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新会長に石川オーエスジー社長 ~日本機械工具工業会が定時総会および令和元年度生悦住賞並びに新庄(陰徳の士)賞表彰式を開く~

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190722機械工具1 日本機械工具工業会が去る6月12日、都内のアーバンネット大手町ビル東京會舘で第5回定時総会および令和元年度生悦住賞並びに新庄(陰徳の士)賞表彰を開いた。

 定時総会では、平成30年度事業報告並びに同経費収支決算、令和元年度事業計画、同経費収支予算、同各社会費、役員選任、正副会長監事および専務理事について審議が行われ、いずれも承認された。

 今期は役員改選期にあたり、新会長に石川則男・オーエスジー社長が選任された。

 定時総会の終了をもってあいさつをした牛島 望前会長は、「当工業会の運営に必要なルール・規定類を、理事会の活発なご議論の下、拡充してきた。また、規定の順守や規定に基づく運営を心掛けてきた。事務局の皆さんのご尽力もあり、この2年間で、ルール・規定の制定を含め、業務基盤の整備がおおむね完了したのではないかというふうに思っている。」と振り返ったあと、「この2年間の個人的な感想をだが、総会や理事会、委員会、それから懇親会等の場で、会員の皆さま方と会長としてお話や談笑をさせていただく機会が非常に多くあった。それぞれオーナーであったり、役員、マネージャーと、会社の立場によってさまざまだが、皆様からいろいろな話をお聞きし、勉強をさせて頂いた。個人的にも非常に刺激の多い2年間であった。」と話し、感謝の意を表した。

 続けて新会長に就任した石川会長があいさつをした。この中で石川会長は、「当会の発展に尽くすために身の引き締まる思いだが、精いっぱい努力していきたい。」と意欲を示したあと、「超硬工具協会と日本工具工業会が統合により発足した当工業会は、会員数が136社を超え、2018年度の生産金額は5,188億円となり、発足した4年前と比較して、業界は大変順調に発展してきた。牛島前会長には2つの団体間の融和を進めていただき、そして国際化、また当協会の運営の強化ということで、大変なご尽力を頂いた。」とお礼の言葉を述べ、「今後は切削工具、耐摩耗工具、単独ではなく関連団体の皆様と日本の技術の粋を結集して、この日本ブランドがより世界に地位を得られるように、微力ではあるが皆様と一緒に努力したい。次の2年間、皆さま方からご忌憚のない意見を頂戴しながら当会の運営に当たる所存である。」と豊富を述べた。

令和元年度生悦住賞受賞者

◎本田晴彦氏<元、日立ツール(株)>
【功績の概要】平成15(2003年)より、日本工具工業会初代環境委員長として環境委員会の立ち上げに尽力。4年間の任期を勤め、その間、環境賞の創設を主導し、現在の定量的な評価制度を確立するなど、大きな実績を残した。環境賞の表彰制度は人気を終えた翌年平成19年より始まった制度である。(平成19年日立ツール(現三菱日立ツール)退職)

 ◎松原純二氏<元、(株)アライドマテリアル>
【功績の概要】超硬原材料メーカーの委員として約17年間にわたり旧、超硬工具協会の「関東地区懇」委員を皮切りに、関西、中部の3地区会員懇談会並びに業務委員会に▼。それぞれの地区か委員懇談会、業務委員会活動を通じて、主要原料のタングステン、コバルト等の需給動向について会員企業に的確な情報提供をした。また、タングステン・モリブデン工業会会員の立場から、平成17年年頭から始まるタングステンの急騰にあたっては、商社、現地企業をはじめ各方面から情報入手に奔走した。また、歴代の3地区の担当理事を側面からバックアップするなど長年にわたり協会幹部から地区懇・委員会参加者まで幅広く交友し、協会理念のひとつである全員参加に大きく貢献した。

令和元年度新庄(陰徳の士)賞
・椛沢二三男氏 高周波精密(株)
・佐々木徳栄氏 三洋工具(株)
・井坂宏徳氏 (株)東鋼
・坂口 孝氏 日本新金属(株)
・門 正次氏 (株)光機械製作所
・吉岡建嗣氏 冨士ダイス(株)
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「世界の製造業に貢献」

190722機械工具3あいさつをする石川新会長 総会後の懇親会で石川新会長は、「60カ国語を話すことができるうえ、聴力は人間の1000倍、10万馬力で空を飛ぶ。これは手塚治虫さん原作の鉄腕アトムの話だが、鉄腕アトムは1952年の4月、今から67年前に手塚治虫さんが見た未来だった。私たちも新技術を追求していく業界にいる。新技術はハリウッドの映画や漫画を拝見すれば、実際にそれを実現する方や企業が表れる。そんなようなことを思い描きながら、この2年間、皆さまとご一緒に日本の製造業、そして世界の製造業に貢献していきたい」とあいさつをした。

190722機械工具4経済産業省 玉井 産業機械課長 来賓を代表して、玉井優子 経済産業省 製造産業局産業機械課長が、「現在、米中の摩擦や経済情勢等少々先行き不透明だが、こうした中で製造業の置かれている現場は様々な課題を抱えている。ロボットやIoT、AI、最近でいうと5Gといった新しい技術、これらをどう取り込んで新しいものを作り出していくのかということと、その新しい技術が出てくることによって次々と違う新しいプレーヤーが誕生してきている。こうした中でどうグローバルに戦っていくのかという意味では大きな課題を持っていると思う。また、日本の裾野の広いサプライチェーンをどうやって維持していくのかという重要な時期に来ていると考えている。通商問題からくるグローバルなサプライチェーンを全体としてどういうふうにしていくのか今後大きなテーマになってくるだろう。」とあいさつをした。

 山本誠司副会長(サンアロイ社長)の乾杯の発声で開宴した。宴たけなわの頃、散会した。

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