DMG森精機(社長=森 雅彦氏)は、5月から工作機械のマニュアルをデータとして顧客に提供するデジタル化を開始した。操作マニュアル、メンテナンスマニュアル、パーツリストをデジタル化することで、パソコンなどで一元管理することが可能となり、必要な情報に素早くアクセスし、業務の効率化を図ることができる。
工作機械は10年、20年にわたって使用する製品ため、従来の紙のマニュアルでは、保管場所が分からなくなる場合や、時間経過により紙が劣化して読みにくくなるなどの不便があったが、マニュアルをデジタル化することにより、パソコン上やタブレット上で複数の工作機械のマニュアルを一元管理できるほか、検索機能によって顧客の必要な情報に素早くアクセスすることが可能になった。
同社では、「お客様の保全担当者と現場担当者が離れた複数の場所で同じマニュアルを見ることにより、業務の効率化を図ることができます。また、オプション機器を含め、お客様に合わせたオーダーメイドのマニュアルの配布が可能となります。」としている。
マニュアルは、テクニウム(DMG森精機のグループ会社)が運営するウェブサイトからダウンロードできる。
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https://www.technium.net/
マニュアルのデジタル化は同社が製造する工作機械の本機説明書(操作マニュアル、メンテナンスマニュアル、パーツリスト)から開始して、周辺機器マニュアルや顧客が仕様する教材などのデジタル化を順次拡大していく予定。
同社では、持続可能な社会を目指すSDGs(Sustainable Development Goals)への社会的な要請が高まる中、マニュアルをデジタル化することでペーパーレスも可能となり、地球環境の保護につながると考えている。
また、引き続き、紙のマニュアルを希望する場合、ダウンロードしたマニュアルを顧客自身で印刷できるほか、オプションとして提供することも可能とのこと。