンドに対応し、ローディングをはじめ、バリとり、部品の組立・搬送等幅広い用途で使用可能。また、防塵防滴(IP67)・防錆機能を標準装備し、粉塵、水滴が飛散する環境にも対応。
(2) 高速・高精度動作
軽量化と高剛性を両立した設計で、クラストップレベルの高速・高精度動作(位置繰返し精度±0.05mm)を実現、顧客の生産性向上に貢献する。
(3) 豊富なアプリケーション
不二越独自の中空手首構造に加え、各種アプリケーションで要望される配線・配管を機体内に標準装備することで周辺装置との配線などの干渉リスクを低減させ、信頼性が向上。さらに、大流量のエアーブロー等を可能にする大口径のエアーホースや、複数のアプリ線取出口を標準装備するなど、顧客の利便性が格段に向上。