三菱日立ツール(社長=菊池 仁氏)が、このほど好評を博しているエポックSUSシリーズ(EPSM・EPSW)に、仕上げ加工用のエポックSUSフィニシュ「EPSF-PN」を追加した。
同社によると、「エポックSUSシリーズのSUSマルチ(EPSM)は、荒加工から仕上げ加工まで幅広い加工でご好評を頂いているが、特に仕上げ加工で仕上げ品位を向上させたいとの要望があった。」とのこと。この要望に対し、今回、切れ味が良好で切削抵抗の少ない仕上げ化工に特化したSUSフィニシュ(EPSF)を開発に至ったとのこと。薄肉ワークなどアスベクト比の大きなワークでもバリの少ない良好な加工精度を実現する。軟鋼材からプリハードン鋼までの仕上げ加工、非鉄金属(耐熱合金・銅・アルミ)の加工、側面の仕上げ加工に威力を発揮する。
特長は以下の通り。
① エポックSUSマルチ(EPSM)と比較してすくい角・ねじれ角を大きく設定することで、切削抵抗を低減するとともに切れ味のある刃形設計を採用した。
② エポックSUSシリーズで採用の不等分割形状を継承し、振動抑制効果を高めている。また、振動抑制効果と切削抵抗低減効果によって、側面切削時にワーク上面に発生するバリを低減させることができる。
③ 耐摩耗性の高いPNコーティングの採用により長寿命な加工が可能。
④ レギュラー(2.5Dc)・ミディアム(4Dc)・ロング(5Dc)の刃長違いの工具をラインナップし、あらゆる加工状況に対応する。
⑤ 他のエポックSUSシリーズと組み合わせて使用することで、より高能率で高品位な加工が可能になる。
仕様と価格
・φ3~φ12 36アイテム追加
(エポックSUSシリーズ:全739アイテム)
・7,700円~34,530円(税抜き)