日本工作機械輸入協会(会長=中川貴夫 シーケービー社長)が、5月23日、都内の日比谷松本楼で第64期通常総会を開催した。
総会終了後の懇親会で、中川会長は、総会が滞りなく終了したことを報告したあと、「当協会会員は、現在、正会員・賛助会員合わせて63社となり、昨年同時期に比べ3社増となった。」とし、今後も会員数の増加に向け意欲を示した。また、今年は9月16日から21日までの6日間、ドイツ、ハノーバーにてEMOが開催されるが、「当協会でも恒例の視察ミッションを組んでおり、EMO視察ミッションが、皆さま方の新たな営業活動の一助となることを期待している。」と述べた。また、同協会は、2020年に創立65周年を迎えるが、これを記念して“日本の工作機械輸入の歴史”のタイトルで記念誌を発行するとした。中川会長は、「わが国初めて工作機械が輸入された当時とは、世の中の情勢、状況に隔世の感があるが、今なお輸入工作機械は、広く産業界において不動の地位を保ち、独特な光を放ち続け、わが国のものづくりに大いに貢献しているものと信じている。当協会では、この記念誌の発行を一つの区切りとして、新たな気持ちで今後ともわが国のものづくりの一助となるべく、日々努力を重ねていく所存である。」と述べた。
新会員の紹介が行われたあと、来賓を代表して、浅井政人 経済産業省製造産業局産業機械課係長が、「令和という新しい時代に入ったが、今後も日本が世界をけん引していくという気持ちを持って官民合わせて進めていければと思っている。製造業は日本の力の根源ではあり、世界の製造業の中で日本が果たす役割も大きいと感じている。国際情勢に目を向けると、米中貿易摩擦の影響も避けられないような状況であり、先行き不透明の中ではあるが、しっかりわれわれも注視をして、対応していく。」とあいさつをした。
乾杯の発声をアントネッラ・マルッチ イタリア大使館 貿易促進部副部長が行った。宴もたけなわの頃、散会した。